我慢汁ってなに？知られざる我慢汁の役割と精液との違い

「我慢汁」とは、よく使う言葉ですが、実際に我慢汁について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ここでは、「我慢汁ってなに？知られざる我慢汁の役割と精液との違い」をご紹介していきますので、我慢汁について学んでみてくださいね。

我慢汁とは？

男性が、性的に興奮してイキそうになってくると、ペニスの先から無色透明な分泌液が出てきますよね。それがふだん私たちが我慢汁と呼んでいる液です。

我慢汁の正式な名称は、「カウパー腺液」です。そしてこのカウパー腺液は、尿道にある尿道球腺（カウパー腺）から出ている弱アルカリ性の液になります。では次の項目から、この我慢汁（カウパー腺液）について詳しくご紹介していきますね。

我慢汁の役割

我慢汁は、弱アルカリ性の液なので、酸性に弱い精子が死なないように、尿道内をアルカリ性にして、精子を守る、という役割を果たしています。

また、精液が尿道を通って外に出るときに、精液と尿が混ざらないようにする役割もしています。さらに、女性の膣内は酸性なので、カウパー腺液が精子の周りに付いて、精子が酸性の膣内で死なないようにして子宮まで届けるようにする役割もしています。

精液との違い①色

我慢汁と精液の違いですが、まず色が違います。我慢汁は、無色透明の液体です。精液は、射精時に出る白乳色（透明に近かったり白みが薄いこともあります）の液体になります。

我慢汁と精液は成分が違うので、色も異なるのです。ちなみに、濃い白色の精液より、透明に近くて白みが薄い精子のほうが、元気な精子になります。

精液との違い②味

我慢汁の味は、我慢汁がアルカリ性ということからか、少ししょっぱい味になります。男性によっては、我慢汁の味がしない人もいます。

それに比べて、精液の味は、苦くて臭いがあるのが一般的ですが、男性の生活習慣によっても精子の味が少し変わってきます。たとえば、男性がヘビースモーカーの場合、苦味が強くなったりします。

我慢汁で妊娠するの？

「我慢汁で妊娠するのかどうか」というのは、セックスするときに、とても気になることですよね。ズバリ言って、我慢汁の中に精子はまったく含まれていないので、我慢汁で妊娠することは、絶対にありません。

でも、注意が必要なのが、我慢汁の中に微量の精子が漏れ出すことがあるということです。セックス中に、射精を我慢しているときに、尿道括約筋が緩んだ内圧で精液が副睾丸から漏れて、我慢汁に混じってしまうことがあるのです。

なので、漏れた精子の量が微量だとしても、精子と卵子が受精をすると妊娠してしまいます。それを、「我慢汁で妊娠した！」と勘違いされることがあるのですが、実際には、我慢汁に漏れた精子で妊娠するので、我慢汁で妊娠するのではありません。

また、前回のセックスやオナニーで射精したときの精子がペニスに残っていて、セックスで我慢汁が出るときに前回の精子と混ざりあって出てくることがあり、それで女性が妊娠してしまうこともあります。

射精する直前に避妊をしても遅い、ということになるので、妊娠を望んでいない場合は、セックスをするときは、早めに避妊をすることをオススメします。

いかがでしたか？我慢汁と精液の違いが、明確になったのではないでしょうか？以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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