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(公然わいせつ)
第百七十四条 公然とわいせつな行為をした者は、六月以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
この前SBでほとんどギャングバン状態でやってた女がいた。
一人で8人くらい相手にしてた。
引用:Pinkちゃんねる
※SB=Sleeping Beauty、2022年に摘発されたハプバー「眠れる森の美女」のこと。
渋谷「眠れる森の美女」だけでなく、これまで多くのハプバーが摘発されてきました。その歴史を見ていきましょう。
事例①:渋谷「眠れる森の美女」(2022年摘発)
引用:GoogleMap■店舗情報
店舗名 眠れる森の美女 所在地 東京都渋谷区道玄坂2丁目21-10 営業開始時期 2007年ごろ 摘発日 2022年5月7日 現在の運営状況 休業
渋谷・道玄坂のラブホテル街にある「眠れる森の美女」。地下1階から地上2階までの3フロアが丸ごと店舗なので、ゆったりと楽しめるハプバーでしたね。また渋谷という土地柄もあって、20代の若いカップル客が多かったです。
ハプニングバーには薄暗い店舗も多いですが、「眠れる~」の地下1階はクラブのラウンジのようなオシャレな作り。また客層が20代メインなこともあり、ハプバー特有の「一見さんお断り」な雰囲気がなかったです。スワッピング初心者でも入りやすいお店でした。
2022年5月に摘発され、休業中
東京都渋谷区にある同店は、日本最大級の規模を誇るハプニングバーとされている。警視庁は5月9日、同店の経営者の男(40)と21歳から42歳の従業員の男女計10人を公然わいせつほう助容疑で現行犯逮捕したと発表した
渋谷・眠れる森の美女が摘発されたのは、2022年5月7日深夜。摘発された理由は「公然わいせつほう助(幇助)」でした。
捜査員たちは真っ先に2階に行き、性行為中だった客の男女を現行犯逮捕。その後、スタッフを逮捕しました。居合わせた客にも『君はこっちだから』と声をかけて、地下階のバーカウンター前に並ばせていきました
「公然わいせつほう助」の罪で逮捕されたのは、経営者の男性と従業員9名。また店内でセックスしていた客(30代の男性と20代の女性)も「公然わいせつ」の罪で逮捕されましたが、こちらは釈放されています。
コロナ禍でもSNSで営業…見せしめ逮捕か
先述したとおり、東京都内では「眠れる森の美女」以外でも営業中のハプニングバーはあります。それなのに、なぜこの店だけが摘発されたのでしょうか。
じつは、長く同店の店長をされていた女性が退職され、最近はSNSを活用したイベント告知などが活発化していました。他店のほとんどは、店の場所も公然にはしていません。派手な営業をしたことで、見せしめにされたのかもしれません
その理由のひとつとして、見せしめ逮捕があります。ソープランドなどのグレーな風俗でよく行われる手法ですね。
コロナ禍でも活気があった渋谷とあって「眠れる森の美女」は利用客が非常に多く、まさに「日本最大級」のハプニングバーでした。そしてハプバーでは珍しくSNSで頻繁に(2日に1投稿ペースで)営業告知を掛けていたのも特徴的でしたね。
ハプバーのほとんどは、ひっそりと営業しています。会員客の規約として秘密厳守が求められるほか、住所を非公開にしているお店も多いです。その中で派手に営業している「眠れる~」が警察に目をつけられたのも、納得がいきますね。
ハプバーは摘発されにくい…決め手は来店客からの通報だった!?
日本最大級のハプニングバーとして営業していた「眠れる森の美女」。渋谷で約15年間も営業を続けていたので、「もっと早く摘発されても良かったのでは?」と考えるかもしれません。
ですが最近のハプバーは、なかなか摘発されにくいです。その理由として、警察の潜入捜査がやりづらい点が挙げられます。
ハプバーは会員制バーのため、店内に入る前に入会が求められます。ここで必須となるのが、写真付きの証明証(免許証、マイナンバーカードなど)と健康保険証です。「なぜ2つも要るの?」と思いがちですが、ここがミソなんです。
写真付き証明証の提示は、本人確認のため。そして健康保険証は「客が警察の人間ではないことをチェックするため」です。一般人とは異なり警察官は警察共済組合に入っており、これは保険証の保険者番号を見るとすぐに分かります(先頭の2ケタが33)。
今回の摘発の直接の端緒は情報提供によるものだそうです。ただ、警視庁の生安は以前から同店をターゲットにしていたようで、昨年末には一時、摘発直前までいきました。そこからじっくり証拠を固めていたところに、情報提供が入ったことで摘発につながったようです
※生安=生活安全課
そのため警察の潜入捜査は、まず不可能。報道によると、今回の摘発でも「来店客からの情報提供が決め手となった」とされています。客が通報した理由は不明ですが、善意の通報だったのか、それともセックスできなかった一見客の腹いせだったのか…。
なお摘発された2週間後には、アメリカのバイデン大統領が初来日を果たしています。東京五輪に大阪万博…国際的なイベントがあるたびに、性風俗店への締め付けが強くなるのは定番のパターン。「日本は安全!」と米国へアピールするために摘発された…というのは考えすぎでしょうか。
事例②:東京・多摩「リアリティー聖蹟桜ケ丘店」(2019年摘発)
店舗名 リアリティー聖蹟桜ケ丘店 所在地 東京都多摩市関戸2丁目 営業開始時期 2003年ごろ 摘発日 2019年10月25日 現在の運営状況 別店舗(ハプバーではない会員制バー)として営業中
立川から約45分、京王線・聖蹟桜ケ丘駅前にあった「リアリティー聖蹟桜ケ丘店」。東京・神奈川・沖縄に展開していた老舗のハプバー「Reality」グループの系列店です。
「眠れる森の美女」とは異なり、店内はオシャレで妖艶な雰囲気。都心からやや遠いので筆者は足を運んだことがないですが、落ち着きのある照明で照らされたフロアはまさに大人の社交場といった感じ。現役ハプバーでいえば、新宿「アラベスク」に近い店舗ですね。
2017年に摘発、公然わいせつの容疑でも…
警視庁は28日、東京都多摩市関戸のハプニングバー「リアリティー」を摘発し、店長(59)(多摩市)と23~35歳の店員ら計4人を公然わいせつと同幇助(ほうじょ)の容疑で逮捕したと発表した。
リアリティー聖蹟桜ケ丘店は、2017年10月に公然わいせつと公然わいせつほう助の容疑で摘発。店長を含むスタッフ4名が現行犯逮捕されています。
他の摘発事例と違うのは、公然わいせつの容疑でも逮捕されている点です。冒頭で解説したとおり、店長や店員は「セックスする場所を提供した」だけなので、本来は公然わいせつほう助の容疑のみのはずです。
それなのに「公然わいせつ」の罪が付いた理由とは…。詳細は明らかにされていませんが、これは「店員もプレイに参加していたのでは?」と考えるのが妥当ですね。
容疑を認め、店長は「14年前からやっていた」と供述。客には「都心の店は摘発されやすいが、うちは田舎だから大丈夫」と話していたという。
報道によれば、店長は「うちは田舎だから大丈夫」と語っていたとのこと。逆を言えば、「田舎でも摘発されるほど、過激なことをやっていた」と推測されます。一度、足を運んでみたかった…。
聖蹟桜ケ丘店は閉店したが、系列店は営業中
リアリティー聖蹟桜ケ丘店は、摘発を受けて閉店。その後「menber’s bar」の看板(冒頭の写真を参照)は2020年まで残っていましたが…現在はキャバクラ店が営業しています。
気になるのは、同じビルの4階に新たに会員制バーが営業しているところ。こちらは公式サイトで「当店はハプニングバーではございません。」と名言していますが…来店告知用のBBSなどハプバー仕様なサイトだけに、気になるところですね。
なお聖蹟桜ケ丘店は閉店しましたが、リアリティー厚木店・藤沢店・沖縄店は現在でも営業中。来店BBSでは、最近でも常連客の書き込みが頻繁に投稿されています。いずれもハプバーが少ないエリアなだけに、頑張ってほしいところですが。
事例③:上野「私のハーモニカ」(2017年摘発)
店舗名 私のハーモニカ 所在地 東京都台東区上野2-10-4 池之端会館ビルディング3F 営業開始時期 2014年8月 摘発日 2017年10月24日 現在の運営状況 閉店
東京・上野の仲町通りにあったハプニングバー「私のハーモニカ」。100人は余裕で入るお店で都内最大級と言われていました。「眠れる森の美女」と同じく平日でも毎週のようにイベントを開催しており、エンターテインメント要素が強い人気店でしたね。
店内では音楽がガンガンにかかり、きらきらと光が降り注ぐ…まるでクラブのような雰囲気のハプニングバーでした。多い時でも40人くらいはお客さんが入っていました。
こちらは「私のハーモニカ」で行われていたショーの動画です。お酒の種類も豊富で、ポールダンスやSMショーをやっていたこともあり、一杯飲みながら鑑賞するという女性客も多かったですね。
2017年に摘発され、閉店
当時は人気店だった「私のハーモニカ」でしたが、2017年に「公然わいせつ幇助」の疑いで摘発されます。
警視庁保安課は、公然わいせつ幇助(ほうじょ)の疑いで、東京・上野の「私のハーモニカ」経営、小宮裕行容疑者(40)=東京都台東区松が谷=と従業員の男女4人を逮捕した。
引用:産経ニュース
私のハーモニカの店内にはプレイルームがあり、外から見えるようになっていました。つまり素人客のセックスが見放題の状態でした。またセックスやプレイを見せるイベントが多かったのも摘発の要因と見られます。
他のお客のセックスが見られるイベントの開催は、文句なしに「公然わいせつ幇助」に該当します。そのようなイベントが摘発前には無くなっていたので、おそらく前から警察の指導が入っていたのではないでしょうか。
人気の秘密にはある理由が…
私のハーモニカが人気だった理由にはお店と男性客が繋がっているという噂がありました。
ちょっとひっかかってるのが、某常連単男さんです。
常連の単女さんとはそこまで絡まず、新規、もしくは私と同じように経験値の低い単女を狙い撃ち。
引用:Pinkちゃんねる
常連の男性が新規の女性客を狙っているという情報がありました。新規の女性客を狙うこと自体はそれほどに悪いことではありません。ですが常連客は味わった女性をその後別の男性に斡旋したり、連絡先を聞いてお店にこさせたりと、営業じみたことをしているとの噂もありました。
常連と店長やスタッフ達が連絡先交換したりしてるからなー繋がりエグいよなー
引用:Pinkちゃんねる
また常連客とスタッフ、店長が繋がっているという噂もありました。こうなるとハプニングではないですよね。完全に店側がコントロールしているのですから。戦略として良いかも知れませんが、やるならバレずにやってほしかったです。
事例④:上野「KUNKUN」(2014年摘発)
店舗名 KUNKUN 所在地 東京都台東区上野2-10-4 池之端会館ビルディング3F 営業開始時期 2012年8月 摘発日 2014年5月14日 現在の運営状況 閉店
住所を見てわかるとおり、「KUNKUN」は上記で紹介した「私のハーモニカ」の前に営業されていたハプバーです。つまり「私のハーモニカ」は摘発後に、再びハプバーとして新装開店したお店なんですね。
なお「KUNKUN」は「私のハーモニカ」と経営者は異なっており、オーナーは緊縛師の「一鬼の子」という名前でアーティスト活動もしていました。海外公演やテレビにも出演していたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
店内の雰囲気は「私のハーモニカ」とほぼ同じ。摘発された「KUNKUN」をそのまま居抜きで使ったのでしょう。
2014年5月に摘発され、閉店(3か月後に新規開店)
「KUNKUN」は公然わいせつほう助の疑いで、2014年5月に摘発されます。店内のプレイルームでは壁に隙間が空いており、誰でも覗けるようになっていました。プレイルームが覗けるようなハプニングバーはたくさんありますが、当時は今ほど摘発対策はされていなかったのでしょう。
警視庁保安課は今月16日までに、台東区上野のハプニングバー「KUNKUN」を経営する平松秀土容疑者(36歳)ら3人を、公然わいせつほう助の疑いで逮捕した。報道によれば、容疑者らは今月14日、同店内で客の28~56歳の男女4人にわいせつ行為をさせ、不特定多数の客に鑑賞させたという。
引用:日刊SPA
「KUNKUN」は2年弱の営業で3億円ほど売り上げていたとのこと。その後、摘発からわずか3か月で「私のハーモニカ」が開店しますが、こちらの売り上げも1億円以上…。2店舗が同じ容疑で摘発されたのを見ると確信犯と思われますね。摘発されるまで荒稼ぎするのが狙いだったのかもしれません。
KUNKUNは無法地帯だった!?
KUNKUNの当時の口コミを見ていると無法地帯だったのではないかと推測できます。男性の入場料金が一万五千円なので、男性客を呼び込むためにルール無用と化してしまったのかも知れません。
普通に丸見えのやり部屋でなん組もやってるし、フロアでもいろいろすごかった(笑)
引用:ママスタジアム
KUINKUNでは「セックスはプレイルームでやるように」とのルールがあったようですが、店内ではそんなことお構いなしだったようですね。誰かが警察にリークした可能性も高いでしょう。
また100人収容可能と大々的に宣伝していたほど、店内はかなり広い作りになっていました。そのため薬ドラッグなどのいかがわしいものも出回っていたのではないでしょうか。
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