男が知っておくべき乳がんを発見できるマッサージの方法

いまや、女性の12人に1人がかかると言われている乳がん（国立がん研究センター調べ）。しかし、早期発見・早期治療すれば、ほとんどが治る病気です。セルフチェックだけでなく、パートナーによって発見されることも少なくありません。今回は、乳がんを発見するための方法と、乳がんの主なリスクファクターについてご紹介します。

まずは目でみてチェックする

乳がんになると、しこりだけでなく、見た目に分かる変化が観察されることがあります。たとえば、左右の乳房の形に違いが出てくる、ひきつれが生じる、えくぼのようなへこみができる、湿疹・はれ・ただれができる、といったことが挙げられます。

彼女といっしょに入浴するなどの機会があれば、このような点に注意しながら胸を観察するようにしましょう。その際、異なる角度から観察することで、異常を発見しやすくなります。

乳房のしこりをチェックするマッサージの方法

彼女に仰向けに寝てもらい、右腕（自分にとってはむかって左側）を頭の方に上げてもらいます。このとき、可能であれば低めのクッションを背中の下に敷いてもらいます。右手の手の人差し指、中指、薬指を、彼女の右乳房の乳首の内側部分にのせ、指の腹で胸部中央にむかって、滑らせるように撫でていきます。

乳房の内側をまんべんなく調べたら、右腕を自然な位置に下げてもらい、乳房の外側から内側にむかって、同様に撫でていきます。これを左乳房でも行います。対面で行うのがやりにくければ、立った状態で彼女の背後から腕をまわして行うのもひとつの方法です。

上記のような直線的に指を滑らせる方法のほかにも、小さく「の」の字を書くようにマッサージしていくという方法もあります。いずれの方法でも、指がなめらかに滑ると分かりやすくなるので、入浴時の体を洗っている際に行うのも良いでしょう。

ここで挙げた方法のほかにも、マッサージの仕方にはバリエーションがあります。その一例として、以下の動画で紹介されています。参考にしてみてください。

リンパ節や乳頭をチェックする

リンパ節にしこりがあるか調べるためには、右手の親指以外の4本の指を、彼女の左脇の下に入れ、リンパ節が腫れていないか指先で確認します。エッチのとき、くすぐりっこをしながら、さりげなくチェックすることができそうですね。一方、乳頭のチェックには、乳首かその周辺を軽くつまみ、血液などが混じった分泌物が出ないかを確かめます。

乳癌のリスクファクター

日本乳癌学会の、科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン（疫学・予防編）に、いくつか乳癌のリスクファクターが挙げられています。生活習慣のなかで、乳癌癌のリスクを増加させることが、確実またはほぼ確実なものとして、アルコール摂取、閉経後における肥満があります。

リスクを減少させるものとしては、閉経後の運動のほか、興味深いことに閉経前の肥満が挙げられています。また、内分泌環境因子や社会環境因子として、早い初経年齢、出産経験がないこと、初産年齢が高いこと、授乳経験がないことは、リスクを増加させるとされています。

一方、乳癌家族歴についても、関連は確実であると指摘されています。母親が乳癌の場合は1.3～2.1倍、第一度近親者（親、姉妹、子）の一人が乳癌の場合は1.2～8.8倍、第一度近親者の二人が乳癌の場合は2.5～13.6倍リスクが増大するとされています。近親者乳癌の発症年齢が若いほど、リスクが増加すると報告されています。


いかがでしたでしょうか。多くの男性にとって乳がんは身近に感じにくい存在ですが、彼女とともに乳がん予防・早期発見に努めたいですね。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。


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