BL小説ランキングTOP15|腐女子の書店員が薦める不朽の名作ばかり

BL小説ランキングTOP15|腐女子の書店員が薦める不朽の名作ばかり

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コタロー編集チーム
エロ漫画・アニメなど、オタク趣味のディレクターとライターで構成されたチームが作品の隅々までレビュー。軽いエロからハードエロまで、シコれる作品を紹介していきます。基本的に好きな作品や、シコネタのルーティンになっているオススメばかり!コミケ参加は不可欠で新刊チェックも日々行っています。
BLといっても漫画やアニメなど好みのジャンルは人それぞれですが、ガチ腐女子の筆者が最もお勧めしたいのは、なんといってもBL小説!BL小説は絵に頼らない分、楽しみ方が無限大で底知れぬ可能性を秘めています!というわけで今回は、BLの魅力を語る上で絶対に外せない選りすぐりのBL小説をランキング形式でご紹介。奥深いBLの世界を思う存分堪能できる名作を集めました。


オタク歴20年の腐女子書店員がおすすめするBL小説ランキング|評価基準は?

筆者は、物心ついた頃から男性同心の純愛にキュンキュンしていた生粋の腐女子。オタク歴は実に20年!大学を出て某企業のOLをしていましたが、BL作品と日常的に関わっていたくて転職し、書店に勤め始め早5年が経とうとしています。

そんな筆者が、読まなきゃ損なBL小説の名作を厳選し、ランキング形式にしてみました。これを読まずして腐女子人生は終えられない!と言い切れる良作ばかりですので、最後までチェックしてください。

今回ランキングを発表するにあたって、以下の項目をそれぞれ100点満点で評価し、総合得点を出しました。

評価項目 点数(100点満点中)
読みやすさ ◯点
ストーリー展開 ◯点
官能的な場面の描写 ◯点
総合点数 ◯点

書店員である筆者の独自の評価基準は以下の通り。

・読みやすさ→小説は読みやすさが肝です!違和感や無駄な難解さを感じることなくすらすら読めて、作品にのめり込めるかどうかが評価基準。シンプルで読みやすいものの他、ぱっと見は難解でもストーリーがちゃんと入ってくる作品も高得点。

・ストーリー展開→小説は絵に頼れない分、ストーリーの展開次第で読者の集中力が大きく変わってきます。面白い作品には、読者の心を掴みひとときも飽きさせないストーリー展開がマスト。進展が早すぎたり遅すぎたりすると減点対象に。読み手の期待を裏切りすぎたり(良い意味での裏切りは除く)、単調で先が読めすぎるのも面白みにかけてマイナス評価。読者の期待に程よく応えつつも、予想だにしない展開を織り混ぜてくれる作品がベストです。

・官能的な場面の描写→男同士のイケナイ行為がBLの醍醐味と言っても過言ではありません。露骨な表現をしていないのに、エロい情景が目に浮かぶような作品は特に高得点!BLのエロシーンは小説として作品のクオリティーを上げるものであるべきなので、作品の本筋から外れた過激な描写などはいくらエロくても加点対象にはなりません。


今回の記事で紹介するおすすめのBL小説ランキング早見表

順位 作品名 作者
1位 美しい彼 凪良ゆう
2位 好きで、好きで 安西リカ
3位 声パブリックスクール 樋口美沙緒
4位 暴君竜を飼いならせ 犬飼のの
5位 空に響くは竜の歌 飯田実樹
6位 二重螺旋 吉原理恵子
7位 調教は媚酒の香り 砂床あい
8位 発情 岩本薫
9位 イエスかノーか半分か 一穂ミチ
10位 アドリアン・イングリッシュ ジョシュ・ラニヨン
11位 デッドロック 英田サキ
12位 処女執事〜the virgin-butler〜 沙野風結子
13位 美しいこと 木原音瀬
14位 交渉人は黙らない 榎田尤利
15位 眠り王子にキスを 月村奎

今回紹介する小説は以上の通りです。我ながらシビれるラインナップ!これはたまりません。それぞれの魅力はこのあとゆっくり語りますが、手始めにざっくりとジャンルごとのおすすめBL小説をご案内しておきます。

・学園モノが好きな人におすすめの小説は「美しい彼」
・兄弟モノな人におすすめの小説は「二重螺旋」
・ファンタジー好きな人におすすめの小説は「空に響くは竜の歌声」
・サスペンス好きな人におすすめの小説は「アドリアン・イングリッシュ」
・とにかくエロい作品が好きな人におすすめの小説は「調教は媚酒の香り」

今回は各作家さん1作品縛りで紹介しますので、性癖に刺さる作品があれば、その作家さんの別作品も併せてチェックすることをおすすめします。


第1位:美しい彼

作者 凪良ゆう
出版社 徳間書店
ジャンル 学園モノ・クラスメイト
読みやすさ 98点
ストーリーの胸キュン度 99点
官能的な場面の描写 97点
総合点数 98点

堂々の第一位は腐女子御用達の凪良ゆう先生の「美しい彼」です。口コミでも絶賛の嵐!BL小説のバイブルといっても過言ではありません。

正直他のBL本が読めなくなりそうで怖いと思ったくらい、圧倒的に他とは一線を引く面白さです。
なんかもう文学本でもおかしくないと思う。というくらい、深い内容です。
引用:Amazon


自分の中で、この先この作品を超えるBL文庫は無いと断言出来る名作でした。
引用:Amazon


世の中に存在する数々のBL本の中で、これがトップだという声が多く見られましたが、筆者も同意見です!この作品はBLとしてのあらゆる要素が優れているだけでなく、文学作品としてのレベルもずば抜けています。腐女子だけのものにしておくなんてもったいない!

内容は凪良先生節炸裂の、かわいそうな境遇の主人公の健気受け。高校から大学にかけての男同士の歪んだ愛が堪能できます。スクールカースト最下位の受け平良の不器用さと、最上位のカリスマ清井との意外な組み合わせが刺さること間違いなし!

切なく悲しく胸が張り裂けそうなシーンもありますが、くすっと笑える要素がちりばめられていて決して重くなりすぎません。情景が目に浮かぶ巧みな描写で一気に読み進めてしまいます。

音楽室での二人きりの時間や、卒業式のシーンなど、美しく心揺さぶられる名シーンがたくさん!気になるエロいシーンもの描写もさすがです。なまめかしさはありつつも、綺麗さをちゃんと感じられて秀逸。どの要素を取っても文句無しの名作です!




第2位:好きで、好きで

作者 安西リカ
出版社 新書館
ジャンル 同級生・社会人・美人受け
読みやすさ 96点
ストーリーの胸キュン度 98点
官能的な場面の描写 98点
総合点数 97点

高校時代から十年交際を続けている相思相愛カップルのBLです。恋人の志方が好きで好きでたまらない編集者の穂木ですが、エリート銀行員である志方が外国での研修の打診を断っていたことを知り、自分のせいではないかと悩み始めます。

志方は無口で愛情表現は少ないですが、ちゃんと穂木を思っているのが伝わってきます。それなのにネガティブな穂木は相手を思うが故に暴走しそうになり、長年愛を育んできた二人の関係に不穏な空気が……。

ぱっと見は受けの穂木が一方的に一途な想いを寄せているように見えますが、実は攻めの志方の独占欲や穂木への執着心のほうが強いのが萌えポイント!

少し残念なのは、受けが健気すぎて一途な女の子っぽく、ところどころBL感が薄く見えてもったいないところ。また「あとがき」に書かれているように、この作品は規定枚数に収めるのに苦労したとのことで、カットされた部分が多かった模様。そこもフルで読みたいというのが本音ですが、それを差し引いても十二分に満足できる素晴らしい作品です。

前半は片思いなどのところに共感して、涙がいっぱい出たが、後半は穏やかで微笑んで読んでました。現実味がすごくて、やっぱり感情が伝わりやすいかなって。本当に読んでよかったと思った一冊です。
引用:Amazon


巧みな感情描写に心揺さぶられます。リアリティたっぷりで共感しやすく内容も入って来やすいので、BL小説初心者にもおすすめ

無口な攻めに、愛情いっぱいで健気な受け。
好きって言葉は、お互いとも口に出せないものの、
ほんのり小さいことからも愛を感じられるカップルです。
引用:Amazon


壁に突き当たっても、ちゃんと互いへの思いやりが見えてほっこりさせられます。「尊い」という言葉がこの上なく似合う素晴らしい作品です。




第3位:パブリックスクール

作者 樋口美沙緒
出版社 徳間書店
ジャンル 執着攻め・健気受け・陵辱
読みやすさ 97点
ストーリーの胸キュン度 98点
官能的な場面の描写 90点
総合点数 95点

初版の発売から2ヶ月足らずで3刷された大ヒットBL小説!英国の美しい情景描写とハードな内容のギャップが素晴らしい名作です。

女手一つで育ててくれた最愛の母を亡くして天涯孤独になった礼は、父の実家である英国の名門貴族グラームズ家に引き取られ、全寮制のパブリックスクールに通いはじめます。そこでの義兄で寮監督生であるエドワードとの出会いが、彼の運命を変えることに……!

表紙の美しさでジャケ買いする人も多そうですが、中身はそれを超えるほどの素晴らしい内容で、期待を裏切りません。エドの性格があまりにもひどすぎて受けの礼が不憫になりますが、BL好きならばこの先にギャップ萌えが待ち構えていることは容易に想像でき、胸が高鳴ります。

とはいえなかなか萌えモードに突入せず、エドの鬼畜さがどんどん増していくのでこのままラストまでいってしまうのではと不安がよぎりますが、そのおかげでエドの嫉妬シーンの魅力が際立っています。非情で性格最低なエドが嫉妬に狂うのは、下手な絡みシーンよりエロいのです。いいヤツ同士のイチャラブじゃないので物語に深みがあるし、次の展開が気になってどっぷりハマってしまいます。ちなみにエロシーンの描写は全体的にマイルドですが、文学的でとても美しいです。

最初のうちは、健気な礼の可愛さにメロメロ。後半は、エドのツンデレ具合にハラハラ。
途中登場のオーランドが、いい仕事します。
引用:Amazon


ストーリー展開にも人物描写にもメリハリがあり、夢中で読み進めてしまいます。

サブキャラまで、本当にいい仕事してて、久しぶりに、世界観の余韻にひたりつつ、何度も読み返しました。
引用:Amazon


捨てキャラなし!どのキャラクターも物語になくてはならない尊い存在として描かれています。ぜひ手にとって、あなた好みのキャラを見つけてください。




第4位:暴君竜を飼いならせ

作者 犬飼のの
出版社 徳間書店
ジャンル ファンタジー・健気受け
読みやすさ 95点
ストーリーの胸キュン度 90点
官能的な場面の描写 96点
総合点数 94点

表紙の笠井あゆみさんのエロエロな絵が素晴らしく、ジャケ買い続出の作品ですが、中身も文句無しの名作です!エロに暴力にとにかく激しい作品で、惜しみなくエロシーンを盛り込んでくれていて最高です。中身も挿絵の素晴らしさによって妄想がはかどり、萌えゲージ爆上がり!

内容はファンタジーものです。ティラノザウルスの遺伝子を受け継ぐ竜嵜は、人間を従わせる能力を持った恐竜人。動物の心の声が聞こえるベジタリアンの高校生の潤の極上の血に目をつけ、彼を餌にしようと恐竜人の学校に潤を無理やり転校させ、彼の支配を試みます。

ぶっとんだ設定な上、冒頭から竜嵜が潤をリムジンで2回も轢き殺していたり、展開に驚きが隠せませんが、ファンタジーと思えば許容範囲。そんなひどい状態にも関わらず、攻めに惚れ込む受けはもはや変態!そんな二人のエロシーンは萌えないわけがありません。

暴君が暴君にならざるを得なくなった心情や、暴君にさらわれた潤が暴君を理解していく過程が切なくて良かったです。
引用:Amazon


暴君への感情移入もできる作りになっているのがすばらしい!背景を知ると、一見理不尽なシーンも腑に落ちて、ストーリーとしてもしっかり楽しめます。

欲を言えば、暴君の側近ヴェロキラたちも魅力的な匂いがプンプンしたので、彼らに関する描写がもう少しあれば最高だったなというのが本音です。




第5位:空に響くは竜の歌声

作者 飯田実樹
出版社 リブレ
ジャンル ファンタジー・健気受け
読みやすさ 95点
ストーリーの胸キュン度 93点
官能的な場面の描写 94点
総合点数 94点

異世界トリップのファンタジーモノです。現実味が損なわれかねない内容にも関わらず、兵しっかりとした設定で入り込みやすいと高評価

前龍聖であった母が心を病んで自殺するという悲しい過去を背負う主人公を、自分の命に換えてでも守り抜こうとするひたむきなフェイワン。そんな彼の思いが伝わり、龍聖もフェイワンに想いを寄せ始めますが、なかなか一筋縄ではいかず度重なる苦難がふたりを待ち受けています。両思いにも関わらず、ハッピーエンドとは程遠い歯痒すぎる展開……。若体化から元に戻ろうとする際にフェイワンが悶え苦しみ、龍聖の腕をぎゅっと掴むシーンは特に胸熱です。

竜の飛び交う世界、竜族が人達を導き守るいにしえより誓い、異世界の者同士の限りない愛、何もかも壮大でドラマチックな物語です。
引用:Amazon


胸が締め付けられるシーンもありますが、世界観は明るく、頭の中に壮大な世界が広がりワクワクするはず。心情の描写も見事で、主人公の龍聖とフェイワンとの絆の深まりも克明に描かれています。また竜王ジンヨンをはじめとする登場人物は皆とても魅力的。人物紹介や家系図なども付いているので、深みがありながらも難解さはなく、とても入り込みやすいです。

アラ探しをするなら、攻めのフェイワンが思いの外あっさり主人公にハマってしまうところに物足りなさが残ります。苦難を乗り越えた先の両思いが見たかった!またその過程で、結婚を決めていた恋人が簡単に忘れされたりするのも、さすがに同情せずにいられません。とはいえBLですし、尊い美男子たちがちゃんと結ばれている点では大満足なのですが。




第6位:二重螺旋

作者 吉原理恵子
出版社 徳間書店
ジャンル 兄弟モノ・美人受け
読みやすさ 86点
ストーリーの胸キュン度 92点
官能的な場面の描写 98点
総合点数 93点

実の兄弟の歪んだ愛が描かれています。ストーリーは、誰もが羨む幸せな家庭が尚人が10歳のときに崩れ去るところからはじまります。中学生になった優等生の尚人は、兄でカリスマモデルの雅紀が母と禁断の関係を持っていることを知り激しく動揺。そんな尚人を抱きしめ耳元で脅すように甘く囁く雅紀……。襲われる形で二人の誰にも言えない関係が始まります。

攻めの兄はカリスマモデルで人生勝ち組感があるにもかかわらず、母親が精神を病んでおり半ば無理やり関係を持たされていたりと、かなり設定。感情移入しすぎると苦しくて目を背けたくなりますが、気持ちとは裏腹に夢中にさせられるのは、さすが吉原理恵子作品!なかなかヘビーですがその奥にちゃんと愛が描かれているのがグッド。

エロシーンの描写も刺激的で、弟が優等生設定なのも背徳感とエロさを高めてくれて最高です!弟さえいてくれれば他の人間はどうなってもいいという、兄の怖いほどの愛と執着心に痺れます。

ちなみにこの先生の作品は表現がなかなか独特です。句読点や『』がかなり多く、人によっては慣れるまで違和感を感じるかもしれません。その点に関する読者の評価は二分しています。

とにかくこの作家さんは、かなり癖のある文章パターンをお持ちで、しかもそれをかなり多用してしまうのです。こんなことが気になってしまうのは私だけかもしれませんが…。気になる方にとっては非常に不愉快極まりないとおもうので、レビューしました。
引用:Amazon


このように感じる人がいるのも事実。ランキング上位に挙げている時点でお分かりかと思いますが筆者は後者です。

独特の書き方(句読点の位置など)ではありますが、私は気にならず、
むしろサラサラと読み進められます。
そして音や色、温度を感じさせる表現力にどんどんとハマっていくのを感じています。
引用:Amazon


この独特な表現も吉原先生の持ち味ですから、もし当たり障りのない普通の表現になったら物足りなく感じるに違いありません!と腐女子を代表して申し上げておきます。食わず嫌いはもったいないですよ。




第7位:調教は媚酒の香り

作者 砂床あい
出版社 リブレ
ジャンル 鬼畜攻め・健気受け・SM
読みやすさ 90点
ストーリーの胸キュン度 90点
官能的な場面の描写 95点
総合点数 92点

SMロマンスの人気作品。過激なBL小説が読みたい人に激推しです。SMサロン住まいの潤音は、ドS調教師の宗司一鷹の元に預けられることになります。はじめは元ご主人への思いが捨てきれず反発心を抱きますが、Sを極めた宗司のプレイに骨抜きに。やがて宗司に緊縛され激しい辱めを受けることに、何にも変えがたい歓びを感じ始め……。

本物のSの攻めは、虐待ではなく相手を悦ばせる究極の行為であることを宗司に教えられた潤音。彼のいじらしい姿にキュン死寸前です。素晴らしいご主人様に出会えて本当によかった!と身内のような気分になるから不思議。

この作品の見どころは、なんといってもエロシーンです。ベランダでのプレイや、怒涛のローター攻め、さらには排泄シーンなどもあり、エロスは止まることを知りません。全体的に文章が読みやすく感情移入しやすいので、調教シーンがリアルに目に浮かんで萌えます!

あとがきで書かれていましたが「痛い、汚い、読者が引くレベルはNG」と編集部にダメだしされて今回の作品になったというだけあってSMとはいえ上品な作品だと思います。
引用:Amazon


編集部からのダメ出し前の過激な描写も、ファンとしては見てみたいものです!




第8位:発情

作者 岩本薫
出版社 リブレ
ジャンル 学園モノ・生徒×教師
読みやすさ 90点
ストーリーの胸キュン度 90点
官能的な場面の描写 93点
総合点数 91点

コミカライズもされている人狼BL小説です。不登校中であるにも限らず、学年トップ成績のヤクザの息子、神宮寺。彼を登校させようと副担任で数学教師の侑希が家を訪問すると、イケメン神宮寺は家に女を連れ込んでいたことが発覚。そんな彼を注意した侑希でしたが、発情した獣のような神宮寺に襲われ……というムフフな展開。

攻めの神宮寺の美貌は最強です。長身で頭も良く孤高の存在で、非の打ち所のなさにただただ感服!女としか寝てこなかったのに、地味な男性教師相手に、攻めとして動物の本能を剥き出しにするさまがたまりません。「あんたの説教聞くのもかったりぃし、手っ取り早く体で話し合おうぜ」なんてセリフ、キュン死必至ですよね。

神宮寺は狼なので、ことに及ぶときに受けの匂いを嗅ぎまくるのですが、これがまた腐女子の性癖にぶっ刺さるのなんのって。野獣なだけあって、ワイルドなエッチがたまりません!

最初は無理矢理だったけど、徐々に激甘な関係になっていくのがたまらないです!
濡れ場も激しめで最高でした(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾!!!!
引用:Amazon


無理やり犯される系からの相思相愛の流れはキュンキュンしますよね。一筋縄でいかなかった分、ラブラブがより尊く感じます。




第9位:イエスかノーか半分か

作者 一穂ミチ
出版社 新書館
ジャンル 健気受け・イチャラブ
読みやすさ 93点
ストーリーの胸キュン度 90点
官能的な場面の描写 86点
総合点数 89点

二重人格の人気若手アナウンサー国江田計は、王子と呼ばれる完璧な外面と、真逆の本性を持ち合わせたパンチの効いたキャラクター。一般人を「愚民め」と心の中で罵る裏の顔は秘めていましたが、取材で出会ったアニメーション作家の都築に同性ながら心惹かれ……。真逆の性格の潮の前で、誰にも見せない本性を見せていく描写が尊すぎます。

テンポも良く、リアリティもあって、飽きさせない展開が見事です。笑いどころもありクスッとしたかと思えば、キャラに感情移入して泣けたりと、感情が大忙しな素晴らしい一冊。

計はかなり激しい性格で捉えようによっては悪役になりかねませんが、心の中の葛藤も丁寧に描かれていて、憎めない魅力的なキャラクターに仕上がっています。読み進めていくうちに、誰もが彼に惚れ込んでしまうこと間違いなしです。

BL作品ってどんなに素敵なお話でも好みは絶対あるので、
誰にでも、という作品はないと持論では思っているのですが、
それでもこのシリーズは「おすすめだから読んでみて!」と色んな人に言って回りたい。
引用:Amazon


物語もしっかりしていてBL要素抜きにしても面白いので、いち書店員として激推しです!ただ絡みシーンは直接的な表現がほぼないので、エロエロを求める場合は妄想族じゃないと少し物足りなく感じる可能性も。




第10位:アドリアン・イングリッシュ

作者 ジョシュ・ラニヨン
出版社 新書館
ジャンル ミステリー・ゲイ受け・強気受け
読みやすさ 95点
ストーリーの胸キュン度 88点
官能的な場面の描写 80点
総合点数 88点

LAが舞台のミステリー系BL小説です。小説家であり書店を営むアドリアン・イングリッシュは、従業員ロバートの惨殺で怪しまれてしまいます。殺人課の刑事リオーダンに疑われているアドリアンは、自ら調査に乗り出すも、犯人から恨みを買ってしまい……。

事件と恋愛の進展にハラハラさせられ、ものすごいスピードでページをめくってしまいます。同性愛者であることを公言する攻めのアドリアンと、それをひた隠しにして苦しむ受けのジェイク。ゲイに対する世の中の偏見や差別などの社会問題にも触れていて、なかなか奥深い作品です。

緻密に練られた構成上、アドリアンとジェイクの関係は容易には進展しません。でもそれが良いんです!歯痒さを感じないといえばウソになりますが、じっくりでも着実に進んでる感がゾクゾクします。

この話は基本的にアドリアン(主人公・受け)視点で進められるのですが、実際にはアドリアンとジェイク(攻め)の二人の人生の話です。ただ単に色恋とミステリだけでできている本ではありません。
引用:Amazon


作品の奥深さを熱弁するレビューも多数!

個人的にはBL・一般小説のなかでも1番に近いぐらいお気に入りです。
引用:Amazon


BL縛りじゃなくとも「アドリアン・イングリッシュ」が一番好きな小説だという人もちらほら。独特の魅力と中毒性があります

ちなみに結論から言うと一巻では表紙の二人は結ばれません。ゆえにエロシーンもお預け。話が進むごとに謎解きも面白くなるので、ぜひ最終話までコンプリートしてください。




第11位:デッドロック

作者 英田サキ
出版社 徳間書店
ジャンル 陵辱・美人受け・囚人
読みやすさ 90点
ストーリーの胸キュン度 83点
官能的な場面の描写 86点
総合点数 87点

漫画化もされている人気作品!緻密に作られた人物像と世界観が素晴らしく、まるでハリウッド映画を見ているような気分にさせられます。

内容は刑務所に収監された囚人のBLモノで、腐女子の大好物!冤罪で刑務所に入れられた麻薬捜査官ユウトは、釈放の代わりにFBIに協力し潜伏中のテロリストの正体を暴こうとします。そこで出会った容貌端麗な長身イケメン、ディックにいきなりキスされ……イケメン囚人同士の禁断の関係が始まります!

アウトローな物語にもかかわらず、受け攻め共にイケメンなのでさわやかなのがグッド!ストーリー自体も面白く、読者の予想を良い意味で裏切る展開が待ち受けています。

内容もBLってことで二の足を踏んでいる方はもいると思いますが、きちんと人間ドラマになってますので、是非に、おすすめします。
引用:Amazon


まさにこれ!読み物として素晴らしいので、BL小説を読んだことない人にもぜひ手にとってもらいたい。そしてあわよくば、この作品きっかけでBLの魅力にどっぷりハマってほしい……!エロシーンはそこまで過激ではありませんが、このレベルのイケメン同士の絡みは、想像するだけで萌えますよ。表紙のイケメンぶりを見返しながら楽しむのがおすすめ。




第12位:処女執事〜the virgin-butler〜

作者 沙野風結子
出版社 白泉社
ジャンル 執事攻め
読みやすさ 85点
ストーリーの胸キュン度 82点
官能的な場面の描写 90点
総合点数 86点

SF要素の盛り込まれた執事モノBLです。則雅に仕える執事の己裕は、執事として生まれたクローンである処女執事。処女執事とは依頼主の思うままに情報の書き換えができる人造人間のような存在。則雅はその事実は秘密にしていましたが、友人サイにあっさり見抜かれバレてしまいます。真実を知ったサイは、則雅から処女執事の己裕を奪い、自分の性奴隷にしてしまいます……!

SF、ミステリー、執事、純愛、Sなプレイ…様々な要素が詰め込まれていますが、どれも無理なく繋がっています。エロ度もキッチリあっていながら下品にならないで、最後の最後まで楽しく読み終えました。
引用:Amazon


腐女子が歓喜する欲張りな要素をふんだんに盛り込みつつ、どれもバランスが取れている秀逸な作品です。エロシーンは、上品な執事の乱れる姿は生唾ものです。予想不能なストーリー展開もたまりません!

ひっかかるのはラストくらいです。もう少し余韻を感じさせるなり、続きを想像させるなりの展開が待っていたら文句なしでした。といいつつも、何度も読み返している時点で筆者はすっかりこの作品の虜なのですが……。

切ない純愛ものでとても良かったです(*'∇`*)もう何度も何度も読み返してます。この世界観に浸りたくなったら、また繰り返し読み返して味わう愛読書になりました。
引用:Amazon


何度でも楽しめる味わい深い作品です。一度と言わず、二度三度と読んでみるとより魅力が伝わるはず。




第13位:美しいこと

作者 木原音瀬
出版社 蒼竜社
ジャンル リーマン・美人受け・陵辱
読みやすさ 85点
ストーリーの胸キュン度 88点
官能的な場面の描写 80点
総合点数 84点

リーマンもののBLです。週1ペースで女装して街に繰り出し、男たちの視線を集め日々のストレスを発散する松岡。ある日ナンパしてきた親父にホテルに連れ込まれて犯されかけます。男とバレてはまずいと逃げ出し、途方に暮れている彼を助けてくれたのが、同じ会社の冴えない先輩寛末。

松岡を女と思い込みもうアタックする寛末と、彼の男気に惚れ込んだ松岡ですが、ノンケの寛末は松岡が男だと知るとアタック終了。そこから攻守交代で松岡の猛アタックが始まります。思うようにいかない恋心が切なく、涙なしでは読み進められません。すれ違う恋心に胸がズキズキ。

松岡は女装癖があっても内面は決して女性的ではなく、むしろ男の中の男感すらあります。そんな彼と、ストレートの寛末の男臭い純愛が堪能できるのがこの作品の良いところ。

読み終わった後は幸福感というものよりも、空虚感ややりきれなさが強く残ってしまったのです。
文章がとてもしっかりしているので、余計そう感じるのかもしれません。
引用:Amazon


イチャラブハッピーエンドとは違いますが、リアリティー煽れる描写が心を揺さぶる名作。キャラクターも巧みに描かれていて、痛いほどわかる登場人物の心の動きに大粒の涙が流れるはず。辛いのにページをめくる手が止まらなくなる、なんとも素晴らしいBL小説です。




第14位:交渉人は黙らない

作者 榎田尤利
出版社 大洋図書
ジャンル アウトロー・スーツ
読みやすさ 90点
ストーリーの胸キュン度 85点
官能的な場面の描写 77点
総合点数 83点

面白い!という表現なくして語れないのが、このシリーズ。全8作の人気シリーズの第1話がこちらの「交渉人は黙らない」です。

正義感の塊である芽吹章は元検事であり元弁護士。類まれなる美貌と才能を持ち合わせている彼は、悪に厳しく弱者に優しい理想の男。そんな彼の前に、後輩兵頭がヤクザになって現れ……というストーリーです。

芽吹と兵頭の会話がまるで夫婦漫才のように軽快でユーモアたっぷりで、何度でも読みたくなります。それでいて内容がしっかりしていて、BL要素もちゃんと入っているバランスのとれた作品なのです。シリアスの中のギャグ要素の盛り込み方も絶妙で、笑って泣ける良作に仕上がっています。

キャラクターも皆とても魅力的!ヤクザというとヘビーな印象を抱かれがちですが、愛すべきキャラが揃ってますし、しっかり作り込みつつも程よいライトさもあるので万人受け間違いなしです。

魅力的な主役2人と彼らを囲む個性的な脇キャラたち。どこをとっても楽しめる名作です。
誰がいつ読んでも絶対面白いと胸を張って言える作品。
引用:Amazon


エロ要素は少なめですが、レビューは軒並み高評価。考えようによってはエロに頼らずとも十分に成立する、とんでもなくクオリティ高い作品の証!過激さはさておき、文学作品として腐女子だけのものにしておくのがもったいない良作です。迷ったら読むべし!




第15位:眠り王子にキスを

作者 月村奎
出版社 大洋図書
ジャンル 年下攻め・美人受け
読みやすさ 87点
ストーリーの胸キュン度 85点
官能的な場面の描写 78点
総合点数 82点

同性愛者のシェフ堀は、過去に負った傷によりもう二度と人を好きにならないと決めていました。ところが定期的に店を訪れるサラリーマン宮村が気になってしまい……。性的マイノリティの硝子の心を繊細に描いた純愛モノです。表紙のイラストと同じく、優しく繊細なストーリーに心洗われます。

宮村への気持ちが高まるも、過去の二の舞にならぬよう相手を思って気持ちを押し殺す姿は切なすぎます。それを察して、堀の心を癒す宮村はかっこ良くて本当にいい男。両親に堀を紹介するシーンなんて涙なしじゃ読めません。

ラブシーンは過激さはあまりありませんが、ストーリーのベースがしっかりしているのでいちいち感情移入できて萌えます。宮村が堀にハンドクリームを塗ってあげるシーンは、エロシーンじゃないのにキュンキュンして悶えそうな勢いです。

実はコミックと間違って購入してしまい、文字で読むのかーと思いながら読み始めたら・・・もう止まらない!!!ハマりすぎて一気に読めました。そして泣きました。読んだ後は胸がほっこりした気持ちになりました。
引用:Amazon


小説好きな人でなくてもハマってしまう素晴らしい作品!頭の中に次々情景が浮かび上がるような素晴らしい文章の小説なので、普段コミック派の人もぜひ読んでみて欲しいです。

強いて粗探しをするならば、内容が素晴らしいが故に最後の終わり方が残念。ネタバレになるので詳しくはかけませんが、ファンとしてはもう少し余韻に浸りたいのが本音です。とはいえ読んで損はない、いや、読まなきゃ損な超良作です!




まとめ:BL小説には無限の可能性がある

いかがでしたでしょうか?腐女子書店員イチオシのBL小説は、どれも色褪せない不朽の名作ばかりです。想像力を掻き立てる挿し絵もいい仕事をしていますよね。今回紹介した作品は腐女子はもちろんBL初心者でも楽しめる作品が多いと思いますので、あなた好みの作家さんを見つけてその人の他の作品もチェックし、奥深いBLの世界をお楽しみください。

以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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