彼氏でもセフレでもない「仮氏」とは?|今どき女子の恋愛事情

彼氏でもセフレでもない「仮氏」とは?|今どき女子の恋愛事情

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みなさんは「仮氏」(かりし)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。いま女性の間で、「仮氏」という存在が話題です。「仮氏」とは何でしょうか。そして、それに対して女性はどのように捉えているのでしょうか。ツイッターのつぶやきを参考にしながら、「仮氏」に関する今どき女子の恋愛事情を考えてみます。


「仮氏」とは

「仮氏」とは
水野敬也氏による著書『スパルタ婚活塾』のなかで、「仮氏理論」が提唱されました。「仮氏理論」とは、仮の彼氏「仮氏」をつくっておくことで、本命の男性から愛されやすくなる、という理論です。仮氏をつくることにより、異性から愛されているという心理的な余裕が生まれたり、服装や振る舞いなど女性として気を使うようになったり、異性との交流スキルが上がったりします。

その結果、本命の男性から愛される可能性が高まると「彼氏理論」では説明されています。その後、「仮氏」という言葉は、『スパルタ婚活塾』を原案としたTBSテレビの金曜ドラマ『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』によって、さらに多くの人に知られることになりました。

ただ、「仮氏」という言葉が話題になるまえから、そのような考え方をもっていた、という人もおり、一部の女性にとっては自然な感覚であることがうかがえます。








「仮氏」という言葉が広まってからは、人それぞれに異なるイメージで「仮氏」を捉えるようになりました。たとえば、仮氏とはセックスをしないという人がいる一方で、体の相性の良さを考えて「仮氏」と呼ぶ人もいます。






自分のなかで「仮氏」の定義が曖昧だと、すでにいる男友達のなかで親密な人は仮氏に思えてくる、という人もいるようです。そこから仮氏として新たに関係が発展していくこともあるのかもしれませんね。




今後、仮氏関係は増えるかも


マイナビニュースの調査で、会員のうち独身男女300人にアンケートをとったところ、仮氏関係を結んだ経験のある人は全体の5%未満となりました。

Q.仮の彼氏「仮氏(かりし)」だったこと・「仮氏」がいたことはありますか?
はい (男性)2.0%/(女性)4.0%
いいえ (男性)98.0%/(女性)96.0%

引用:マイナビニュース


ウーマンインサイトの調査でも、仮氏がいると答えた女性は合計で14%と、まだまだ多いとは言えない状況です。




しかし、「今はいないけど仮氏がほしい」と答えた女性が一定数いることを考えると、今後、仮氏をもつ女性は増えていくかもしれません。ツイッターでも仮氏がほしいとつぶやく人が多くいました。なかには、仮氏を募集する人や、具体的な作り方を知りたいという人も。







仮氏をつくる動機として、彼氏ができないからまずは仮氏をつくりたい、というものも少なくないようです。










本命の男性と接する余裕をもつという本来の目的ではなく、彼氏の役割を仮氏に期待している、ということがうかがえます。寂しさや気分の悪さを解消してくれたり、勇気を与えてくれたりする存在として、捉えられているようです。











仮氏のメリット1:彼氏にしたいか見定め期間になる


水野氏が提唱するように、本命の男性に好意をもってもらえる可能性が高まる、ということは仮氏をつくる大きなメリットです。しかし、他にもメリットがあります。最も大きなものとして、ふたりの関係性を保留できるというものがあるでしょう。

彼氏にできるか見定める期間として、仮氏にしておきその男性をキープしておくのです。仮氏が彼氏になった場合、「仮氏から彼氏に昇格」と言われます。







逆に、現在親密に付き合っている相手から距離を置いて付き合いたい、というときにも仮氏という関係が使われます。彼氏が仮氏になることを、「彼氏から仮氏に降格」と言われます。こちらは、衝動的な別れを防ぐためにキープしておくためのものであり、「仮氏から彼氏に昇格」させて、再び彼氏に戻る余地を残しているのでしょう。








仮氏のメリット2:自分が傷つくのを防ぐ


傷つきたくないから、自分が好きな相手のことを、仮氏程度の人なのだと自分に言い聞かせる、という人もいます。自分が相手をそれほど想っていないのだと考えておけば、相手から素っ気ない態度をとられたとしても、そのショックを小さくすることができます。

相手が片想いの相手のときだけでなく、彼氏のときも、このように仮氏規定することがあるようです。 この場合、「彼氏から仮氏に降格」とは、すこし異なるものであるようですね。







仮氏のメリット3:結婚相手候補としてストックしておける


婚活の手段として、合理的に仮氏という関係をつくるケースもあります。結婚相手の候補として、何人かの男性を検討中リストに入れてストックしておくのです。結婚相手に理想の条件をいくつか設定している場合、その一部だけを満たす男性が現れることがあります。

仮氏としてその男性をキープしておけば、安心してもっと条件の合う人を探すことができるのです。仮氏という関係は彼氏と異なるため、他の男性とデートしても浮気にならない、という解釈もできます。何人かの男性と同時に交際し、彼らを見比べて吟味しながら、結婚相手を見定めることができるというわけです。


仮氏をつくることの難しさ


都合のよい関係のようにみえる仮氏ですが、仮氏をつくることはそれほど簡単ではありません。恋人ほど一般的な人間関係ではないゆえに、彼氏をつくるのとはまた別の難しさがあるようです。相手の男性とどのように仮氏関係を構築するかだけでなく、周囲への影響も懸念ポイントのひとつであるようです。




仮氏をつくるデメリット


本命の男性と恋人関係になった際など、仮氏と別れることが必要になる場面が発生します。その際、仮氏とどのように別れるかは大きな問題です。







相手が自分に対して強い好意を寄せていたら、トラブルになりかねません。そのリスクを承知のうえで付き合うか、最初から仮氏として付き合うことを明言して付き合うか、のいずれにするかは、早めに選択しておきたいところです。

その他のデメリットとして考えられるのが、仮氏をつくろうとすると、仮氏の逆パターンである「仮女」をつくる目的で、男性が自分にアプローチしてくる可能性があるということです。

本命の男性と良い関係になったと思っていたら、相手からすれば仮女どまりだった、ということもありそうです。ただ、本人の努力次第で「仮女から彼女へ昇格」というシナリオもありえそう。その点では、一概にデメリットとは言えないのかもしれません。




いかがでしたでしょうか。彼氏でもセフレでもない「仮氏」。その関係を結ぶことにメリット・デメリットがあります。なにより、本人の信条として肯定できるか、意見は人それぞれに異なることでしょう。女性のみなさんは、仮氏がほしいと思いますか。男性のみなさんは、仮氏になりたいと思いますか。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。


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