官能小説辞書の決定版「官能小説用語表現辞典」口コミレビューまとめ

官能小説辞書の決定版「官能小説用語表現辞典」口コミレビューまとめ

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この記事を書いた人
元パパラッチ集団
マチクサ編集チーム
芸能系を主に執筆しているマチクサ(34歳)編集チームです。昔からテレビやエンタメが好きで、7年間、某週刊誌で芸能と裏社会の記者をしていました。しかし、30歳に政治部へ異動となり悶々としている中、panpan編集部にスカウトされ転職。現在はみんながあっと驚く情報を発信しようと、記者時代に研ぎ澄まされたアンテナを張り巡らして、昼夜ネタ探しに奔走中。
あいみょんの愛読書としても話題になった「官能小説用語表現辞典」。官能小説で使われる独特の言い回しを、2千以上も集めた労作です。男性器や女性器、乳房やザーメンを、いかにありきたりでなく表現するか。「肉の蛇口」「いやらしいミルク」「黒いタワシ」など、収録された言葉はどれも、官能小説家たちの血と汗の結晶でもあります。今回は、そんな官能小説辞書の決定版「官能小説用語表現辞典」口コミレビューをお届けします!


「官能小説用語表現辞典」は官能小説辞書として使える用語辞典



「官能小説用語表現辞典」は、2005年までの数年間に発売された官能小説633作品から、2,300もの官能小説ならではの独特の言い回しを集めた本。精液やクリトリス、乳房や尻が小説の中でどう言い換えられてきたかがわかります。

筆者が1933年生まれで若干古さを感じる部分もありますが、面白く大胆な試みでロングセラーに。2019年4月には「タモリ倶楽部」の官能小説特集回で、若手女性シンガーあいみょんの愛読書として紹介され、がぜん注目を集めました。

「官能小説用語表現辞典」の詳細はこちらをチェック


官能小説用語表現辞典の口コミレビューまとめ



「官能小説用語表現辞典」を実際に購入した読者は、一読後どんな感想を持ったんでしょうか?期待通りの内容だったのか、それともイマイチだったのか。口コミをいくつか挙げて、そのあたりのところを具体的に検証してみたいと思います。


良い口コミ・レビュー

とある深夜番組で紹介されていてとても気になったので購入してしまいました。
発想力の豊かさに圧倒されました。文例がついているのでどのような文脈でこの表現というのが分かりやすくて良いです。
個人的に特に面白く感じたのはオノマトペの項目でした。
引用:Amazonのカスタマーレビュー


「タモリ倶楽部」経由で購入された人。官能小説家の巧みなたとえを楽しめれば、この本の価値はぐーんと上がります。文例は全て実際の小説からの引用ですから、読書案内にもなりますね。

今をときめく、あいみょんの愛読書らしい。やはり(?)女性器を表す言葉が圧倒的に多い。一番のお気に入りは、「桃色のアワビ」w。日常生活では全く使い道のない言葉たちだが、比喩表現力を身につけるには役立つかと。
引用:読書メーター


単に「オマンコ」と書いたのでは、プロの官能小説家の名がすたります。いかに斬新かつ「なるほど」と共感される表現をするか。ただ「桃色のアワビ」は、わりと普通なような(笑)。

まさしく辞典です。ダイレクトに使う訳ではありませんが、こういう表現方法もあるんだな、と本当に驚愕レベルです。下の方に表現の幅を広げたいかたには、うってつけです。
引用:honto・みんなのレビュー


“読む辞典”としても高評価。何百冊もの官能小説を、いっぺんに読み終えた気分にさえなれます。

官能小説に用いられる表現や比喩はジャンル故独特で、淫らな響きがあるが
時にそれがぶっ飛びすぎて面白い。

男性器に「尊厳」
女性器に「全宇宙と響きあう孔」
陰毛に「モヒカン族の頭髪」
溜息をつきたくなる様な天才的センスに脱帽だ。
引用:Amazonのカスタマーレビュー


ありきたりな表現を嫌う、作家たちの個性が爆発しています。「モヒカン族の頭髪」って、海苔みたいに切り揃えたマン毛?


悪い口コミ・レビュー

【○○のような局部】みたいな感じで、最終的に局部に帰結する一文が色んな小説から抜粋されている。
国語辞典的なものを想像していたので、思ってたのとはちょっと違ったかな~?
引用:Amazonのカスタマーレビュー


「辞典」と銘打っていますし、出版社が筑摩書房なのもあって学術的な内容を期待されたようですね。辞書として使うには、見出しの数的にもまだまだ物足りない作り。

例文、引用は要らないからもっと語彙を増やさないと…
とも思うがよく見たら「辞典」ではあっても「辞書」ではなかった。
読み物としてはかなり苦痛な部類に入る。
引用:Amazonのカスタマーレビュー


あっちこっちパラパラめくりながら、興味のある言葉のところを読む。そんな読み方が最適でしょう。頭からマジメに読んで行こうとすると、この方のように不満が。

小説の参考になるかと思ったのですが、内容すべてが男性目線なので
BL小説を書こうとしてる人には向かない本だと思います。
引用:Amazonのカスタマーレビュー


今は女性の官能小説作家も多いですが、ひと昔前はほとんど男性作家ばかり。著者がかなり年配な事もあって、「男性目線」との指摘はかなり痛いところを突いています。


どちらとも言えない口コミ・レビュー

びっくりするくらい参考になりませんが、読み物として大変面白かったです。人間の表現の仕方というのはかくも多様なものかと感激するやら爆笑するやらで、官能小説というものを読んだことがなかったのですが、めちゃくちゃ読んでみたくなりました。自分が書く際の参考にはなりません。
引用:Amazonのカスタマーレビュー


この方★5ですので、全体としては褒めています。読み物としては◎だが、これから官能小説を書こうとする人には役立たないとハッキリ明言。買う際の参考になりますね。

何となく「分るなあ」ってゆー表現もあれば、「いや、これは実際どうよ」
という表現もあり、ある意味参考にもなります。
(本当か?)
引用:リリコ雑記


2300もの用語が並んでますから、ピンと来るものあれば来ないものも。辞典である以上、読み物としての評価がブレるのは致し方ない面がありますね。


本で実際に紹介された官能小説用語と活用例を紹介



辞書として使うにはイマイチ、でも読み物としては最高。口コミをまとめると、そんな結果になるでしょうか。ここではもう少し中味に踏み込み、「官能小説用語表現辞典」で紹介された用語とその活用例を紹介します。

すべて見出しが用語になっています。解説を読む前に、“何をたとえたものか”少し想像してみて下さい。


ターボスイッチ

【解説】女性器のクリトリスを言い換えた表現。ボタンのように丸く、押すと一気に興奮が高まる陰核の性質をうまく捉えています。

【活用例】敦子はまだ十分にほぐれきっていない。昼日中から上司とホテルに来たのだから、緊張するなと言う方が無理だろう。スーツを脱いでシミーズ姿になっても、うなじから肩のあたりにかけて強張ったまままだ。
「ほら、こっちへ」
こういう時、若い女を一気に目覚めさせるには荒療治が必要な事を聡史はよく知っていた。彼は敦子をベッドに横たわらせ、キスもしないうちから手をパンティの中へ。
「い、いやッ」
濡れた茂みの奥に、ひと筋の河。まだ濁流ではない。上流に向かいそそくさと中指を這わせる。行き着く先は、ぴょこんと頭だけ出したターボスイッチ。下から弾くように押すと、ビクンと全身がしなった。


形状記憶合金

【解説】硬くそそり立った形を決して忘れないペニス。その確かな記憶力と荒ぶるカチカチ感を見事にたとえた官能小説用語です。

【活用例】「ここはどこなんだ?」
裕二は思わず声に出した。薄暗いが湿った藁の匂いがして何か動物の小屋だとわかる。
目が慣れると、うっすらと月明かり。目の前に、もう1人いる。
「誰だ、アンタ…」
すぐに異変に気づいた。女が発する熱と匂いで、股間がみるみる大きくなっている。
「まるで形状記憶合金やないの」
そう言って鼻で笑う。からかいを含む声だけで、誰なのかを裕二は悟った。


濃いミルクココア

【解説】肛門のくすみ、色合いをたとえた表現。あの茶褐色の原因は、明らかにウンコ。AV女優でも、ウォシュレット世代は肛門がきれいです。

【活用例】「ピンク色だって聞いてたのに…」
「え?何?」
セーラー服のまま四つん這いになった遥香。パンティをずり下ろし、夢にまで見たその豊満なお尻に、いま僕はこうして向き合っている。でも…気分は最低だった。だって彼女の肛門の色!濃いミルクココアのような土気色。かさついた皮膚に刻まれたシワの深さ!


ニュククヌーッ!

【解説】いわゆるオノマトペ(擬音語)。フル勃起したペニスが、処女などのきついマンコにめり込んで行くさまを表現しています。

【活用例】「ウソ…だろ?」
安斎に連れて来られた古い洋館。その地下室で夜な夜な繰り広げられる性なる宴は、昌彦の想像をはるかに超えたものだった。
「さあ出番だ」
安斎がポンと肩を叩く。白装束の女たちに取り囲まれ、ものの数秒で全裸に。中央の台座に横たわる少女の目は、ふくれあがった彼の巨根にまっすぐ向けられていた。
「河合さま、こちらへ」
女の1人が昌彦の手を取り、少女のところへと導く。
「ねー、お兄さん、早く入れてよー」
あらがう術はなかった。思春期このかた、20年近くも夢に思い描いたシチュエーション。ビデオで見た白人の少女には剃り跡があったが、この娘は違う。無毛なのだ。
ニュククヌーッ!
そんな擬音でしか、表す事ができない。カリ首よりあとは、つっかえ、戻され、それでも何とかめり込ませた。苦痛にゆがむ少女の顔。昌彦のザーメンもまた、
ピチシチュニー!
といった感じに、細く鋭く、そしてじつに長々と奥深くまで射出された。


仲たがいをした双子の姉妹

【解説】もうおわかりかと思いますが、互いにそっぽを向いた乳房を表した官能小説用語。さまぁ~ずの大竹一樹は、右の乳房と左の乳房が極端に離れた女性が好みなんだとか。奥様の中村仁美アナはバラエティ番組で半ケツを出した以外ヌードになっていませんが、おそらくお乳は立派に離れてるんでしょう。

【活用例】パイズリというのがわからない。一体どこが気持ちいいんだ?
ソープでも、俺の指名はいつだって「最貧乳の嬢」。
「サイ…サイヒン、ニュウ?え?」
新人なのか、物わかりの悪いボーイだったが、結果オーライ。
B79㎝の瞳ちゃんは、ませたJSみたいな小ぶりっぷり。まな板までは行かなかったが、仲たがいをした双子の姉妹よろしく、小梅大の茶色い乳首がきれいにソッポを向いている。


カトリーヌ嬢

【解説】男性は自分のペニスを「ムスコ」と呼んだりしますが、女性が自分のマンコを「ムスメ」と呼ぶなんて話は聞いた事がありません。しかし男性側からは、愛着と敬意を持って人格扱いしたい。官能小説で示されたその1例です。

【活用例】あいつ、クンニの時あたしのを何て呼ぶか知ってる?カトリーヌ嬢だって。バッカじゃないの。土浦くんだりで何言ってんだって感じよね。瀬戸カトリーヌの事?って聞いたら誰それだって。ちょっと黙っててくんないかってエラソーに説教まで垂れんのよ。


いけない張本人

【解説】ペニスを表す官能小説用語。性欲が高まってやらかす事ってありますよね。射精が済んで後悔するも、時すでに遅し。「コイツのせいなんです!」との言い訳は、世間では通用しません(笑)。

【活用例】その晩の明恵は、まるで別人でした。淫女とでも言いましょうか、何か媚薬の類いでも飲まされたかに思えるほど。わたくしの寝室に妻が入ってきた時、何かオーラのようなものが感じられ、すぐに意図を察する事ができたわけでございます。

かれこれ十数年も夫婦をやっていますと、営みの段取りはあらかた決まり、新鮮味にも欠けるものでございますが、その日の妻はいきなりですね、わたくしの…その…張本人、つまりいけない張本人をですね、いきなりパクリと、口に含んだわけでございます。


肉の蛇口

【解説】マンコを表す官能小説用語。蛇口と言えば水道ですが、マンコからはオシッコ、愛液、潮といろいろな水分が噴出します。ひねっても止まりません。

【活用例】「あたしたちの中でだれが一番感度いい?」
三姉妹との乱交、しかも三つ子で美人である。男としてこんな僥倖はないと、いつも光彦は思っていた。しかし唯一困らされるのが、この手の問いかけだ。末っ子のリカがとにかくしつこい。順位を決めてやるまで、納得しない。
「リカ、何の話?」
「ミサ姉、鈍感ね。あたしたちの肉の蛇口の話よ」
ミサも次女のマリエも、ぽかんとしている。リカは官能小説の読み過ぎなのだ。


いやらしいミルク

【解説】精液、ザーメンの言い換え。シンプルですが、これくらいなら実生活でも使えるかも。

【活用例】和之君とホテルへ。きゃしゃで、なで肩。自分はノンケだと思ってきたが、どうしてあてにならないものだ。
「痛くしないで下さいね」
裸になるとつるんとしていて、とても20歳の青年とは思えない。ただ皮にすっぽりくるまれたペニスは、成人男性らしくずっしり身が詰まっている。
「君だって、ここからいやらしいミルクを出すんだろ」
そう私は言い、我ながら大胆にも、舌と唇だけで和之君を剥き身にした。


食パン

【解説】ちょっとわかりづらいかもしれませんが、お尻を表す官能小説用語。豊満でふわふわしたお尻を、食パンの生地のやわらかさにたとえています。

【活用例】社長のお尻好きにはほとほと困っています。
「冴子クン、今日もいいケツしとるねえ」
いくら中小企業のワンマン経営者だからって、職場で堂々とお尻を触るなんて。
「みんな知っとるかな?冴子クンの生尻と来たら、そりゃあふっくらやわらかくて」
みんな「またか」といった顔で、縫製の手を休める者はいません。
「6枚切りとかでない、1斤まるまるの食パン。見た事あるかね?」
あたかも目の前にパンがあるかのように、やおら虚空に手を突き出し、
「出来たてのふかふかのパンをだな、こうわしっと手づかみにつかんで、真ん中からもさっと2つに割る…」
壊れた機械みたいに同じ話。恥ずかしくてもうやってられません。


【オマケ】「官能小説用語表現辞典」を読んだあなたにおすすめの官能小説3選

最後は、官能小説らしい用語がたくさん出てくる小説を3つばかり紹介しておきましょう。名作ばかりですから、どれを読んでも官能小説の醍醐味が味わえますよ。


どうしようもない恋の唄


主人公の矢代光敏は、商売に失敗して職を失い、妻を寝取られた挙げ句離婚。自分にはもう何も残されてはいないと、絶望して場末の町に身を沈めます。そこで出会ったソープ嬢のヒナ。彼女に拾われる形で、かろうじて生をつなぐだけの日々。

「ここにいる間は毎晩わたしを抱いて」そんなヒナの愛情にほだされながら、ずぶずぶのセックスをくり返すうち、矢代は次第に自分を取り戻していき…。

圧倒的な描写と巧みなストーリーで“読ませる”長編官能小説。ヒナと主人公のやさぐれたセックスの描写は、淫靡な用語にまみれかなりハードです。2018年には映画化もされています。

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淫情ホテル


商社をリストラされた雄一が、興味本位でふらりと立ち寄ったセミナー。そこで彼はなぜか催眠術を身につける事に成功しました。その後、経営が傾きかけたとあるホテルの新支配人に迎えられます。

ワケありの客ばかりが訪れるそのホテルで、たまたま身につけた催眠術を駆使して接客する日々。傷ついた客を体で癒す事も重なり、落ち目のホテルは次第に評判を呼んで業績も回復し…。

ホテルの再建物語と官能パートのバランスに優れた傑作長編。官能小説の初心者には、とくにオススメです。

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君の縄。


6月のある日、会社員の志郎を襲った異変。事故とか病気のたぐいではなく、いつもは厳しい会社の人間がやたら彼に優しく接してきます。

しかもHな誘惑まであちこちで。取引先の人妻社長にモーションをかけられたかと思えば、怖かった先輩OLまでしなを作って迫ってくる始末。幸運な日々を喜びながらも、状況のあまりの変わりように戸惑いを隠せません。

タイトルは有名アニメのパクリですが、ちゃんと物語の伏線になっています。お気軽路線に見えて、じつはヌキ度も最高レベルです!

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まとめ:「官能小説用語表現辞典」をキッカケに官能小説の世界へ飛び込もう

小説とは、言葉の芸術。ありきたりな言葉より、オリジナルな言葉が好まれます。官能小説には、性器を中心に巧みな言い換え、比喩がいっぱい。一挙に並ぶと、壮観でした。

「官能小説用語表現辞典」は読み物としても楽しく、同時に官能小説そのものへの入り口にもなります。単語1つが、作品や作者への架け橋となるんですね。

「官能小説用語表現辞典」を足がかりに、官能小説の世界へと1歩踏み込みましょう。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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