50代女性の性欲について考えてみた(閉経・セックス・浮気など)

女性の性欲の度合いが年代によって違うことを知っていますか？女性ホルモンの不思議な働きによって女性の性は男性よりも、複雑にできています。今回は丁度生理も終わる閉経の時期を迎える50代女性の性欲について、セックスや浮気のテーマも絡めて考えてみました。女性の複雑な性を知っておいて損はありませんよ。

1：50代女性の性欲と閉経

閉経と言って、女性の生理が終わる平均年齢は50歳と言われています。一般的にはこの閉経時期に前後した10年が更年期となります。閉経は突然ピタッと生理が止まるわけではなく、生理が遅れたり、出血の量が少なくなったり、徐々に間隔も長くなって、完全な閉経を迎えます。

またこの時期は後述の更年期とも重なって、閉経前はイライラしたり不安感にとらわれたりすることも少なくありません。50代女性で何かイライラしたり、沈んでいることが多かったりしたら、閉経期前かもしれないと思って様子を見てみましょう。

この閉経期には、卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少していきます。エストロゲン自体は卵胞の成熟を促し、受精卵の着床を助ける働きがありますので、当然閉経と共に必要がなくなってくるわけです。女性にとって毎月の生理から解放されるのは大きな喜びでもあります。更年期の症状以外での閉経後の身体の変化としては、全体的には膣壁の厚さが薄くなってくるので、膣の分泌液量は減ってきます。人によっては性行為のときに濡れないということも出てきます。それでは閉経を迎えた女性が皆性欲がなくなるかといえばそんなことはありません。

2：50代女性の性欲と更年期

50代女性がちょうど閉経の時期にあたり、その閉経のときと更年期は切っても切れない関係にあるので、更年期を語らずして50代女性の性欲も語れません。その更年期は女性の閉経をはさんで前後10年の期間をさします。その更年期に起こる不快な体の症状を総じて更年期障害と言いますが、その出方は人によって様ざまです。

この時期は卵巣の働きが衰え女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が減少していきます。更年期障害の症状としては、顔ののぼせ、汗をかきやすくなる、息切れ、動悸、疲れやすい、イライラ、冷え性、肌の乾燥、しびれなどなど、様ざまな不快な症状があらわれます。症状が特別重くなければ、あくまでも身体が変化していく過程で起こることですから、時期が来たらそれらの症状も消えていきます。症状が重かったり、長期に渡って続く場合は女性ホルモンを投与したり漢方などで治療します。

さて更年期を無事通過したり更年期障害の症状が現れていない女性は、もちろん性欲があります。たとえ膣分泌液が減少しても精神的な妊娠の心配から解放されて、以前より性欲を感じるようになったという50代の女性は少なからずいます。

3：50代女性の性欲とタイプ

50代女性の性欲に関しては、性欲を感じる女性と全く感じない女性とタイプに二分されるようです。性欲を感じている女性は更年期や閉経期に感じる不快な症状もそれほど出ていない女性が多く、閉経にあたり様ざまな更年期障害の症状が強く出ていた女性は、それらの症状が消えても、以前のような性欲は感じなくなっている女性が多いようです。

男性と女性の身体機能の違いから、男性の性欲が精液を出すという行為に直結しているのに対し、女性の性欲は男性ほどはっきりは身体には現れません。性欲があってもどちらかというと精神的要素の方が強いような感じです。

ただセックスの感覚自体は女性の性交感覚を言った昔の「30させどき、40しどき、50のゴザむしり」と言う言葉にあるように、50代の女性が（たまらずゴザをむしってしまうほど）一番感じる年代なのです。性交に際しオーガズムの感じ方も一律ではなく、女性によって差があります。またセックス自体の捉えかたも、好きな人とそれほど欲望が大きくない人もいます。50代で性欲がある女性とない女性の比率はおそらく半々と言われています。

4：50代女性の性欲と恋愛・浮気

では50代女性の性欲と恋愛はどのように連結しているのでしょう？また既婚女性の浮気との関連はどうでしょう？

昨年50代の女性政治家でもお盛んで、マスコミを賑わしていたように、一般的には50代女性といえば、子供も大きくなって育児に手はかからない、生活も安定していて自由な時間もある、SEXしても妊娠の心配もないなど、既婚でも独身でも恋愛に発展する可能性は他の年代よりも大きいと言えます。前述の性欲がある女性に関していえば、恋愛もセックスもしたいし、大歓迎と思っているはずです。

セックスもダンスと同じ「Two to Tango」ですから一人ではできません。そこでいくら女性が性欲を感じていても、お相手の男性も同様に感じていなければ、性行為が成り立たなくて、女性は欲求不満を感じて浮気相手を探すというケースになります。

5：50代女性の性欲と年代別変化

女性のライフサイクルは5つの時期に分類されます。

・第1期小児期（0～8歳）

・第2期思春期（8～18歳）女性ホルモンの分泌と月経が始まります。

・第3期成熟期（18～44歳）女性ホルモンの分泌が安定し、妊娠、出産の準備が出来ます。

・第4期更年期（45～55歳）卵巣の働きが衰え閉経を迎えます。

・第5期老年期（55歳～）卵巣機能がストップし、老化が始まります。

もちろん第3期がホルモンの分泌も盛んで性欲も一番感じる時期ですが、第4期でも性欲を感じる人は感じます。この場合人によって感じる感じないは、その人が置かれている環境や、パートナーとのそれまでの関係にも作用されます。また日本人女性の場合は性欲を感じていてもそれをストレートに出さない場合もありますので、注意深く見てみてください。


女性の性欲に関してはその女性を取り巻いている要素も考える必要があります。50代女性の場合はパートナーとの関係やその人自身の環境も含めて考えなければなりません。何より大切なのはオープンに話し合う姿勢です。性がいまだにタブー視されている現代で特に性については、何でも話し合って理解し合うことが大切です。

以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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