エロゲーマニア5人でクソゲーオブザイヤーを決定！堂々の1位に輝いたのはあの迷作

クソゲー③勇者と踊れ! ～ぼっちの俺が異世界召喚されて美少女達と学園最強パーティーを組みました～

ジャンル	RPG
販売元	catwalk
プレイ料金	8,800円(買い切り、ダウンロード版)
ゲームのおもしろさ	★☆☆☆☆(1)
登場人物のセクシー度	★★★☆☆(3)
攻略しやすさ	★★★☆☆(3)
抜けるシーンの多さ	★★★☆☆(3)
コスパの良さ	★☆☆☆☆(1)
総合点数	44点

▶「勇者と踊れ! ～ぼっちの俺が異世界召喚されて美少女達と学園最強パーティーを組みました～」の詳細（R18）はこちらから

異世界アルテアで美少女4人と世界を救う戦いが始まる！

健：また10点以上下がっとるがな。どこまで落ちんねん(笑)。
博：RPGと聞いて期待したんですけどね～。
昌：主人公の青年が、じつは異世界を守る勇者という設定だったね。
直：そんで異世界召喚されて、アッチの学校に入るという(笑)。
智：学園で出会った4人の少女とパーティーを組んで、恋とバトルに明け暮れる…。
健：なんや、ちょっと面白そうやないか。
直：コマンド選択式のバトルは僕ら世代にはかえって新鮮ですしね。





昌：グラは良いし、Hシーンも悪くはない。
博：しかしこれ、そもそもRPGとして成立しているのか。
健：開始5分で投げたで。
智：何だか「母性カノジョ2」が名作に思えてきました(笑)。
直：あ～、早く悪口言いたい(笑)。

RPG部分が壊滅的な出来！ストレスたまりまくりの“結局紙芝居”ゲー

直：異世界召喚で期待させといて、結局紙芝居じゃなあ。
智：バトルでいちいちキャラ絵がカットインしてくるの、ウザ過ぎます。
昌：RPG要素は良くておまけ。下手すりゃ味付け程度にしか考えてないよ、コレ。
健：シナリオ重視の博志はんから見てどうです？
博：人物設定も世界観もブレブレで、プロの書いたプロットとはとても思えませんね。
昌：ヒロインがモンスターにレイプされても、ただのん気に見てるだけ。どこが勇者？





智：レベル上げすら自由にできないなんて。RPGの風上にも置けないです。
昌：ストーリーの進行度に合わせた固定レベル制ね。アレほんと窮屈。
健：そのくせ専門用語だけはFF13ばりに乱発するしやな(笑)。
直：でもサンプル画像だけ見たら、「おっ」てなりますよね。
博：たしかに。紙芝居ADVばかりで、正直みんな飽き飽きしてますからね～。
健：だからなおさら、タチが悪いんや。
直：キャットウォークの新作ひさびさだっただけに、個人的には非常に残念でした。

遂に決定！クソゲーオブザイヤーはズバリ「ギルドマスター」

ジャンル	経営シミュレーション＆RPG
販売元	アストロノーツ・シリウス
プレイ料金	9,961円(買い切り、ダウンロード版)
ゲームのおもしろさ	★☆☆☆☆(1)
登場人物のセクシー度	★★★★☆(4)
攻略しやすさ	★☆☆☆☆(1)
抜けるシーンの多さ	★★☆☆☆(2)
コスパの良さ	★☆☆☆☆(1)
総合点数	38点

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購入早々バグの嵐！パッチ＆フリーズ！ぶっちぎりの2019年KOTYe

昌：ゲームって購入後遊べるようなるまで半年もかかるんでしたっけ？
健：2020年に入った今は修正パッチのおかげでだいぶまともに動くようやね。
博：そういう意味でも、まさに“2019年の”クソゲーオブザイヤー(笑)。
智：あとで概要まとめますけど、けっこう面白そうで僕なんか発売日に買ったんですよ。
直：あ～、それだとイラつき度MAXだったでしょうねえ。
智：うん。頭きてマウスぶん投げて1こダメにした(笑)。





健：期待するよな。「ダンジョン オブ レガリアス」とかそこそこ好きやったし…。
昌：さすがは健次さん。凌辱ものは欠かさずチェックしてますね～。
健：だから楽しみにして買ったんよ。それが蓋を開けたら、全然まともに遊べへん！
直：でもまあ、7月くらいにはバグの問題は一応クリアできてましたよ。
健：そんな事あれへん。パッチ何個も当てたら、今度は重くてフリーズしたで(笑)。
智：絵師さん(M&M)が好きなだけに、ガチで落ち込みました。
博：でもあれですよね、問題はバグやフリーズだけでは決してないという。
健：せやねん。プレイに入ったら、今度はとにかく全てが不親切。
直：動くようになったらなったで、ゲームの粗(あら)がどんどん目立ってきたね。

ダンジョン探索とギルド経営！1粒で2度美味しい(はずだった)RPG

健：どんなゲームか、概要もしゃべっとこうや。
智：じゃあまた僕が。ブランドの宣伝文句を借りると、ジャンルはたしか…。
健：「ダンジョン探索×冒険者ギルド運営RPG」や。
智：あ、そうでしたね。物語の舞台は、山のふもとにある辺境の街・ダントル。
博：冒険者ギルドの名が「天駆ける雄羊」って、何かワクワクしました。
智：そのギルドが経営難でつぶれかけた頃、運悪く稼ぎ頭の戦士エドガーも廃人に。
直：いや、魔物に力を奪われて冒険に出れなくなっただけでしょ。廃人はひどい(笑)。





智：でしたね。そんでエドガーがギルドマスターの職を引き継ぐんでした。
昌：ギルド運営とダンジョン探索をうまく組み合わせて…って、そんなの珍しくないか。
直：同人ゲーとかにはよくあるけど、フルプライスのエロゲでってなると貴重かも。
健：せやせや。だから余計に期待したんや。
昌：ダンジョンボスの撃破とかも期限付きで、ギルド運営ともども緊張感があるよね。
健：まともに動けば、やがな。
直：健次さん、今はちゃんと動くんですって！(笑)

テキストもキャラもシステム回りも、とにかく全てが魅力に欠ける！

健：今度はバグやフリーズ以外の欠点を挙げてこうや。
博：シナリオ重視派の立場から言わせてもらうと、ヒロインとの絆が全然描かれてない。
健：せやせや、だから仲間に愛着が湧かんねん。ギルド運営にもまるで身が入らんねん。
博：2016年の「ダンジョン オブ レガリアス」と比べても、そこははるかに劣化してます。
昌：絵師のおっぱいの描き分けは見事と思ったけどね。巨乳から美乳まで。





智：グラはたいてい褒めてますよね。唯一そこだけは。あとひどいのはやっぱりUIかなあ。
健：スキップとか早送りとか、無料のスマホゲーでも当たり前の事が全くできひん。
直：画面上のクリック判定も微妙に鈍いしね。
健：あ～、いま思い出しても腹立ってくるわ(笑)。どんだけイライラさせれば気が済むねん。
昌：画面が切り替わるときの暗転もウザい。測ったらコンマ94秒もあったよ。
博：それが20時間近くにも及ぶプレイの間ずっと続く…。
昌：ドMのエロゲーマニアにはたまらんかもね(笑)。
健：このゲーム、要するにM&Mの描き下ろしCG100枚を、1万出して買ったんやな。
直：おっと1枚100円。そう聞くと何だか安い気がしてくる～(笑)。
健：アホな事ぬかすな、ボケ。頼みの綱の輪姦シーンも少なくて、一切合切不満だらけや。

【編集部まとめ】エロゲーのクソゲーを選ばないための具体的な方法3つ

panpanのエロゲーマニア5人衆は、「ギルドマスター」を2019年のKOTYeに選出しました。白熱した議論を受けて、そこから我々は何を学べるでしょうか。それはやはり、“いかにしてエロゲーの地雷を踏まないようにするか”に尽きるはずです。

ここではエロゲーのクソゲーをうっかり買ってしまわないための具体的な方法を紹介します。3つご案内しますが、バラバラにではなくそれらを組み合わせて活用し、エロゲー選びの指針としてもらえたなら幸いです。

大ヒット作を出したばかりのエロゲーブランドの作品は避ける

エロゲーブランドのALcotハニカムは、その昔マニアの間で「神ゲーとクソゲーをかわりばんこに出すメーカー」として知られていました。2013年の「赤さんと吸血鬼。」はシナリオが細切れのクソゲーですが、翌2014年には名作「キミのとなりで恋してる!」を上梓。

とても同じメーカーとは思えないゲームの出来の乱高下ぶりは、筆者にとっても長年の謎でした。しかし最近になって気づいたのは、この傾向は何もALcotハニカムに限ったものではないという事。ヒット作を出したブランドの次回作ほど、クソゲーになりやすいんです。

もしかしたら慢心があるのかもしれないし、ヒットに乗じて「俺が本当に作りたかったエロゲーはこれだ！」的な中二病的欲望が頭をもたげるせいかもしれません。真の原因究明は今後の課題ですが、いずれにせよ“ヒット作のあとに地雷有り”です。

かつて名作「ましろ色シンフォニー」(2009年)のあとに准クソゲー「すてぃーる My はぁと」(2010年)を出したエロゲーブランドのぱれっと。2017年から2020年にかけ「9-nine-」シリーズで大ヒットを記録した同ブランドの次回作を、筆者は絶対発売日には買いません。

続編は様子見してから買う

初物喰らいで新作エロゲーは発売日に買わなきゃ気が済まないと言う人を除き、前作がどんな名作であっても続編は様子見してから買う事を強く推奨します。今回5人衆が挙げた4本の糞エロゲー(下品で失礼！)のうち、じつに半分が続編だった事に気づかれたでしょうか？

エロゲーに限らず、往々にしてエンターテインメント作品の続編は失敗します。「少なくとも前作の7割程度の売り上げは確保したい」、そういう銭勘定ばかりが先行してクリエイティブな感性が少なからず鈍るからです。

ゲームジャンルが一本化されていないエロゲーは地雷臭濃厚

「ギルドマスター」には、RPG要素とSLG要素が盛り込まれていました。ゲームジャンルが一本化されていないエロゲーを前にすると、ふつうユーザーは「ボリュームたっぷりの大作」とか「チャレンジングな意欲作」といった具合に好意的に解釈しようとするんです。

この背景には、今のエロゲー業界が紙芝居ADV一色に染まりきっている現状があります。それでつい、ジャンル横断的な作品と聞くと「面白そう」「新鮮かも」と錯覚させられるんですね。でも実際はどうでしたか？パッチで修正されたとは言え、バグとフリーズの嵐。

2010年から縮小傾向が続くエロゲ市場。野心的な作品を生み出すには、人材も資金も全くないのが実情です。ADVでないのみか、ジャンルをまたいで制作されたエロゲーは、2020年の市場状況から言って九分九厘地雷にならざるを得ません。

まとめ：堂々1位はバグだらけのRPGに！エロゲーのクソゲーはどれも手強い

マニア5人衆の熱気に押され、気づけば徹夜の議論に朝まで付き合わされてました。でもその甲斐あって、超ストレスフルな最高の(？)クソゲーを選出できたと思います。

地雷を避けるなら紙芝居ADVが無難。しかしメーカーもユーザーも、正直飽き飽きしています。それで意欲作を目指すわけですが、残念ながら地雷率高し。

エロゲーのKOTYを通して、地雷を踏まない選球眼を磨きましょう。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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