本当は怖い「セックス依存症」の知られざる実態

皆さんはセックス依存症をご存知でしょうか。言葉自体は「セックスに依存する病気」とそのままなので、何となく意味合いがわかる方もいらっしゃるでしょう。友達などでセックスをよくしている人に「お前、セックス依存症なんじゃないの？」とからかったり、会話に出たりしているかもしれません。しかし、実際の病状は想像をはるかに越えるもので、その人の生活が破綻しかねないものです。今回はセックス依存症の知られざる実態をご紹介したいと思います。

セックス依存症とは

性的な行動に対する嗜癖であり、精神疾患である依存症の一つである。主に性行為（性交渉）への依存が多いため、セックス依存症もしくはセックス中毒とも称される
引用：性依存症 - Wikipedia

このようにセックス依存症とは精神疾患の1つです。相手のある実際の性交渉だけではなく自慰行為やポルノの過度な執着、また覗きや痴漢行為などにより快感を得ることが習慣化し、自己コントロールが効かなくなっていきます。アルコール依存症やドラッグ依存症と同じで自分では克服の難しい病気ですが、セックス依存症で怖いのは犯罪行為に至ることも珍しくなく、他者を傷つけてしまう可能性があるということです。

セックス依存症の原因

セックス依存症になる要因の殆どは、幼少期の両親からの愛情を十分に受けなかったことであると言われています。例えその後、正常な教育によって普通に成長したかのように見えていても、ある時に過度のストレスを受けることによってセックス依存症が発病するという場合があります。

セックス依存症が引き起こす問題

セックス依存症の患者は多くの場合、快感を優先させるため避妊具などを用いずセックスをしていることが多いとされています。そのため性感染症の蔓延の原因となっていたり、望まない妊娠を引き起こしたりすることが問題となっています。

またセックス依存症の患者が結婚している場合、相手に自分がそうであることを伝えていない場合が殆どで（本人も気づいていない場合が多いのですが）、パートナーには単なる浮気性であると受け取られ、離婚に繋がるケースも少なくありません。有名なセックス依存症患者としては、プロゴルファーのタイガー・ウッズやハリウッド俳優のエディ・マーフィー、マイケルダグラスなどがいます。

日本でのセックス依存症

日本ではまだまだセックス依存症に対して理解が進んでおらず、アメリカなどで本格的なカウンセリングが確立しているのに対して、日本では十分な治療が受けられないのが現実です。ただのセックス好きとして興味本位で捉えられることも多く、患者の病状が悪化の一途を辿っているのが現状です。


いかがでしたでしょうか。アルコールやギャンブル、ドラッグなど依存症にも色々種類はありますが、重度の依存症を自分の力で克服することは至難の業です。家族や周りが真剣に受け止め、依存からの克服に理解と協力をすることが必要となってきます。周りにその疑いがある人がいるのであれば、是非救いの手を伸ばしてあげて下さい。

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