我慢汁だけで妊娠するのか？その確率や妊娠の原理とは

我慢汁だけで妊娠すると思いますか? 一説には我慢汁も妊娠するのでしっかりコンドームをつけましょうといった文脈から語られることが多いですよね。今回は我慢汁の成分などを踏まえて、我慢汁だけで妊娠する確率などについて調査しました妊娠を回避するにはどうするのがいいのでしょうか。

"最初の我慢汁"だけで妊娠する確率は「ない」

これを聞いて「朗報」と喜んでるあなた、ちょっと待ってくださいね。要注意なのが言葉の定義かもしれません。この我慢汁ですが一般的にはカウパー氏腺液と呼ばれていますよね。性的興奮が高まってきたときにチンコの先からにじみ出る透明な液体のことです。糸引きますよね。S女王様が指で先っちょからすくい取って「こんなに糸を引いていやらしいわね」てやるあれです。

で、このカウパー氏腺液にも精子が含まれているとするのが一般的です。しかし、その量はというと妊娠させるのに十分な量とは言えないようです。そもそもこの液自体には含有されていないのですが、前の射精の残りとか、尿管を通るときに出てきたりといった形で一緒に混ざることはあります。

でも精液の本丸ではないので、含有量は微々たるものとのこと、具体的な量は置いておいても宝くじほどの確率などと説明しているサイトもあったりしますから、この液自体での妊娠を恐れる必要はないようです。ただこれを根拠に、「コンドームは射精直前につければいいや」とできるだけ生挿入期間を延長しようと試みる動きがあります。そちらは少し問題なんですね。

我慢汁のもう一つの定義

我慢汁＝カウパー氏腺液で、それ自体には精子は微量、じゃあゴムも直前でいいし、ていうか精子だけ入らないようにすればいいんだから外出しでもいいんじゃないか、そういう期待が頭をよぎりますが、ちょっと待ってくださいね。

まずは我慢汁の新しい定義というのがあります。これは我々が考えなきゃいけないもう一つの現象に起因しますが、自分では直前に外出ししたつもりでも実際はすでに少し漏れてる場合があるんです。今度よく意識してみて欲しいのですが自分でオナニーをするときも「イきそう」て思ってる頃にはすでに少し出ています。

そう、イく絶頂の時から精子はで始めるのではなくてその少し前に噴火はじまっているんですね。だとしたら生で挿入中にイきそうと思ったときにはすでに出ています。で、残りのほとんどの量は外出しに成功しますが微量は生き残って膣内を進んでいきます。この微量がくせもので、たとえ数滴であってもこちらは本物の精液なんです。なので十分な妊娠力を持っています。

一説にはこれが膣内で弾けると、全部中出しするのと大差ないくらいの妊娠確率らしいです。これは効果はないですよね。ゴムを途中からかぶせる場合でもこういう楽しみ方をしていませんか? 何度も射精しそうなのを我慢して、最後本当に行く時だけゴムをつける、これやると何回も中出ししていることになってしまいます。

我慢汁だけで妊娠する確率は18%

さあ、この定義でいきますと、我慢汁だけで妊娠する確率は先ほどとは別物です。あるアメリカの調査ではコンドームを曖昧に使った場合の妊娠率として18%という調査結果を主張していますが、カウパーでは全く妊娠しないと仮定するとその割には随分大きな値です。結局精子が中で出ちゃってるんですね。ちなみにコンドームをつけたりつけなかったりする、コンドームが挿入中に外れてしまった、コンドームが破れて取り替えたなど、この曖昧なつけ方とは私たちも少なからず思い当たる節があるものばかりです。やはりゴムは正しくつけなければ効果がないわけです。

逆に念のためにおさらいしておきますと、正しいコンドームの使い方とは、破れなどがないか確認して、根本までしっかり装着、射精後は速やかにペニスとともに抜くというものですが、もしこれを守れば妊娠確率は2%まで押さえられるそうです。避妊は計画的にしっかりと行うことが大切ですね。

参考：CTFailureTable

カウパー氏腺液の厄介な点

カウパー多めの方がいると思います。結構ぬるぬるに濡れてしまって収集つかなくなる、女性のオマンコ以上に濡れてしまうなど、これゴムにとってはかなり天敵だったりします。ゴムはチンコと一緒に膣内をピストンするんですが、その時カウパー量が多いとチンコがぬるぬるしてゴムがずれてきてしまいます。たまに膣内にゴムが残ってしまうわけです。

これ、大変なんですね。まずはチンコが生状態になるので一瞬精子が膣内に入る恐れもあるし同じくゴム内にいる我慢汁が出てしまうんです。これではせっかくゴムをしていても避妊効果は薄くなります。要対策なんですね。一方膣がよくしまるとゴムが持って行かれやすいのでこれも注意ですね。ゴムのサイズが大きい場合はカウパーだけで速攻つるんとむけてしまいます。厄介ごとはその滑りなんです。

カウパーの存在自体が避妊についての考えを厄介にしている部分もありますね。そもそもカウパーがなければ出る液は全部危ないと認識してしっかりゴムをつけて終了なんですが、カウパーは大丈夫という認識があるからカウパーのみはスルーで後々ゴムをしよう、となってしまい、そもそも後っていつなのか? ということも曖昧で結局カウパーだと思っていたら我慢汁まで侵入を許してしまうという構図ですね。

妊娠の原理と我慢汁

まあこれはすでに我慢汁の妊娠原理というよりは、本丸の精子がどうやって妊娠にたどり着くかという話ですね。精子は膣内で放出された後に子宮内を通って卵管に渡ります。卵巣から出てきた卵子と出会い受精します。

受精した卵子は細胞分裂をしながら子宮のベッドに付着しますがこれを着床と言いますね。途中で細胞分裂がうまくいかなかったり、受精してもそのまま子宮から出てしまったりすると着床することはできません。こういう場合は妊娠ではないです。つまり受精しても妊娠しない場合があるわけですね。

精子はもちろん大勢で卵子に向かって大挙するんですが、受精できるのは一つの卵子につき多くて2個です。数億分の一という宝くじの確率で一つの精子が選ばれるわけですね。生まれてきただけで究極の勝ち組と言えるんです。


いかがでしたか。妊娠とは望む望まないという観点からコントロールするべきものだと思われます。不妊に悩む人、妊娠を防ぎたい人、思いはそれぞれだからです。だから賢く性生活を送りましょうね。