童貞とは？童貞の意味を徹底的に調べてみた

「童貞」という言葉にネガティブな印象を持っていませんか。「童貞」は、時代を経て意味が変化してきた言葉であり、現代においても人によって捉え方が異なる言葉です。今回は、「童貞とは何か」にお答えすべく、童貞の基本的な意味や由来、現代における童貞の種類、女性がもつ童貞に対するイメージについてご紹介します。

童貞の基本的な意味と由来

「童貞」は、コトバンクで調べると『大辞林 第三版』（三省堂）で次のように出てきます。

①男性が，まだ女性と肉体的交渉の経験をもっていないこと。また，その男性。 「 －を失う」
②カトリック教会における修道女。
引用：童貞(ドウテイ)とは-コトバンク

そうです、もともとはキリスト教の言葉なのです。アンドレ・ブルトンとポール・エリュアールが著した『L'immaculée conception』は、発刊当時『童貞女受胎』と訳され、聖母マリアを指し示す言葉として用いられていました。1920年代から宗教的な意味合いが薄くなったと考えられ、1950年代になると主に男性に対して用いられるようになったようです。

また、現代において「童貞」は、「処女作」の「処女」と同様に、「はじめて」という意味で用いられることもあります。ただ、「処女」とは異なり「童貞」は、「SM童貞」や「アブノーマル童貞」など、性的なシーンで、しかも男性限定で使われるものが多いようです。

現代における童貞の種類

現代においては、年齢別や性行為の相手別に「童貞」の新しいカテゴリが、ネットや雑誌などからつくられました。童貞のまま30歳をむかえると「魔法使い」と呼ばれることも多く、その後の名称変化には、様々なパターンが提唱されています。

一例として、「妖精」（40歳）、「天空人」（45歳）、「大魔導士」（50歳）、「神」（55歳）と昇格していく、というパターンがあります。一方、童貞を喪失していても、長期間、性行為を経験しない人は「セカンド童貞」と呼ばれます。セカンド童貞の期間が長くなると、その後、「黒魔導士」や「妖怪」へ変化していく、というストーリーがあるようです。

また、性行為相手別の種類として、風俗嬢などのプロ相手のみ性体験のある男性を指す「素人童貞」という言葉が、1980年代に生まれました。その逆の言葉として、素人女性としか性体験のない男性を指す「玄人童貞」という言葉も生まれました。

ここまで多くのカテゴリが生まれたのも、童貞に対して多くの人の関心が寄せられているからでしょう。「童貞」関連の言葉が使われるときには、「まだ童貞」というニュアンスで語られることも多く、「早く童貞から卒業しないと恥ずかしい」という風潮があるように思えます。

女性にとって童貞の意味1：人として問題があるのでは、というイメージ

残念ながら、「童貞である理由はモテないからであり、モテない理由がある『ワケあり』な男」というイメージを持たれることも、無いわけではありません。

気遣いができなそう、嘘をつくかも、など人によって「ワケ」への想像は様々ですが、いずれにしろ、憶測による疑念を抱かれることに。このような万が一の場合に備え、童貞であることを相手に知らせるのは、ある程度、信頼関係ができてからにしたほうが良いでしょう。

女性にとって童貞の意味2：受け身のイメージ

「セックスだけでなく恋愛全般に対して経験不足」というイメージを抱かれた場合、 「デートの段取りが悪そう」「良いムードをつくってもらえないかも」 と思われる可能性 があります。

「男性にリードしてほしい」と考えている女性の恋愛対象からは外れるかもしれません。逆に、男性をリードしたい女性、恋人を自分色に染めたい女性などにとっては、魅力的に映るでしょう。その場合、童貞であることが恋愛の武器になりそうです。

女性にとって童貞の意味3：純粋で誠実なイメージ

「ガツガツしていなくて、恋愛や女性に対して純粋で誠実」というイメージを持っている女性は少なくありません。真面目な女性や穏やかな恋愛をしたい女性などは、このような印象の男性を求めていそうです。

最近では、彼女いない暦イコール年齢の男性を対象にした合コン、通称「童貞コン」なども開催されており、女性からの需要は確実に存在するといえそうです。

童貞という言葉のフランクな使われ方

「童貞」という言葉がフランクに使われはじめています。その一例が、「童貞女子」という言葉です。自分の好きなことにのめり込み、精神年齢が低く、モテることや女子力を高めることに無関心な女性を意味します。

「童貞」がもつ、「異性と関係をもたない」や「モテることを意識しない」といった意味を利用した言葉だといえるでしょう。「童貞」という言葉が、数十年を経て主に男性を指すようになったのに、再び女子もあてはまる種類の言葉がつくられたという点が興味深いですね。

いかがでしたでしょうか。「童貞」という言葉には、広がりがあると感じていただけたのではないかと思います。自分がそうであっても、友達がそうであっても、童貞の人への見方が変わりそうですね。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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