BL「鬼畜」作品おすすめ10選｜ドSな攻めの連続に圧倒される名作ばかり！

多くのBLジャンルの中で、とりわけマニアな層が多い鬼畜BL漫画。肉体への暴力や精神的に痛めつける手法をとりながらも、二人の不器用な愛を描いたストーリーが人気の秘密です。禁断の領域といっても過言ではない鬼畜BL漫画。今回は腐女子歴20年の筆者が、さまざまなシチュエーションからおすすめを厳選しました。今まで読んだことのない人でもサクッと読める漫画や、ドSな攻めに圧倒される作品までたっぷりご紹介します！

BL「鬼畜」作品の魅力はギリギリのラインを保った愛×暴力の世界

鬼畜BL漫画は別名「ボコり愛」などと呼ばれ、コアなファンを持つジャンル。その魅力は暴力と愛の狭間で揺れる危ういほどの心情でしょう。一度読むと癖になる人が続出する鬼畜BL。身体と心の痛みがリンクする、切ない展開が腐女子を引き付けて離しません。

狂気を感じます。
生理的嫌悪感に近いものを感じつつも怖いもの見たさが勝りグイグイ読んでしまいました。
引用：ちるちる

また普通のBL漫画より登場人物が病んでいたり、過去にトラウマを持っていたりする確立が高いのも特徴です。怖いもの見たさという表現が、ぴったりくるジャンルでしょう。

現実での行き過ぎた暴力はダメですが２次元なら大好きです。
暴力振るって相手が泣いたりしてるのを見るのががすごく好きなんです。
引用：Yahoo！知恵袋

単純に痛みを感じる描写が好きな人も存在します。しかし鬼畜BLの醍醐味は、暴力的な性愛を乗り越えて結ばれる二人。その過程に萌えられるようになれば、あなたも立派な腐女子です！

オタク歴20年の腐女子がおすすめのBL「鬼畜」作品を紹介します

筆者はかれこれ20年余り、腐の世界で生きてきました。小学生の頃に、男性向けのゲイ雑誌で腐に目覚めた筆者。現在はBL好きが高じて書店に勤務しています。

評価項目	点数（100点満点中）
登場人物のルックス	◯点
ストーリー展開	◯点
鬼畜度	◯点
総合点数	◯点

今回、厳選した鬼畜×BL漫画は、上記の基準で選出しました。腐女子の数だけあるといわれるBLの性癖ですが、筆者の独断と偏見も含まれている点をご了承ください。

まず登場人物ですがイケメン・かわいい系などジャンルは違えど、魅力的に描かれているかを評価しました。画力もさることながら感情移入できる魅力的なキャラ設定かどうかを見ています。

次にストーリー展開は鬼畜っぷりだけでなく、二人の愛や気持ちが揺れ動く様の描き方を評価。最後まで読ませる、引き込まれる内容の漫画を高得点にしています。

最後は無くてはならない鬼畜度を点数化。ここは単純に。激しい描写がどれだけ含まれているかに焦点を当てています。プレイ内容や性癖は作品によりさまざまですが、やはり攻めの鬼畜プレイは見どころでしょう。

今回の記事で紹介するBL「鬼畜」作品一覧

作品名	シチュエーション
スニーキーレッド	ボコり愛
男子寮の肉奴隷-鬼畜に飼われた3年間	優等生鬼畜攻め×ヤンキー受け
俺のパンツが人質にとられています	先輩攻め×後輩受け、コミカル
キチク、エンカウント	鬼畜年下攻め×ノンケ受け
In These Words	監禁、サスペンス
スピンアウト	鬼畜サラリーマン攻め×美少年受け
夜はともだち	ノンケ攻め×真性ドM
その唇に夜の露	サラリーマン攻め×バス運転手受け
隷属契約	俺様攻め×奴隷受け
やじるし	鬼畜×クズ、短編集

今回は多くの性癖・ジャンルから幅広く10作品チョイスしました。肉体的、精神的な暴力などがありすが、一発で読みたい漫画へたどり着けるようシチュエーション×タイトルをピックアップします。これは！というタイトルもありますが、以下を参考に好きな鬼畜BLを探してくださいね。

・鬼畜BLの原点を探りたい人におすすめの漫画は「スニーキーレッド」
・非情な鬼畜プレイを堪能したい人におすすめの漫画は「In These Words」
・コミカルでライトな鬼畜BLを読みたい人におすすめの漫画は「俺のパンツが人質にとられています」
・調教・奴隷系の鬼畜が好きな人におすすめの漫画は「隷属契約」
・短編の鬼畜BLをたくさん読みたい人におすすめの漫画は「やじるし」

①「スニーキーレッド」

作者	たなと
ジャンル	ボコり愛
登場人物のルックス	76点
ストーリー展開	95点
鬼畜度	80点
総合点数	83点

「ボコり愛」というジャンルを確立した記念すべき漫画。普通に暮らしていた青年ミサキは、ひょんなことから街角でヤンキー青年クシロに絡まれ殴られるようになります。災難だと知りながら、なぜかクシロのたむろするコンビニへ通ってしまうミサキ。何度も殴られるうちに自分の性癖に気付きます。未完の人格を自分でコントロールできないクシロにも、怒り以外の感情が湧き上がってくるのです。

最初は単に特殊な性癖をこじらせているだけかに思えたミサキの愛情の深さと懐の深さもすごくいい！年月をかけてお互いに少しずつ歩み寄って、依存しあってしまう状況もありえたのに、2人ともお互いのために自立してお互いを理解しようとしあう姿勢はすごくいいです
引用：コミックシーモアレビュー

BLに目覚めていない青年二人が、鬼畜・暴力からお互いの気持ちに気付いていく物語。しかしとことん鬼畜になるわけじゃなく、人間関係を構築する手段として描かれています。とくに暴力的なクシロがミサキに受け入れられる過程で、自分自身を見つめなおす描写が秀悦。まさにボコられ愛です。ただ登場人物が白目が多い、三白眼なのが気になりました。この辺は好みの問題ですが少し残念です。

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②「男子寮の肉奴隷-鬼畜に飼われた3年間」

作者	菊の助
ジャンル	優等生鬼畜攻め×ヤンキー受け
登場人物のルックス	71点
ストーリー展開	70点
鬼畜度	98点
総合点数	75点

鬼畜攻めと童貞受けの暴力的な愛を描いた漫画。素行が悪いため、親に無理やり厳しい男子校へ入学させられた主人公 太陽。ノンケでやりまくりと噂されるが、じつは童貞でした。しかし優等生で、隠れ変態のドS寮長にバレてしまいます。その日から寮長の奴隷となった太陽。お尻の処女を奪われ、授業中は玩具責め、イカされまくる毎日が待っていました。

最初は愛のない無理やりな関係だったけど、段々とお互いを欲しているところが良かったです。受けが可哀想になってしまうシーンが多々ありますが、所々に相手のことを想うシーンがあるのでなんとか読めました。最後はちゃんと愛し合ってる姿が見たいです。
引用：Bookliveレビュー

ここまで鬼畜を貫くBL漫画は珍しいですね。とにかく一方的に受けを屈辱、嫌がる姿に興奮する攻めの人格を疑います。少しずつながら二人の気持ちが近づいていくので、そこだけが救い。しかしイラストが不安定で、キャラのルックスが定まらないのが残念でした。ヤンキー受けが、徹底的に痛めつけられる漫画を読みたい人なら楽しめるでしょう。

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③「俺のパンツが人質にとられています」

作者	春田
ジャンル	先輩攻め×後輩受け、コミカル
登場人物のルックス	93点
ストーリー展開	85点
鬼畜度	70点
総合点数	82点

コメディ要素多めのコメディタッチ鬼畜BL。替えのパンツがなかったため、ノーパンで投稿してしまった主人公の亮。コンビニで購入したパンツをトイレで穿こうとすると、後輩の野島にノーパンがバレてしまいます。怒りに任せて野島を殴った亮は、ノーパン写真と暴力を理由に、一週間パンツ禁止生活を強いられることに。精神的に追い詰める、野島の鬼畜っぷりが最高です。

攻めの後輩君かーなーり変態入ってます。
ブラジャー付けろ～ディ○ドはめろ～と要求がエスカレートしていくのがドキドキでした。
やってることは鬼畜ですが、受けの先輩が意外とノリノリでかわいかったです。
引用：Amazonレビュー

エロの描き方、コミカルなストーリー、そして登場人物の魅力が詰まった鬼畜漫画です。鬼畜といっても直接的なシーンはほぼなく、ジワジワと受けを追い詰めるソフトなもの。ギャグや笑いありで、爽快な読後感です。暴力から芽生える愛みたいなシリアスさはないですが、鬼畜系BL初心者でも安心して読めます。

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④「キチク、エンカウント」

作者	おわる
ジャンル	鬼畜年下攻め×ノンケ受け
登場人物のルックス	94点
ストーリー展開	86点
鬼畜度	72点
総合点数	80点

社畜エンジニアとして働くサラリーマンの佐藤。徹夜明け早朝の電車での帰宅中、突然車内にAV女優の喘ぎ声が響き渡ります。音漏れの犯人は遊び人風イケメンだったせいか、つい股間がムクムクと巨大化。Hな音漏れのお詫びと称して連れ込まれた先で、お尻処女を喪失します。ドSな鬼畜責めに目覚める、受けのピュアさがキュンポイントです。

攻は傍若無人で鬼畜なくせに、面倒見がいい一面があったり、
受は、地味めな年上ＤＴリーマンなのにイキ顔がエロかったりと、設定としてはよくあるけど、ありきたりに感じさせないテンポの良さとキャラの良さがあります。
攻キャラも受キャラもそれぞれきちんと心理描写があって、キュンキュンきました！
引用：めちゃコミックレビュー

朝日の中突如はじまる、鬼畜攻めと受けの濃厚なエッチ…。キャラのルックスはもちろん、セックス描写やアングルが素晴らしいです。年下攻めの鬼畜度はやや低いですが、イケメンに責められるシーンはエロ全開。鬼畜ものは抵抗があるという人でも、マイルドな攻めの本作はおすすめです。

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⑤「In These Words」

作者	咎井 淳（Jo Chen）
ジャンル	監禁、サスペンス
登場人物のルックス	87点
ストーリー展開	98点
鬼畜度	100点
総合点数	97点

精神的にくるサイコパス鬼畜ストーリー。精神分析医の浅野は悪夢に悩んでいました。顔の見えない男に監禁され、「愛している」と囁かれる夢。その後、連続殺人犯に出会ったとき、その夢は現実との境を超えます。アメリカやアジアを中心にアメコミ界で活躍する作者が挑んだ、本格的サスペンス鬼畜BL。背筋が寒くなるほどの鬼畜っぷりを、ぜひ体験してください。

BLにすることで犯人の執拗さや異常さ、深層心理の闇と悲しさの深みが見えます。これ、性描写ありのBLだからこその描写だと思えます。ただし、殺人ありのサスペンスや流血ありのハードなものが苦手な人は無理ですね。
引用：コミックシーモアレビュー

イラストはやや青年漫画風で、劇画っぽい雰囲気です。BL漫画というより、サスペンスとして読んだ方が楽しめます。内容は萌え要素がなくひたすら主人公を犯したり、監禁したりと冷酷な鬼畜シーンの連続。感受性の強い人は、引きずる可能性がありますね。しかし鬼畜を描いた漫画としては、現在読める作品の中で1位ではないでしょうか？日本のBLでは味わえないような、ダークな世界観が魅力です。

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⑥「スピンアウト」

作者	国枝彩香
ジャンル	鬼畜サラリーマン攻め×美少年受け
登場人物のルックス	70点
ストーリー展開	90点
鬼畜度	95点
総合点数	88点

野外レイプ、暴力、スカトロなど、ハード鬼畜満載のBL漫画。会社員の巽はできの悪い社長の息子 涼馬のお世話係として、ストレスの多い毎日を送っています。そんな巽の趣味は、月に1～2回の暴力的なセックス。美しく妖艶な男 三木との激しいSMプレイを心待ちにしているのです。涼馬を愛しく思う気持ちとは裏腹に、深まる三木への執着に戸惑う主人公の葛藤を描きます。

物静かな彼が三木にのみ見せる暴力性、狂気にはゾクゾクします。
三木に刃物を向け失禁させたところを写真に撮る等、結構な鬼畜ですが、あとでその画像を削除し寝顔の写真のみ削除を躊躇うシーンが印象的。
引用：ちるちるレビュー

超イケメンの受けを殴る蹴る縛る…暴力のすべてを尽くす攻めの鬼畜さが際立つ作品。激しいプレイ内容に見合ったシリアスな展開は、作者の力量を感じました。 涼馬との三角関係を絡めながら愛情と暴力をつなげ、まさに愛のある鬼畜プレイといった印象。イラストと性描写はあっさりしていますが、ハードな内容を上手く緩和していると感じました。

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⑦「夜はともだち」

作者	井戸ぎほう
ジャンル	ノンケ攻め×真性ドM受け
登場人物のルックス	91点
ストーリー展開	88点
鬼畜度	73点
総合点数	78点

ノーマルな攻めと、ゲイでドMの受けのカップリング。無口でコミュ障、ミステリアスな飛田が、じつはドMの性癖を持つと気付いた攻め真澄。興味本位でサド役を引き受け、プレイメイトとなります。しかし真澄は緊縛や足コキなどの鬼畜プレイ後に、それ以上の関係を求めるように。SとMの役割を、二人が超えるまでの葛藤を描きます。

暴力表現がめちゃくちゃ苦手なので途中ウッとなってしまった…血が一滴でも出たらダメって人には辛いかも。
欲張りなのでもう少し2人のイチャイチャを見たい気もしますが、終わり方もボーナストラックもとても良かったです。
引用：BookLiveレビュー

いたぶる系の鬼畜シーンは多めですが、ちゃんと愛が感じられる展開です。もともと攻めがドSではないのが気になりますが、鬼畜プレイを通じて結ばれるシーンで胸キュンしました。描写的には首絞め、緊縛、目隠しなどなかなかバラエティに富んだ内容。一つずつのシーンが短いのが残念ですが、サラッと読むにはおすすめの漫画です。

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