BL=バラと呼ばれるのはゲイ雑誌の「薔薇族」から!BL用語の由来を調べてみた

BL=バラと呼ばれるのはゲイ雑誌の「薔薇族」から!BL用語の由来を調べてみた

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コタロー編集チーム
エロ漫画・アニメなど、オタク趣味のディレクターとライターで構成されたチームが作品の隅々までレビュー。軽いエロからハードエロまで、シコれる作品を紹介していきます。基本的に好きな作品や、シコネタのルーティンになっているオススメばかり!コミケ参加は不可欠で新刊チェックも日々行っています。

GLと百合と呼ばれるのは、BLが薔薇と形容されるようになったから



「男性同士=BL(ボーイズラブ)=バラ」です。この真逆が「女性同士=GL(ガールズラブ)=百合」になります。バラと違い百合は非常に認知度が高く、むしろGLものを「レズ」や「ビアン」と表すことなどほとんどありません。ジャンルも「BLと百合」で分けられるくらいです。

その証拠にInstagramで「#薔薇」と検索しても花しか出てこないのに対し、「#百合」で検索すると女性同士のイラストや写真が山のように出てきます。1度お試しください。

さて。ではなぜ「GL=百合」になったのかといえば、先ほどご紹介した薔薇族の編集長、伊藤文學氏が由来になります。伊藤文學氏が「男性同士が薔薇なら女性同士は…百合だな」と対局するイメージを発言したため、「レズ=百合」になりました。発言力と影響力がとても大きい方だったのですね。


他にBL界で使われる専門用語とその由来を解説します



ここまででBLがなぜバラと呼ばれるようになったのか、その理由をご理解頂けたでしょう。しかしBL界にはまだまだ多くの専門用語があります。知っておくと自分好みの作品が見つけやすくなりますよ。BL界でよく使われる専門用語と、その由来を8つご紹介しましょう。


「タチ=攻め・左」|歌舞伎や宝塚の世界で「男性役」を表すため

BLで男性役を担う方、もっと下品に言えば「挿れる側」をタチと呼びます。最近では「攻め・左」と呼ぶ方が多いかもしれません。「左」と呼ぶのは、カップリングをする際「攻め×受け」で表現されるためです。


タチの由来は2つあります。

①歌舞伎や宝塚で、男性役を「立ち役」と呼ぶため
②男性器を隠喩する「太刀(たち)」からきている

筆者は①しか知りませんでした…。調べてみると面白いものですね。


「ネコ=受け・右」|ネコを押す作業員がセックスしているように見えるため

先ほどの「タチ」をすべて真逆にしたのが「ネコ」です。挿れられる側ですね。タチよりは使われやすい用語ですが、それでもやはり「受け・右」で表現されるケースがほとんどです。タチにしろネコにしろ、これらの言葉はBLだけでなくリアル同性愛でも使われるためですね。


ちなみにネコの由来も2つあります。

①英語で女性器の隠語をプッシーキャットと呼ぶから
②ネコを押している作業員がセックスしているように見えたから

ちなみに「ネコを押しているって何?」てみなさま。こちらがネコを押す作業員です。



いかがです?確かにバックでヤッているように見えなくもないですよね。筆者はこれを知って以降、工事現場や畑でネコを使う男性を見るたび「…あ」と思う呪いにかかりました(笑)


「リバ」|表裏をあらわす「reversible(リバーシブル)」から

多くの腐女子は、自分の推しカプ(CP・カップリング)を持っています。しかし中には「タチネコ逆でも可!」と左右反転も受け入れられる方も。このようにタチとネコが左右逆になる状態を「リバ」と呼びます。


オセロを表す「reversi(リバーシ)」や、逆を意味する「reverse(リバース)」からきている説もありますが、ほとんどの方は「reversible(リバーシブル)」で認識しているはずです。

ちなみにですがこのリバ、まったく受け入れられない地雷認定している腐女子もたっくさんいます。「左右どっちでもいいじゃん」とでも言おうものなら戦争が始まりかねません。「私はリバも好き」と発言する際は、くれぐれもご注意ください…。


「総攻め・総受け」|誰に対しても総じて攻め・受けになるため

A・B・C・Dの4人のキャラがいたとしましょう。「A=総攻め」と過程します。その場合「A×B・A×C・A×D」と誰に対しても攻めになることを「総攻め」と呼びます。「総受け」はその逆ですね。


いわば「CPを作らない」状態。「相手が誰であれ彼は総受け!」等、ひたすら攻めていて欲しい・受けでいて欲しいと認識することです。


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「メリバ」|「Merry(メリー)」と「Bad End(バッドエンド)を足した造語
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