PC98のエロゲ事情を当時ゲーマー全盛期だった40代男3人が振り返る|あの頃は最強だった!

PC98のエロゲ事情を当時ゲーマー全盛期だった40代男3人が振り返る|あの頃は最強だった!

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超絶面食いオナニスト
メロン
エロゲとAV、映画の濡れ場が三度の飯より好きな40代ライター。大学で小学校の初恋の子に再会するもチンピクせず、自分はロリコンだったと気づく。己のブサイクは棚に上げ、超面食いです。最近のオカズは「美少女万華鏡」、木下凛々子、濡れ場はタン・ウェイのわき毛SEXが何年も不動の首位。趣味は海外SNSでフィリピン人シングルマザーの身の上話を聞く事。
フロッピーディスクって?16色でエロい立ち絵を描く?そんなん無理っしょ!令和のエロゲユーザーにとって、PC98時代など遠い遠い昔の話。デスクトップ限定のウン十万もするハード、プレイ中たびたび入れ替えさせられる何枚ものディスク…。でもそんな不便なPC98時代こそが、日本のエロゲの黄金期であった事は確かです。今回は当時をよく知る40代男性3名に、PC98のエロゲ事情をとことん語り尽くしてもらいました!


90年代にエロゲーをやり込んだ40代男3人で座談会を開催

引用元:Amazon

PC98とは日本電気が1982年10月より販売を開始した16ビットマシン。ビジネスシーンでの活用はもちろんの事、専用のゲームソフトも数多く作られ「家庭用PCの先駆け」と言われています。中でもエロゲは1990年代にPC98でその黄金期を迎えました。

エロゲの衰退が叫ばれる昨今、PC98のエロゲ全盛期に青春を過ごした40代男性3人が集結。“あの活況よ再び”の願いを込めつつ、当時のリアルなエロゲ事情について多方面から熱く語ってもらいました。

よしひろ(以下:よ)【46歳】
エルフの名作「同級生」が全エロゲの中で一番好きと豪語する元ヤンフリーライター。つい先日、ヤフオクに出品されていた「スタープラチナ」と「麻雀幻想曲Ⅱ」が入ったPC98エロゲセットに定額給付金を全額つぎ込み家庭不和に。

としあき(以下:と)【43歳】
クイーンソフトの「POSSESSIONER(ポゼッショナー)」でロリ&レズに目覚め、大学生活をフイにしたと嘆く学習塾経営者。16色など限られた色数で描かれたエロゲをこよなく愛する。バツイチ子なしの独身貴族。

ゆうたろう(以下:ゆ)【44歳】
「ときめきメモリアル」が遊びたかったのにPCエンジンを買ってもらえず、大学院生だった兄のパソコンでポニーテールソフトの「ポッキー2」を遊んだのがエロゲとの出会い。少しは名の知れた噺家。妻子持ち。


【PC98のエロゲ事情①】ハードとソフト。それぞれの出会い

せっかく当事者3名に集まってもらいましたので、最初はお互い自己紹介もかね、それぞれのPC98との出会い、エロゲとのなれそめを語り合う事に。ハード面とソフト面に分けて、30年近くも昔の思い出を振り返っていただきました。


そもそもPC98との出会いは?

よ:お二方のプロフィールを拝見しただけで、もう戦友という感じがしたっす(笑)。
と:ゆうたろうさんはお兄さんのPC98でしたね。1994年頃だとPC9821かな。
ゆ:ご名答!兄貴は真面目で必要とあらば親が何でも買い与えていましたから。
よ:だけどゆうたろうさんが遊ぶためのゲーム機はダメと。
ゆ:そうそう。おかげで黄金時代のエロゲと出会えたんで、今は親に感謝してますがね。
よ:当時はまだ高校生っすか?
ゆ:はい。大学受験の年だったんで、そりゃゲーム機なんて買ってくれませんよね(笑)。
と:僕は大学に入った直後だったんで、そこはラッキーでした。
よ:入学祝いに98を買ってもらったとか?
と:いえいえ、とんでもない。機械好きの叔父から古いPC9801VMを譲ってもらって…。
ゆ:おや懐かしい。当時はどのソフトにも「PC9801VM以降対応」とありましたね。
と:物持ちのいい叔父さんで、筐体もキーボードもきれいでした。うれしかったなあ。
ゆ:よしひろさんの場合はどうでした?
よ:一番年長なんですが、出会いは皆さんより遅くて。社会人になってからっす。
と:ずっとフリーライターを?
よ:いえ、大学卒業後は玩具メーカーに就職したんで。最初の年の賞与2回分を…。
ゆ:コロナの給付金同様、全額突っ込んだ(笑)。
よ:ええ、おっしゃる通り。当時それでブーブー文句を言った彼女が今のカミさんっすね(笑)。
と:彼氏の初めてのボーナスですもん。2人で旅行にでも行きたかったんでしょう。


最初に遊んだPC98のエロゲは?

引用元:駿河屋

よ:ゆうたろうさんは「ポッキー2」でしたか。当時のポニーテールソフトはすごかった。
ゆ:購入動機は不純でしたがね。「ときメモ」の代打って事で。
と:あれ、8色しか使ってないんですよね。当時のADVは今と違ってコマンド選択式が主流。
よ:「ときメモ」が遊べなかった不満は解消したっすか?
ゆ:一応ね。ただゲーム性はだいぶ違いますからねぇ。でも当時はけっこうハマりました。
と:1人ロリっぽい女の子が出てましたね。え~と、あれは確か…。
ゆ:早苗ですね。あとで前作の「1」をやったら、まるで別人でびっくりしたなあ。
よ:どちらかと言えば「ときメモ」って言うより、「ポートピア連続殺人事件」…。
と:コマンド総当たり的なね。ただ正直あんまりエロくはなかったね、当時としても。
ゆ:てやんでぃ、としあきさんの方が詳しいや(笑)。
と:こちとら、ロリ要素のあるエロゲだけは見逃しませんから。そんでもって僕のお初は…。
よ:「POSSESSIONER(ポゼッショナー)」でしたっけ?
と:あ、じつはその前に何本か遊んでて。「ウエディングラプソディー」が最初です。
ゆ:え?あれって沙織事件(※)のあおりで有害図書指定されませんでした?
と:そうでしたか?変わった叔父さんで親にはナイショでエロゲのソフトもくれまして…。
よ:あ~、その中の1本だったんだ。じゃあラッキーっすね。
と:縛って無理矢理犯すシーンがあって、あれにいきなりガツンとやられました。
ゆ:よしひろさんはやっぱりエルフの「同級生」?
よ:はい。当時すでにセガサターン版の「同級生if」が出てて…。
と:でもサターンは買わなかったんだ。まあ、あっちは18禁じゃないですしね。
よ:自分、コントローラーで遊ぶゲームってガキの頃からダメなんすよ。何か性に合わなくて。
ゆ:だけどPC98で遊んだのは正解。16色で当時最高峰のグラフィックだったね。
よ:ほんと良かったっす。あの色彩と描線でプレイできたのはマジで幸せでした。

※沙織事件 フェアリーテールから発売されたエロゲ「沙織 -美少女達の館-」(1991)をめぐる一連の騒動。京都の中学生が同ソフトを万引きをした事がきっかけで、その内容のワイセツさに世間の非難が集中。フェアリーテール社は摘発され、コンピュータソフトウェア倫理機構設立の原動力ともなった。


【PC98のエロゲ事情②】当時のエロゲとの付き合い方

今やフルプライスのエロゲでもスマホにダウンロードして遊べるものが増えつつあります。布団に潜り込んで1人密かにシコシコ遊べるわけですが、1990年代にPC98でエロゲを遊ぶとなるといろいろな制約があったはず。当事者しか知らないそのあたりの苦労話を、3人に哀愁まじりに語ってもらいました。


当時のエロゲのプレイ環境は?




ゆ:これは社会人だったよしひろさんが一番有利そう。
と:僕は実家の自分の部屋。ふすまを隔ててすぐ隣が弟の部屋で…。苦労しました。
よ:いやいや、自分も実家っすよ。でなきゃボーナス全額PCになんて突っ込めない(笑)。
と:お部屋は2階でした?
よ:いや、分譲マンションなので。姉が結婚して家を出ていたぶん少し助かったっすね。
ゆ:わたしなんか兄貴の部屋(笑)。不自由なんてもんじゃなかったですよ。
と:それはご愁傷様(笑)。PCを勝手に起動したりして怒られませんでした?
ゆ:それが兄貴は根っからの文系で機械音痴。論文書くのに買ったらしいんですがね。
よ:埃かぶってたってわけっすね。だったら譲ってくれたらいいのにねぇ。
ゆ:兄貴はいいよと言ってくれてましたが、ほら、金出したのは親だから。
よ:としあきさんはプレイ中はヘッドホンしてたっすか?
と:それが弟とは6つ年が離れてまして、エロゲ始めた頃向こうは中1。微妙な年頃で…。
ゆ:隣にいるから音は出せないけど、ヘッドホンして気づかないのはなおヤバい…。
と:そうなんです。家の者が出払う平日の午前中とかにヘッドホンして遊んでました。
ゆ:大学生の特権ね。
よ:あんまりエロゲ向きの時間帯じゃないっすけどね(笑)。
ゆ:わたしも大学に入って正式に兄貴のを譲り受けてから、毎回ヘッドホン使いだしたかな。
と:エロゲのサウンドに関しては、だから我々みんな遅咲きかもですね。
よ:シルキーズの「恋姫」なんて、1人暮らしを始めてようやくBGMの良さに気づいたっすよ。


エロゲの情報はどこから入手していた?




ゆ:今ならスマホでちょちょいのちょい。だけど当時は…。
と:僕はパソコン雑誌でしたね。「パソコンパラダイス」をよく読んでました。
よ:「パソパラ」ね、懐かしいっすね~。
ゆ:おたからマーク、ありましたね!
と:モザイクかかってるのに、さらに重ねて金の延べ棒!(笑)
ゆ:攻略記事こそ少なかったけど、当時は貴重な情報源でした。
よ:藻無しと聞いて、「月刊PPディスク」も買ったなあ。高かったっす…。
ゆ:3千円近くしたような。でもたしかに延べ棒もモザイクもすっかり消えてた。
と:だけど例の沙織事件のときも、無修正が問題になったわけではないという。
ゆ:当時のエロゲはそもそも藻無しがデフォだったからね。
と:今はCGが高精細でリアルだから、藻無しだとえげつない絵柄になりますね(笑)。
よ:「PCエンジェル」も買ってた。ただ白夜書房の「メガストア」はね…。
と:表紙がエロくてレジに持って行きづらい(笑)。
ゆ:「BUGBUG」の姉妹誌だった「電脳美少女組」には名物“チンピクゲージ”があった。
よ:新作エロゲのヌキ度をちんこ型のゲージで判定。あんまりあてにならなかったけど。
と:あ、それ僕知らないです。
ゆ:あの頃に比べたら、今は情報取り放題。でも肝心のエロゲがつまらないんじゃねぇ。


【PC98のエロゲ事情③】シコリティ度で見るエロゲとその周辺

1990年代と言えば、レンタルビデオの普及でAVが最初の黄金期を迎えた時代。「全裸監督」で描かれたのが、その少し前の1980年代の黎明期ですから。PC98のエロゲだって煎じ詰めればオカズだったわけで、当時AVとの棲み分けはどうなっていたのかちょっと気になります。


当時のオカズNo.1はAV?それともエロゲ?



ゆ:これはちょっと意地が悪い質問だよ。
よ:激しく同感っす(笑)。
と:エロゲとAVじゃ価格帯も違うし、実写と2Dでは比較も難しい…。
ゆ:オカズNo.1はと聞かれたら、それはまぁAVに軍配が上がるよね。
と:片やパソコン、片やビデオデッキ。僕は2つを並べて比べた事はないかな。
よ:興味本位で聞くんすが、皆さん当時どんなの借りてました?
ゆ:わたしは桜樹ルイひと筋。「ザ・修行 私をしごいて」なんか最高だった。
よ:AVのタイトル即答できるってスゴいっす(笑)。
と:僕はかわいさとみでロリをこじらせました。その後は柚木ティナの登場までハマらず。
ゆ:のちのRioですね。
よ:としあきさん、ちなみにエロゲでロリ系の名作と言うと何すか?
と:(食い気味に)カスタムの「TEEN」と天津堂の「やんやんのクイズいっちょまえ」。
ゆ:これまた即答ですね(笑)。しかし天津堂のやんやんはたしか8歳…。
と:こじらせたイコール低年齢化とご理解下さい(笑)。
よ:それだとやっぱAVよりエロゲっすね。ただサクッと抜きたいときはどうしてもね~。
ゆ:我々みんな環境が環境だったから。当時はなかなかじっくりオナニーもできず…。
と:その手軽さで、ついついかわいさとみのビデオに手が(笑)。
よ:ビデオを貸し借りすると、「あいつここで果てたな」とかわかったっすよね。
ゆ:抜いたあとの脱力感で、巻き戻さなきゃバレるって意識が薄れる。
と:だけど知り合いと同じシーンで抜くの、何となく抵抗があったなぁ。
ゆ:内弟子時代にね、師匠に頼まれて借りに行ったAVが食糞ものでドン引きしたよ(笑)。
よ:噺家さんの世界も何かと大変っすね~。
と:よしひろさんはAV女優だと当時だれがオキニでした?
よ:色白の巨乳娘が好きなんで、早川愛美かなあ。「乳ばさみ絶頂娘」とか良かったすね。
と:すごいタイトル。でも今のAVと比べると、おそらくどれも見劣りしますよね。
ゆ:うん。PC98のエロゲに感じるような郷愁はない。今さらオカズにする気もない。
よ:それってAVの進化がすさまじいのか、はたまたエロゲが退化しちゃってるのか…。


PC98のエロゲで最もオカズにした作品は?




ゆ:そうそう、こっちを聞いてほしいよね。
と:お互い興味あるとこですね。まあ、僕のは予想がつくかもしれませんけど(笑)。
よ:ちなみに自分は「同級生」じゃないんっす。オカズって事で言うと。
と:わかります、それ。
ゆ:じゃあ、よしひろさんの回答は最後のお楽しみに。わたしは「XENON ~夢幻の肢体~」ですね。
よ:シーズウェアのマルチエンドADV。渋いとこ突いてきたっすね~。
ゆ:「YU-NO」の菅野ひろゆき&梅本竜コンビ(※)の作品です。
と:うへ~、そうなんだ。知らなかった。それでゆうたろうさん、ヌキどころは?
ゆ:エロゲのわりにシリアス路線。豊富なHシーンがかすむくらい謎が謎を呼ぶシナリオ。
よ:あれって確か、本編√の全クリでアンロックされる“おまけシナリオ”があるんすよ。
ゆ:そこでヒロインの1人トレイシーが調教がてら浣腸されるという。
と:ありゃ~。だけど近未来SFものですよね?
ゆ:当時はおまけシナリオがどんな内容かわからず、必死こいてクリアしてみたら…。
よ:美女のアナルに浣腸ブスー。うんこブシャー。しかも全部無修正(笑)。
ゆ:本編の張りつめた雰囲気との落差って言うかね、トレイシーの惨めな姿がこう…。
と:股間にガツンと来たわけですね。それならよくわかります。
ゆ:師匠がスカトロで、弟子が浣腸。おあとがよろしいようで(笑)。
と:僕の場合は「Libido7」。期せずしてスカトロつながりになっちゃいますが。
よ:当時あれだけ徹底した抜きゲーは珍しかったっすね。
と:そうなんですよ。その頃って時短でヌケるエロゲ以外はどうにも遊びにくくなっちゃってて。
ゆ:弟さんもだんだん大きくなるしね。あんまりガサゴソしてたらバレかねない。
と:ゲーム性そっちのけでエロシーンの大盤振る舞い。それが「Libido7」でした。
ゆ:説明書の「ご自身のジョイスティックをご用意下さい」ってオナニー指南は笑った。
と:よく覚えるてなあ。「ティッシュを放出先にあてがい…」とかね(笑)。
よ:って事はとしあきさん、ロリ好きの称号も一時返上してたっすか?
と:いえ、キャラデザはロリっぽさ全開ですしレズシーンも盛り沢山。初志貫徹です(笑)。
ゆ:ファンクションキーを押して自動テキスト送りなんて、新しかったよね。
よ:2人ともスカトロかあ。まいったっすね、こりゃ。
と:よしひろさんのイチオシ、「同級生」でないとすると…。
ゆ:「同級生2」ってオチは噺家として許せん(笑)。
よ:う…。

※菅野ひろゆき&梅本竜コンビ ゲームクリエイターの菅野ひろゆき氏と作曲家の梅本竜氏は、タッグを組んで数々の名作エロゲを世に送り出しました。中でもPC98用に制作された「DESIRE 背徳の螺旋」(1994)、「EVE burst error」(1995)、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」(1996) はコンビの代表作。ともに2011年没。


【PC98のエロゲ事情④】当時の大ヒット作を3人はどう受け止めたか

PC98は当時まだまだ高価で、エロゲを遊びたい盛りの高校生や大学生には容易に手が出せない代物でした。それゆえ若者同士でエロゲについて語り合う場も持ちにくかったと言います。ならばこの機会に是非というわけで、共通して遊んだPC98の人気エロゲについて存分に語り合ってもらいました。


アリスソフトの「闘神都市II」の場合

引用元:4Gamer.net

ゆ:1994年発売ですね。当時、セレーナ派と葉月派とに分かれましたね。
と:主人公のシードは瑞原道場の弟子。師匠の娘・葉月との結婚を認めてもらえず…。
よ:師匠としては一番弟子のビルナスに娘を嫁がせようって腹づもりだったっすね。
ゆ:それで奮起してビルナスも参加する闘神大会に出場。セレーナと組んで優勝を目指すという。
と:相当ボリュームのあるRPGでした。モンスター収集なんてドラクエより早かったんじゃないかな。
よ:自分はね~、2ヶ月後に「同級生2」が出たもんだから…。
ゆ:すごい時代だよね。エロゲ史に残る名作が間を置かずリリースされるんだから。
よ:というわけでクリアはしてません。ちなみに自分は葉月派っす。
と:人気キャラ投票をすると、たいていどこの雑誌でも彼女が1位でした。
ゆ:ここは一つセレーナ…と言いたいところだけど、エロゲ史上最強の僕っ娘は外せないよね。
と:エロゲとしての評価はどうですか?司会の方は意見が割れてほしそうだけど(笑)。
よ:うーん、シナリオも良いしエロイベントの実用性も高いし。文句のつけようがないっすね。
ゆ:よしひろさんの不満は「同級生2」とかぶった発売時期だけでしょ(笑)。
よ:そうかもしれないっす。ゴリ押しでは進めないけど、難易度が高すぎるわけでもなく…。
ゆ:ゲームバランスは当時のRPGとしてピカイチだった。
と:やり込み要素もたっぷり。ダンジョンで女の子モンスターを狩りまくりましたよ。
ゆ:わたしは葉月に惚れ込み過ぎてね。全裸で磔にされるシーンは見てられなかった…。
と:でもまぁ、それだけのめり込んだ証拠ですよね。
よ:自分はアリスソフトならではの悪行値システムが最高だったっす。
と:選択肢にちゃんと意味がありました。国産RPGで自由度を感じた最初の作品かも。
ゆ:あれれ。結局、意見がほぼ割れなかったね(笑)。
と:黄金期の傑作中の傑作を持ってこられちゃねぇ。僕らの責任じゃないでしょう(笑)。


「はっちゃけあやよさん3 私、逝っちゃったんです!」の場合

引用元:FANZA同人

よ:えっと、なぜこれ…(笑)。
ゆ:「闘神都市II」で意見が割れなかったからでしょ。
と:それだけじゃないようです。FANZA同人で「3」の配信が始まるみたいですよ。
ゆ:16色のドット絵は評価します。数年前、秋葉原BEEPでも復刻版が出てたね。
よ:でも当時3万本だか売れたんすよ。PC98を代表するバカゲー。
ゆ:わたしもやりましたけどねぇ、正直ノリについていけなかった。
と:お、出だしから波乱の予感(笑)。
ゆ:だってコレ、1時間もかからんでしょ。選択肢も1個だけとか舐めてるでしょ。
よ:いや「3」は2個あるっす。ま、目くそ鼻くそですが(笑)。
ゆ:バナナの皮ですべってあやよが転倒。助け起こしに来たトモコとダンプに轢かれ…。
と:夢も希望もない幕開けですね。まさか文字通り“逝く”とは(笑)。
ゆ:自然な肌色の塗りは良かったけどね。パイオニアでしょ。にしても遊びどころがなさすぎる。
よ:噺家さんはやっぱ正統派の笑いしか認めないっすか。
ゆ:え?よしひろさん、コレで笑えたの?
よ:そこそこは。あやよとトモコの間の抜けたやりとり、嫌いじゃなかったっす。
と:地獄で暴れに暴れて閻魔に追い出されるんですよね。それで生き返っちゃう(笑)。
よ:ちょっと落語的な感じもしないすかね。八っつぁん熊さんの女性版的な…。
ゆ:……。
と:あ~、怒らせちゃいましたよ。としあきさん謝って!
ゆ:いや怒ってないですよ(笑)。当時いくらだったかなと記憶をたどってたんです。
よ:おぼろげな記憶っすけど、「1」はたしか定価3,800円だった気が。
と:高っ!でも当時は低価格を売りにしてましたね。4,000円台でもエロゲとしては安かったんで。
よ:たいてい1万円でお釣りが少々。高かったっすね。
ゆ:FANZAではいくらですって?
よ:「1」は110円。自分はセールで77円のときポチりました。
ゆ:う、うん。それならまぁ、もう1回遊んでみるのもいいかもね(笑)。
と:16色ドット絵の鑑賞用と思えば、十分すぎるくらい掘り出し物ですよ。


まとめ:PC98時代はまんまエロゲの黄金期!ときには原点を体験しよう

16色のみで描かれたグラフィック、コマンド総当たりの手間のかかるアドベンチャー、かさばる5インチフロッピーディスク…。

ハードもソフトも今よりはるかに劣っていたはずなのに、エロゲ本来の猥雑さと活気にあふれていたPC98時代。40代ゲーマー3人の口ぶりからも、当時の熱気がひしひしと伝わってきました。

時には原点に立ち返り、PC98のエロゲの魅力を追体験してみましょう。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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