BL同人作品の創作活動を一から教えます!書き方の工夫、発表の場、現場の苦労など

BL同人作品の創作活動を一から教えます!書き方の工夫、発表の場、現場の苦労など

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コタロー編集チーム
エロ漫画・アニメなど、オタク趣味のディレクターとライターで構成されたチームが作品の隅々までレビュー。軽いエロからハードエロまで、シコれる作品を紹介していきます。基本的に好きな作品や、シコネタのルーティンになっているオススメばかり!コミケ参加は不可欠で新刊チェックも日々行っています。
自分の萌え・欲望・性癖を具現化できるBL同人創作。BL好きならば誰しも1度は夢見るはず。しかしいざ「同人誌を作ろう」と思っても、何から手をつけていいのかわからない人も多いのでは?そこで今回は、BL同人作品の創作活動を一から解説していきましょう。描く際に気をつけるべきポイントや工夫、どこに発表すれば閲覧数が期待できるかなど、BL同人創作のやり方を詳しくご紹介しちゃいます!


BL同人作品は誰でも気軽に創作を始められる!



BL同人はいいですよね!筆者ももれなく腐っていますが、日々への活力や生きる糧として、「これがないと生きていけない」とキッパリ断言できます。ストレスにまみれた日常の中で、心を昂らせ幸せを与えてくれるのはBL同人だけです。

ちなみに原作を見ていて、今までこう思った経験はありませんか?

・この子にあんなセリフを言わせてみたい
・後日談できっと〇〇な展開になっていたはず
・この2人なら〇〇より〇〇の方がしっくりくる

原作からの供給に感謝することもあれば、解釈違いを感じ眉間にシワを寄せた腐女子も多いはず。しかし同人創作であれば、自分だけの性癖をぶつけ具現化できます。原作ではライバル設定でもBLフィルターを通せばいちゃらぶカップルにできますし、兄弟で禁断の愛に興じさせるのももちろん可能。BL同人ではありとあらゆる願望が叶います

そして「私ならこう描くのに!」そう思ったときに障害になるのが、創作活動に対する知識不足です。「漫画は読むけど描き方はわからない・描いたはいいけどどこに発表すればいいのかわからない」、そんな状態ではせっかく萌える妄想をしても、世に送り出せずに終わってしまいます。

「画力がないから無理・きっと読んでもらえないから怖い」などさまざまな不安はあるかと思いますが、BL同人創作は誰しもがいつでも気軽に始められるものです。「この世に望むものがないなら、私が描いてやろうじゃないか!」そんな気概をお持ちの腐女子のみなさんは、ぜひこれからご紹介する情報を熟読し、最高のBL同人を作り出してくださいね。


BL作品を早速書いてみよう!まずは基本的な漫画の書き方を知ろう



BLだけに限らずGLでもNLでもそうですが、漫画の基本的な描き方が必須知識になります。これを知らなければ、「ただイラストが連続しているだけ」の駄作になりかねません。まずはこれからご紹介する、3つの基礎知識を知っておきましょう。


読ませ方は右上から左下にかけて「逆Z字」になるよう意識しよう

漫画でもっとも大切なのは、画力でもストーリー構成でもありません。視線誘導を意識したコマ割りです。これが疎かになるとセリフがバラバラになり、読み手に非常に不快な思いをさせますし、ストーリー展開にも支障をきたすでしょう。

基本的な視線誘導は「右上・左上・右下・左下」の「逆Z字」。例え斜めや縦長などさまざまな形のコマを描いたとしても、セリフが入るフキダシだけは逆Z字を心掛けましょう。特に避けて欲しいのは、ページ中央に配置するフキダシです。これは読み手によって読む順番が異なるため、よっぽどフキダシ数を少なくしないと上手に伝わりません。

またセリフ以外にも効果音の「書き文字」もそうです。あまりコマを跨ぎ続けると、同じく視線誘導の邪魔をします。あとはあまり字を崩さないようにしましょう。たまに「これ何て読むの?」なんて書き文字があったりしますよね。違和感を持たせるとストーリーが止まります。雰囲気よりも伝わりやすさを重視して、コマと文字を配置しましょう。


描きたいストーリーだけでなく、キャラ設定を深堀しておこう

原作のアニメや漫画がある以上、キャラ設定はある程度わかってはいるでしょう。しかし例えば「原作:バトル系・創作:学園パロ」など大きく世界観を変えることもあるでしょうし、それでなくてもBLフィルターを通し恋仲にする以上、原作にない行動をさせたりセリフを言わせたりするはずです。

ここに少しでも違和感があると、ただの独りよがりの妄想になり、多くの支持が得られないどころか炎上のキッカケになることも。「原作厨になれ」とまでは言いませんが、ある程度原作へのリスペクトは必須です。「原作:孤児・創作:妹アリ」など原作を無視した創作感の強い設定はおすすめしません。

ただ好きな食べ物や休日の過ごし方など、「創作するのに欠かせないけど原作に設定がない」場合は、ある程度自由が効きます。自分なりの解釈を活かしオリジナリティを出すのはこういう時。イメージを崩さない程度に遊び、萌えを思いきり表現してみましょう。


「人物配置の奥行き感」と「1Pの3割は背景アリ」を意識するとプロ感大幅UP!

もっとも「ただのイラストの連続」になりがちなのは、奥行きと背景がないページです。例えば2人が並んで話していたとしても、同じコマに同じ大きさで描くのではなく、左右どちらかからの視点にし、手前のキャラを大きく、奥のキャラを小さく描くだけでも雲泥の差に。画力があれば上から視点の俯瞰(ふかん)にして、全体像を描くのも良いでしょう。

他にもキャラやストーリーと同じくらい力を入れるべきなのが背景です。背景が少ないと「どこで何をしているのか・どこからどこへ移動したのか」などの「どこ」が伝わりにくく、それだけで作品の臨場感を失います。1P辺り3割を目安にして背景を入れると、世界観がグッと重みを増し、プロ顔負けの同人作品になりますよ。

ただ「デフォルトされた可愛い作風のキャラの後ろに超リアルなビルを描く・8頭身キャラの後ろにナルトみたいな太陽を描く」などすると、逆に世界観を壊しかねません。「3割」に固執して統一感を失う行為だけは避けましょう。


作品の構成を練ろう!BLの王道ストーリーをおさえておくべし



「BLの同人創作をしよう」、そう思うくらいなのですから、描きたいシーンや描写があるかもしれません。しかし中には「ただいちゃいちゃさせたいだけ」と設定が曖昧な場合や、「このシーンを描きたいけどその前後が思い浮かばない」なんて人もいるでしょう。そこで次に知るべきが構成の作り方です。以下の3つを意識し、読ませる世界観を目指しましょう。


奇をてらい過ぎると読み手を選ぶ

BL同人を創作する際、「王道なんてダサイ・誰も読んだことのない斬新な世界を描きたい」と思うかもしれません。もちろんその考えは否定しませんし、素晴らしい意気込みだと思います。しかし奇をてらった構成は、少なからず読み手を選ぶ事実を忘れないようにしましょう。世に言う「地雷・解釈違い」など、腐女子に嫌われる可能性があるのです。

「多くの読者に読んで欲しいのではない、自分の萌えを具現化したいだけ」と感じるかもしれませんが、それ以外にも設定がごちゃごちゃしがち・伝えきれずふわふわした世界観で終わりがちなど、良い方向へいきにくいのも事実。慣れてきた同人作家ならともかく、初めて作る・次こそ売れる本を作りたいと思うのであれば、まずは王道から攻めるようにしましょう。


王道の構成でもキャラ・セリフ・小道具で差別化はできる

例えば学園パロを選んだとします。「生徒会長と問題児・転校生と学園スター」など多くの王道設定がありますが、ただひたすらに王道をなぞるだけでは記憶に残らない作品になります。(もちろん「やっぱこれだよね!」と支持も得られますが。)王道の構成を選びつつも、その他の細かいポイントで差別化を計りましょう。

例えば「生徒会長と問題児」でも、問題児に「祖父から受け継いだ懐中時計を大事にしている」設定を付け足せば、一気にキャラに重みが出ますよね。また「生徒会長にはお決まりのキメ台詞がある」なんかでもいいでしょう。王道の構成でも、いくらでもオリジナリティは出せます。原作をなぞりつつ王道の中にオリジナリティを出す、これができれば失敗しにくい創作ができますよ。


歴史や異国をモチーフにするなら時代背景は綿密に調べる

「アラビアンナイトの世界にiPhoneが出る・江戸時代なのに車に乗っている」など、時代背景を無視した構成は、ギャグマンガにしかなりません。もしギャグテイストでいきたいと言うのであれば良いのですが、そうでないなら世界観を壊す愚行です。一般知識程度で構わないので、現実の世界観と照らし合わせても遜色がない程度には調べておくと良いでしょう。

例外があるとすれば原作に設定がある場合です。例えば「いつでもチュッパチャプスを舐めている」そんなキャラであれば、アラビアンナイトでも江戸時代でも舐めてて良いでしょう。「原作>時代背景」です。自分の妄想のみを構成に入れるのではなく、あくまでも原作のパロディなのだと意識し続けると、支持を得やすいBL創作ができます。


一般漫画とBL作品の細かなタッチの違いを抑えよう



一般漫画とBL作品のもっとも大きな違いは、原作がある点です。そのため一般漫画よりも身長・髪型・服装などある程度の制限はつきます。とはいえ「原作に忠実であればそれでいいか」と聞かれれば、その答えはNOです。一般漫画とBL作品の違いを理解し、細かなタッチの差を意識して作画していきましょう。


デッサン力より表情筋を重視した作画を心掛ける

デッサン力はあるに越したことはありません。パースの狂った背景だと、違和感や作品の陳腐さを演出してしまうのも事実です。しかしそれ以上に、BLだからこそこだわりたいのが表情。眉の角度や口元だけで「何を思っているのか」を表現させる方が、話に厚みを持たせます。

BL作品すべてではありませんが、カップリングを作れば必ず心理描写が必要なはず。男同士だからの葛藤や迷いなどの多くは、表情で魅せねばなりません。「顔はこだわらずにプロローグで説明する」を多用し文字数を多くすると、どうしても画面がごちゃごちゃしがち。それよりも表情に幅を持たせ、喜怒哀楽を上手に表現しましょう。


大事なのは服のシワよりサイズ感

BLならば絡みが多くなるはずです。キャラや漫画に臨場感を出すため、服のシワや陰影のトーンに力を入れる人もいるでしょう。しかしそれよりもサイズ感を重視すべきです。例えば原作と異なる身長差・人としておかしい手の大きさ・二次元にもほどがある陰部の大きさなどは、どうしても読み手の拒否感を強めます。

「この作画サイズ感がおかしいw」とスレッドが立ったり画像が出回ることでもわかるように、サイズ感のおかしさは作品の質を落とします。キスしたりハグしたり、それよりもっと深い絡みを描きたいなら尚更、サイズ感は大事になるでしょう。むしろ画力がなくても、サイズ感が合っていればそれだけで読める作品になりますよ。


涙・汗・精液・唾液など「水」の表現力で臨場感が増す

BLならではの絡みを表現したいなら、水の表現力は欠かせません。例えばほっぺたに汗マークを1つ描いただけでは、焦っているのか汗をかいているのか判断しにくくなりますよね?汗をかいているならもっと汗マークを増やすべきですし、焦っているなら眉などでも表現力をプラスできます。

それ以外でも、キスした後に唾液の糸を引かせエロさを倍増させたり、涙が顎から流れおちる様で切なさを表現したりなど、水は多くの情報を読み手に伝える小道具の1つです。18禁のシーンならばより重要になるでしょう。重みや量を伝えられる水が書ければ、服のシワなどよりもっと臨場感が出せるでしょう。


BL作品の創作は楽しい反面、息苦しさも…現場の苦労や裏話、創作秘話まとめ



BLの同人創作は、自分の妄想が具現化できる楽しいものです。しかし当然ながら楽しいだけではなく、苦しみや苦悩があるのも忘れてはいけません。「コミケで壁サークルになって数千万円稼ぐ」なんて作家さんもいますが、そんな方々も苦しみを乗り越え、同人創作を続けたがゆえの結果です。ここではBL同人創作に対する幸せ・苦労・意外な現場での話などをご紹介しましょう。


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「他人との比較」が何よりの地獄。数値化される現代だからこそ苦しみも大きい
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