ココがダメだよ日本の性教育!日本と世界の性教育事情

ココがダメだよ日本の性教育!日本と世界の性教育事情

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日本は性に関しては特別すすんでもいなければ、またオープンな国でもありません。こと性教育に関していえば、遅れていると言えなくもないでしょう。それでは、他国での性教育はどうのようになされているのでしょうか?日本の性教育がダメな点も踏まえて、日本と世界の性教育事情をここに比較・検討してみました。


1.日本の性教育の歴史


1.日本の性教育の歴史

現代日本では簡単に子供が見れるところにポルノ雑誌が置かれ、電車の中吊り広告では性的な描写や写真が氾濫しています。でも日本社会では長いこと性的なことに関してはタブーとされてきました。日本で初めに性教育に関して協議されたのは、昭和22年、文部省社会教育局によって「純潔教育の実施について」という通達が出されたときが最初です。

これは性教育を公的な立場から取り上げた最初のものでしたが、道徳的局面の強いものでした。でも性に対するタブーはまだ根強く一般に浸透していたため、アメリカ的内容の性教育に現場教師がついていけない実情があり、道徳教育のみが強調されるかたちとなりました。

昭和40年から50年にかけてはフリーセックスという言葉や、結婚前の同棲生活もブームとなり、タブー視されてきた性の風潮も少しづつ緩んできました。そして昭和45年の高等教育では保健授業の中で、性に関する情報が大きく取リ上げられるようになりました。ただ思春期の少年少女に必要な性知識と、ポルノグラフィの明確な線引きが確立されていないため、性をタブー視する風潮は現在でも完全には消えていません


2.日本の性教育の現状


2.日本の性教育の現状

現代日本の性教育の実態としては、小学校4年生で保健体育の授業で「体の発育・発達」を同5年生で「心の発達及び不安、悩みへの対処」、中学1年生で「身体の機能の発達と心の健康」とした性教育を受けています。中学校では、体や心の変化に加えて生殖も取り上げられていますが、受精・妊娠までを取り上げても妊娠の経過については取り上げられていないという、やや片手落ちの教育となっています。

1991年までの性教育は修学旅行や林間学校の前に保健の時間女子生徒だけに教えられていましたが、1992年からは男女平等の性教育が実施されるようになりました。

現実では例えば性感染症の予防策として、教科書にはコンドームという言葉が登場しますが、その使用方法は説明されていないのです。また都内のある中学校では、保健の授業とは別に性教育の時間を設けるよう、各担任に指示しても「多忙な現場の教師に自らの専門外である性教育の資料を作ってもらう労力や、保護者の目に対する心労を考えると、あまり強くは頼めない」という校長の声もあります。


3.アメリカの性教育事情


アメリカでは10代の若者対する性教育カリキュラムをアメリカ疾病予防管理センター(CDC)が作っています。そのカリキュラムを中学校で実施しているのは全体の20%、高校全体でCDCが推奨する性教育カリキュラムをカバーできているの50%にも満たないのです。

高校入学前の14~15歳の少年少女のうち、3分の1が一度はセックスを体験しているというデータがあります。またアメリカのおけるHIVの感染者のうちの3分の1は25歳以下で、10代の妊娠率は人口1000人あたり70人、出産率は57%で40人となっています。

CDCはこの事態に対処すべく「コンドームの正しい使用方法」「性行為感染症が感染・拡散する仕組み」「HIVや妊娠に関する健康上の影響」などを含む性教育に関する16の項目を整備しました。ただ実際にはCDCが推奨する性教育は、予算不足や社会的圧力で性教育自体が非難されていたりすることにより、学校機関で取り扱われていないのが現状です。


4.スウェーデンの性教育事情


性に対して早くからオープンで先進国と言われているスウェーデンの性教育は、現地生活体験者によれば、9歳の学校の授業で出産シーンのスライドの実写を見せられるそうです。性行為で女性が妊娠してお腹が大きくなって期日が来て、病院で出産するシーンを見るのは、9歳の子供には衝撃的だけれど有益のようです。

通常では、小学校の高学年で女の子の生理が始まるくらいの時期に看護師が学校に来て、一対一で話をして全員にコンドームを手渡すようです。そして学校や国から、家庭でも性について積極的に話すよう通達があります。また病院での性病の検査は無料、コンドームも26歳までは無料でもらえるとのこと、やはり性の先進国、徹底しています。


5.オランダの性教育事情


売春が合法化されているオランダは世界で10代の妊娠率が4人(人口1000人あたり)と先進国では最も低い水準にある国です。オランダでは小学校から性に関する授業が法律で定められています。一般的には7歳で、異性の体のパーツ名はすべて言えて、子宮内で赤ちゃんがどう育つかを学ぶそうです。

またSEXに関することだけでなく、性に関連する愛や人間関係についてオープンに語り合うという目的もあります。早くから正しい性教育を受けることによって、欧州やアメリカの若者に比べ、低年齢で性交渉を持つ若者が減少しました。性の初体験に関しても多くの体験者が「楽しかった」といったポジティブな感想を持ち、マイナス感はありません。

性教育が徹底されているおかげで、10代の性交渉経験者が多くても、そのうちの90%が避妊具を使用しているので、妊娠率が低くHIVや性病に関しても低い罹患率となっています。


6.日本の性教育のダメな点


日本では、2002 年以降、学校の性教育に対する保守派の「性教育バッシング」が起こり、性教育の内容に対する厳しい抑圧と規制が強まりました。ちなみに、性教育バッシング派は、性器の名称を小学校低学年で、性交、避妊法などを小中学校で教えることなども「過激性教育」として攻撃しています。この結果、学校における性教育実践は萎縮し、後退する一方です。

きちんとした性教育を受けずに後から知った知識で、教えておいてほしかったことでは、女性ホルモンのはたらきと感情の相互関係や、コンドーム以外の避妊法(モーニングアフターピルなど)妊娠の適齢期について、などがあげられています。

大人になってから驚愕……! 子どものころ「性教育」で教えておいてほしかったこと/マイナビウーマン

内閣府の調査によれば、家庭で性教育を行っているのは、全体の23%に過ぎません。学校でも家庭でも、子どもたちへの十分な性教育が行われているとは言い難い現状があります。でも性教育に関してはオランダの例を見ても早すぎるということはなく、逆に後から知ったのでは遅いことの方が多いのです。政策の早期改善が望まれます。

以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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