【ネタバレ】セックスボランティアが題材の映画「セッションズ」を徹底解説!

【ネタバレ】セックスボランティアが題材の映画「セッションズ」を徹底解説!

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panpan編集部
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世の中には数多の職業があります。みなさんはセックスボランティアという仕事をご存知ですか?これをテーマにした映画が実はあるのです。今回はセックスボランティアが題材の映画「セッションズ」を紹介しながら、セックスボランティアについて一緒に考えてみましょう。


セックスボランティアをテーマとした「セッションズ」とは?




「セッションズ」は2012年にサンダンス映画祭で上映されて、観客賞を受賞しました。主人公はマーク・オブライエンという38歳の男性で、首から下に障害を持っているため動かすことができません。色々なことを調べているうちにマークはセックスのボランティアである『セックス・サロゲート』の存在を知ります。

その役を演じるのは恋愛小説家でアカデミー賞の女優賞を受賞しているヘレン・ハント。ハント演じるシェリルは非常に成熟し魅力的な大人の女性です。シェリルに対してマークは今まで覚えたことのない感情を抱きはじめ、そのことに喜びを覚えます。はたしてマークはどんな結末を迎えるのでしょうか?


そもそもセックスボランティアとは?


そもそもセックスボランティアとは?

あまり耳慣れないセックスボランティア。わかりやすく言うと「障害の重さゆえ、自分で性的な欲求を解消できない人」の介助をするヘルパーのことを指します。障害の程度や種類によって、ヘルパーのすることは変わってきます。

セックスボランティアは障害者の求めていることや、状態を把握しながら「何が彼らにとってベストなのか?」を一緒に考えていきます。射精を促すことはもちろんですが、それだけではありません。『障害者にとっての風俗嬢』というイメージをお持ちの人もいるでしょうが、それ以外にメンタルのケアなどもする仕事なのです。


NPO法人ホワイトハンズの行うボランティア


NPO法人で性の介助を行うホワイトハンズという団体があります。今のところ日本では最も有名と言っていいでしょう。ホワイトハンズは難病によって起こる筋萎縮や、脳性麻痺による二次障害などで射精が困難な人の介助をしています。どういった内容かと言いますと、訪問介助の陰部の清拭と同じと考えてください。陰部周辺をきれいにするのです。

追加でマッサージを行い、射精を促します。「隠すものがないと障害者が恥ずかしがるのでは?」という配慮から、下半身にはバスタオルがかぶせられます。射精までにかかる時間は約10分から15分と言われています。利用料金は30分で5500円ほど。ここへ移動費、交通費が足されるというシステムです。


女性版セックスボランティアは?


セックスボランティアと聞くと、多くの人は男性障害者に対して女性が性の介助を行っている場面を想像するのではないでしょうか?今のところ女性用のセックスボランティアは存在しないのです。これは健常者の風俗を考えたらわかりやすいのですが、女性が通う風俗というのは日本ではあまり一般的ではありませんよね?(最近出現しつつありますが、まだまだ一般には浸透していません。)

諸説ありますが、「女性の性欲は男性のそれよりも強くない」という見方がまだ強いのかもしれません。

また男性と女性の体の構造の違いを考えると、解決されていない問題もあります。女性のセックスボランティアを考えた場合、レイプや望まない妊娠などが必ずしもないとも言えないのです。ようやく社会で注目され始めたこのボランティアは、色々と模索しながらまだまだ形を変えていくことでしょう。

『セッションズ』をきっかけに、セックスボランティアについて語ってまいりました。障害者の性というのは、これまでタブー視されてきたのですが、避けて通れない問題なのです。こういった映画が上映されると、障害者の性欲というのをじっくり考える人が増えるはずなので、非常にいい機会なのではないかと思います。

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