恋する男性必見!年上女性とのラブストーリーが描かれた小説8選

恋する男性必見!年上女性とのラブストーリーが描かれた小説8選

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この記事を書いた人
テクニックで愛される
ピースフルえりこ
大人の恋愛小説や映画に刺激され、実生活でもスリルと興奮を求める女子ライター。元々は小説家志望でネタ探しも兼ねて自分でいろんな恋愛やセックスを試してましたが、その経験はpanpanのコラム記事で活かされることに。最近は妄想を膨らませる一人エッチにもはまっており、女性向けラブグッズのレビュー記事も書いています。赤裸々な私の本音を届けます。
年上女性との刺激的な恋…そんな恋愛を現在進行でしている方、してみたい方におすすめな年上女性心が絶対わかる恋愛小説を揃えました。参考にしてみてくださいね。


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説① 人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説① 人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ

松山ケンイチ主演で映画化もされた話題作。小説は読んだことがなくても、映画を見たことがある人は多いかもしれません。小説では映画と違う構築をしているためまた違った印象を受けます。淡々としているようだけれど、奥深くに眠る愛情の形が見えてくるかもしれません。

この作品は、美大生の19歳の磯貝みるめと美大の講師をする39歳の既婚者、猪熊サユリの不倫の物語です。なんと20歳も上の年上女性に恋をするのです。少女漫画でもよくありがちなのですが、絵のモデルを頼むうちに関係をもつようになってしまう二人。しかし不倫関係だからって燃え上がるように恋をするわけでもありません。

サユリは年上女性といっても、芸術肌のとりとめのない女性で二人の会話はどこか咬み合っていないのです。それが歯がゆくて、でも魅力的なサユリに翻弄されるみるめのふわふわとした恋愛とセックス。こんな二人の関係はどこへ向かって、どこで落ちるのか。自分の目で確かめてみてください。きっと読み終わったあとに何とも言えない、他人の恋愛事情を覗いてしまったような感覚に陥る小説です。


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説② 恋愛中毒/山本文緒


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説② 恋愛中毒/山本文緒

編集プロダクションに勤める男性と、事務員のおばさんの水無月とのやりとりから物語が始まる小説です。おそらく40歳を超えている水無月、立派な年上女性です。そんな水無月は長年ファンだった作家と愛人関係に陥りました。そんな水無月の繊細で不器用で、でも火がついたように愛におぼれていく様はドキドキしてしまいます。女性はきっとこんな愛情を注ぎ、注がれたいのです。いくつになっても。

しかし物語が進むにつれて、判明していく「真実」…男性ならゾッとしてしまうかもしれません。水無月は愛してる人を愛しすぎてしまうストーカーだったのです。読んでいる間は水無月の立場で読んでしまうので女性からすると、わかる~!と同意してしまうところがたくさんあります。狂っている水無月の面影はどんな女性にも潜んでいるのかもしれません。そんな面影を刺激することで、熱烈な年上女性との恋愛ができるかもしれない小説です。


恋する男性必見!年上女性とのラブストーリーが描かれた小説③天使の卵/村山由佳


電車の中で見かけた27歳の夏妃に一目惚れをする19歳の主人公、歩太。そんな女性は幸か不幸か父親の精神科主治医として現れます。二人の関係がピュアに柔らかく、しかししっかりとセックスも丁寧に描かれている小説です。

8歳差なんて気にもとめず歩太は夢中になっていきます。その展開、もしかしたら男性は物足りないかもしれません。でも女性はこんな風に小細工無しでストレートに愛をぶつけられることがいくつになっても好きなのです。その証拠に、春妃も心が次第に動いていきます。

面白いのは二人の恋愛関係もそうですが、未成年の抱える将来への不安でしょうか。その将来を交えて二人の関係は進み、そして壊れます。その喪失感や傷跡が生々しいです。年上女性とのしっとりとした恋愛と不器用な青年の恋愛が混ざり合っています。


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説④ ぼくの美しい人だから/グレン・サヴァン


親子ほど年の離れた二人の恋愛小説です。27歳の男性主人公マックスと、43歳の中年女のノラ。二人は年齢も身分もまったく違う二人で、決して恋愛やましてや結婚を許される関係ではありませんでした。

実はこの小説、およそ25年ほど前に映画化されている昔の作品なのです。そのため現代よりも身分に関しては周囲の目がかなり厳しい…。それでも二人の愛は燃え上がっていきます。でもそこで問題が生じます。それは「老い」。年上女性との恋愛には美しさや切なさ、危険な香りが漂うイメージですが、時とともに現れるのが老いです。

女性にとっては老いが本当に恐ろしいので、ノラの置かれている現状は想像するだけでも目を背けたくなってしまいます。小説の中でもマックスはノラのだめっぷりに幻滅しかけるのですが…エリートであるマックスの考えが徐々に変わっていく様が男性には面白いかもしれません。

年上女性と恋愛をして、一夜だけではなく将来を考えた時ぜひ読んで欲しい小説です。もしかしたら二人の将来のヒントが詰まっているかも。


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説⑤ 眠れぬ真珠/石田衣良


きっと女性なら誰でも憧れてしまうキラキラした生活を送っている40代女性の内田咲世子。石田衣良の描くスタリッシュな登場人物!という形で、無敵な女性像は理想的だと思います。おそらく男性から見ると完璧すぎて隙のない女性…に見えるかもしれません。しかしどんな女性にも隙があるのです。主人公の隙は自分よりもずっと若く、才能もある男性との出会いでした。映画監督の卵である、徳永素樹。二人は17歳差という大きな歳の差を感じながらもしっかりとからみ合っていきます。

アラフォー世代の女性なら心当たりがあるだろう更年期障害に悩んでいる最中の咲世子は素樹を愛することで満たされていき、女性としての期限を感じている切なさと儚さが丁寧に描かれていて、年上女性の持つ色気ってこういうところなのかなと感じさせてくれます。性的なシーンもとても美しく描かれていて、嫌ないやらしさがなく大人の女性に包まれていくような小説です。


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説⑥ 東京タワー/江國香織


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説⑥ 東京タワー/江國香織

東京タワーの見える高級マンションの一室で繰り広げられる不倫関係…。21歳の小島透と41歳の人妻、浅野詩史のねっとりとした大人の関係。また透の友人である耕二は年上の女性が好きなプレイボーイ。家庭に不満のある人妻に手を出している悪い男です。年上女性が好きな理由はお金があるからという、なんとも騙されてみたい年下男性であります。キラキラした都会の中で繰り広げられるドロドロとした愛がつまった小説です。

ここで注目したいのが耕二とその不倫相手の喜美子との関係なんですよね。ねっとりとした詩史とは違って非常にエロい喜美子。エキセントリックで、熱い関係性なんです。喜美子はどんどん耕二からの性をもらって開花していく花のようでもあります。映画化もされていますのが、その時の寺島しのぶさんもかなりエロいです。大人の都合だったり、若者のまっすぐさだったりが交錯する小説です。


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説⑦ おいしいコーヒーのいれ方/村山由佳


「おいコー」といわれるシリーズでかなり長い巻数が出ています。物語は主人公の勝利くんが5歳年上のいとこ、かれんと同居をすることになって始まります。思春期の頃に異性と同じ屋根の下で過ごすなんてドキドキしますよね。思春期ならではの、距離の縮め方が丁寧に描かれています。年上女性といっても五歳だけで大人になればなんてことない差ではありますが、主人公の勝利くんは高校生なため五歳年上ってとても大人に見えます。あの頃のあの気持ちを思い出すには最適な一冊です。

決してドロドロはしていない小説なのですが、思春期ならではのドギマギが見えており、女性から見ると勝利くんはかなり可愛いです。密かに想われてみたいし、ストレートに告白もされてみたい。真っ赤になった顔をいじってさらに赤くさせてあげたい、なんて年下男性に対するいじわる心が出てきてしまいます。シリーズとしてはかなり長いため、ふたりの終着点はどこへ向かうのかと共に他のキャラクターの結末も気になる作品です。


年上女性とのラブストーリーが描かれた小説⑧ A2Z/山田詠美


年上女性と恋愛したいな~でもなかなかキッカケがないなあという人にも希望を与えてくれる35歳編集者と25歳郵便局員の恋愛物語です。主人公の夏美は夫の浮気を知り、動揺している中郵便局員の成生と恋をしてしまいます。一目惚れをする二人の運命的な出会い。W不倫でもあるドキドキ感と、引きこまれていく二人の関係は一生懸命で心を打たれます。不倫をしようとか肉欲に溺れようとかそういうことではなく、恋に落ちてしまった二人の今を描いていく小説です。

不思議なのは主人公の夏美は成生といることで活力を得て、仕事にも平等にエネルギーを傾けられるまさに理想の大人の女性というところです。さらに夫婦の関係も不思議。お互いに恋人がいることを暴露しながら夫婦関係はひとまず続いていくのです。なんとも「大人」な世界観です。世間からみたら非難されるかもしれない関係性を楽しみたい男性にはおすすめの小説です。


いかがでしたでしょうか?年上女性の魅惑なエロティックから老いを感じる作品、そこから生まれる愛や別れ、現実を感じる小説がたくさん存在しています。自分よりも長く歳を重ねている女性だからこそ、惹かれていくその海のような泥水のような世界観に踏み込んでみませんか?

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