BLのSM作品おすすめ12選|調教・奴隷・服従・緊縛・オモチャなど

BLのSM作品おすすめ12選|調教・奴隷・服従・緊縛・オモチャなど

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二次元大好き
虹屋
あらゆる時間を駆使して自分の時間を無理やり作り出す在宅ワーカー。エロゲとマンガをこよなく愛する超絶インドア派。現実のエロより二次元のエロのほうが興奮するタイプ。クーデレで銀髪が大好物。
欲望をさらけ出し、身体や心の痛みを介して関係を結びつけるSM。BLの中でもSMの世界は、普通では理解できない突飛な関係でつながっていることが多く、その危うさに惹きつけられます。そんな人気のジャンル『SM』に注目!超甘々な関係やペット、奴隷契約や四肢切断など定番SMやシリアスSMからラブコメSMまで、さまざまなSM作品を腐女子のプロ目線で、じっくりと掘り下げていきたいと思います。


BLSM作品の魅力は『苦痛からつながる愛』

SMは一般的に、Sと呼ばれる加虐を与えるサディズムと、Mと呼ばれる被虐を受けるマゾヒズムの略称です。SMと一言で言い表しても、その考え方の幅は広く、鞭や緊縛など身体に痛みを与える肉体的苦痛から、目隠しや快楽責めなどの精神的苦痛まで、多種多様なプレイが存在します。

BL作品の中で取り入れられているSMもさまざまですが、共通する最大の魅力は苦痛と愛情の複雑な絡み合いです。

・受けのことが好きで、いじめたくてしかたない攻めが、受けをどんどん従順なMに躾ていく。
・はじめは嫌々でもSMプレイを重ねていくにつれ、身体は快楽を覚え、痛みを受けることで恍惚な表情を見せるようになるMの姿。
・痛みを欲しがるMのために、Mの反応を見ながら探り探りSに徹し、どんどん過激なプレイに手を出していく攻め。
・Sから受けた鞭や縄の痕を愛おしく感じ、痕が消えそうになったらまた新しい痕をつけて欲しがるM。
・攻めにすべてを支配してもらえるように、Mを極める受け。


こんな関係にピンと来たあなたは、SM沼にどっぷりはまってしまう可能性大です!




オタク歴20年の腐女子がおすすめのBLSM作品を紹介します

20年の腐女子歴を簡単に説明すると、まず幼少期にBLの王道である竹宮恵子の『風と木の詩』のジルベールで目覚めました。その後、商業コミックと小説を読み漁り、バイト代はBLCDにつぎ込むという青春時代を送っていました。

ミーハーなので、いろいろな作品を読む雑食。どんなジャンルも幅広くチェックしています。特に鬼畜でメガネ、年下攻め、女王様受けが好きです。最近のブームはDom/Subユニバースで、精神的支配にときめきます。

そんな筆者が、長年の腐女子歴を懸けてBLのSM漫画を吟味し選定したものを、細かい評価項目に分け採点していきます。評価項目は以下の通りです。

評価項目 点数(100点満点中)
登場人物のルックス 〇点
ストーリー展開 〇点
SMシーンのエロさ 〇点
総合点数 〇点

『登場人物のルックス』は、筆者が自己判断で評価しました。基準は絵の繊細さはもちろん、作画の安定感を重視。イケメンやイケオジの男らしさやオスっぽい表現は加点しています。キャラの見た目がブレていたり、主役以外のキャラに手抜きだった場合には減点です。

『ストーリー展開』は、ストーリーがいかに面白く楽しめるかで評価。エッチなシーンとは別で、受けと攻めの出会いや関係に独創性のある作品を高評価しています。作品を読んでいて無理やりな展開だなと感じたものは減点。

『SMシーンのエロさ』は、SMプレイを中心としたエッチなシーンがどれだけ描かれているのかで評価しました。SMと一言で言っても幅が広いので、肉体的苦痛や精神的苦痛どちらのプレイあわせて、エッチだと思われる場面の数が多ければ加点、濃厚なシーンにも加点しました。

こちらの評価項目を総合して総合点数を出しています。作品紹介とあわせて、この点数も参考にしてみてください。


今回の記事で紹介するBL「SM」作品一覧

作品名 シチュエーション
蝶と花の関係性 潜在ドMの目覚め
夜はともだち ノーマル似非S×真性ドM
車輪の下 プロの王様のSM調教
SとMの言い分 部下S×上司M
ドS執事とヤンキー坊ちゃま ドS執事×ヤンキー坊ちゃま
本日中にお召し上がりください 性悪イケメン×いじられキャラ
スニーキーレッド ドSヤンキー×ドM平凡
SMごっこ ゲイバーで出会った二人の超本格SM
PET契約 2人と契約を結んだペット
ヴィーナスに接吻 幼馴染の猟奇的な愛
シュガーとマスタード Dom/Subユニバース
優しい野菜 八百屋×小説家くずれ

一言でSMとひとくくりにしますが、その中でもかなり細かくジャンルを分けることができます。各作品の詳細は後ほど、たっぷりご紹介するとして、厳選したジャンルからまず5つのタイプをおすすめします!

・9割以上がラブシーンの漫画は「蝶と花の関係性」
・BL苦手でもOK!まるで純文学な漫画は「夜はともだち」
・ギャグ要素ありの執事モノは「ドS執事とヤンキー坊ちゃま」
・超本格的なSMプレイを堪能できる漫画は「SMごっこ」
・ヤクザモノの狂気の愛を描く「ヴィーナスに接吻」


①「蝶と花の関係性」

作者 akabeko
ジャンル エロエロSM
登場人物のルックス 85点
ストーリー展開 80点
SMシーンのエロさ 90点
総合点数 87点


デビューコミックスとは思えないくらい完成度の高い作画で、読者の心を揺さぶってくる作品。表題作の他4本が同時収録されている短編のオムニバス形式なので、内容がぎゅっと凝縮されています。

ワンコ系男子であり潜在ドMの新人花田が、妖艶でクールな雰囲気を持つ会社の先輩蝶野の存在によって、ドMに目覚めてしまい惹かれあうというストーリー。根っからのサディストではなかった蝶野が、花田の喜ぶ姿を見るためSに変わっていく姿は、胸キュンでついニヤニヤしてしまいます。

短編なので恋愛の駆け引きや二人の細やかな心境変化は少なめですが、唐突な流れになることはまったくありません。ストーリーが進むにつれ二人の間合いから「こういうことがあったのかな?」と読者が推測できるので、すんなり気持ちよく読み進められます。

なんといっても、受けである潜在ドMの花田がガタイのいい体育会系と、攻めの蝶野は細身でビッチっぽく女王様のような組み合わせの相性が最高です。もともと受けの経験がある蝶野。奉仕系Sの彼だからこそできる苦痛なプレイに対し、トロトロな表情を見せる花田の姿は愛おしく、オス全開の蝶野との絡み合いは、とにかくエロエロで興奮すること間違いなしです。

SとMの関係とは言っても、それほどに凄い描写ではなく、この二人には必要である行為として描かれているので、美しく感じられました。
キャラクターもストーリーも素晴らしくて、電子書籍で購入しているにも関わらず、紙本でも購入してしまいました!
美しい方が攻め、マッチョが受け、などお好きな方にもオススメかと……。
引用:Amazon





②「夜はともだち」

作者 井戸ぎほう
ジャンル 純文学SM
登場人物のルックス 90点
ストーリー展開 95点
SMシーンのエロさ 80点
総合点数 90点


表紙から引き込まれる画力と、ページをめくるたびに読者の心をガッツリとつかむ世界観は、BL作品という枠にとらわれず、あらゆる人に読んでもらいたい純文学のような一冊となっています。

蔑まれたり痛めつけられることでしか快楽を得られない受けと、サディストの気質がないノーマルな攻めというSMものでは目新しくない設定ですが、独特な雰囲気を持つ美しい作画とセンスあふれるセリフ回しにより、ぐいぐい読者を引っ張っていきます。

顔見知りの友達だった飛田のために、真澄がおせっかいを焼くところから関係がはじまり、そのおせっかいが恋愛感情に変化すると、お互いを思いやることで新たな感情が生まれてきます。SMという関係からすれ違うこともあり、リアルで切ない人間ドラマとなっています。

受けでMの飛田は無口なので、何を考えているのか読者にはわかりにくい部分があります。ですが、じっくりと行間を読むことで、飛田の細かい機微に気づくことができ、一回読み終わってから、さらにもう一度読み返したくなります。

プレイ場面自体は多いのですが、肉体的よりも精神的なプレイ中心なので、エロさはそこまで強くありません。暴力や流血、首絞めや玩具を使った描写がありますが、そこまで過激ではないので痛いのが苦手な方にもオススメできます。





③「車輪の下」

作者 真行寺ツミコ
ジャンル 王様によるプロ調教
登場人物のルックス 80点
ストーリー展開 85点
SMシーンのエロさ 85点
総合点数 82点


己のM性に気づいていない大学生・友が、同じ大学の篠田にドMだと指摘され、はじめて自分のMを自覚します。この篠田、実はSMクラブで王様と呼ばれるカリスマドSで、友は次第に篠田から色々な躾をされはじめることに。

あらすじを軽く読むだけでは、普通のBLSM漫画の展開かな、と思いきや、SMクラブの王様である篠田の躾は一般的なSMとはまったく違います。幼馴染である親友や、篠田のサロンの客である紳士たちとの乱交プレイで、友はどんどん快楽を覚え求める従順な犬に躾けられいきます。その躾の方法は最後まで貫かれ、友と篠田が交わることはありません。

最高の快楽を与える王様と、従順に受け取るM犬の主従関係は、なかなか他のBL作品では読めない表現で衝撃を受けるでしょう。BL漫画でありがちな「紆余曲折あったけど、最後はハッピーエンドです」のような展開は期待しないでください。

SMプレイとして、心だけで繋がれた二人の主従関係を描くのは非常に難しく、読み手の反応は両極端に分かれてしまうと思います。ですが、少しでも興味がわきましたら、ぜひ読んでみることをおすすめします。王様の技量でドンドンMに開花し、快楽を求めて躾を乞う友の姿は必見です!

SMモノで、自分が知らないMな性癖を篠田に看破され、躾けられ、従順で快楽を求める犬と化していくストーリーが素晴らしかった😭

〝アンビリカル・セックス〟と同じく後ろでの快楽を知ってしまった友がゲイではないのに熱杭を打ち込んで欲しい欲求、幼馴染やサロンのモブ達に犯され、どんどん絶頂を覚えエロく淫らになっていく変化がたまりません🤤

完璧なる快楽を与える者と快楽を享受する駄犬の主従関係、本命の篠田とは最後までヤらず、モブ姦で貫き通すのがスゴイ!
引用:Amazon





④「SとMの言い分」

作者 名原しょうこ
ジャンル 歪んだSM愛
登場人物のルックス 80点
ストーリー展開 90点
SMシーンのエロさ 90点
総合点数 85点


苦手な会社の後輩・須藤にゲイだということを知られてしまった観月。観月は須藤に「黙っていて欲しいなら俺のペットになれ」と告げられると、何度も呼び出されては、エロエロに調教されていきます。過去の恋愛のトラウマから、特定の相手を作っていなかった観月ですが、須藤との関係が何度か続いたころ、トラウマの原因である加賀見が登場し、二人の関係に変化が生じます。

この作品は、SM要素が入った珠玉のラブストーリーです。もともとは攻めだった観月が受けの立場を受け入れていく様子や、観月の秘められた被虐性を見抜いて責める須藤のすべて見透かすような視線など、細やかな胸キュン要素がたくさん入っています。

物語が進むにつれ、攻めの須藤が持つ執着心や支配的な言動が、観月のトラウマである『裏切られたくない』という思いのスキマを埋めていく流れがとても自然に表現されており、見事な手法で胸にストンと落ちます。

肝心のエロ部分ですが、肉体的苦痛としてのSMプレイを期待している人には物足りないかもしれません。プレイ内容は手首の拘束や言葉責めと軽いスパンキングくらいなので、精神的な加虐が好きな方や、痛いのが苦手な方におすすめです。観月と須藤の心がようやく結ばれたあとの初エッチは、前半のプレイとまったく違い甘々で、読後感が明るい作品です。





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