AVプロダクション・ティーパワーズの実態とは｜元業界関係者が暴露

現代は空前のAV女優ブームでもあります。AV女優を目指す女性が非常に増えてきているのです。出演強要などの問題もクローズアップされていますが、実際の業界内はどうなっているのか気になりませんか？今回はAV女優のマネージャーを長年務めた筆者が、知られざるAVプロダクションの内情をお教えします。業界最大手のプロダクションであるティーパワーズを例に業界裏事情を徹底解説です。

筆者のプロフィール

皆様、毎日エロ動画を楽しんでいますか？私、元アダルト業界に身を置いていた小林（仮）と申します。約10年ほどAV関連プロダクションに勤務し、AV女優たちのマネージャーを務めて参りました。

在籍女優数名の極小事務所から、超大手と言われるプロダクションまで、関わってきた女優の数は軽く100人を超えるのではないでしょうか？今は訳あって全く別の仕事についていますが、今回PanPanさんより業界裏話を聞かせてほしいと依頼を受けた次第です。

なにかと後ろ指差されがちな世界ですが、働く側は真剣そのもの。ぜひとも皆様にAV業界の真の姿を知っていただきたいと思っています。一般の方にはなじみの薄いAVプロダクションの業務内容や従業員と女優との関係、AV女優に向いている人材など、業界人ならではの裏話をお話しさせていただきます。

今回は、業界最大手でもある「ティーパワーズ」を例として取り上げました。

AVプロダクション・ティーパワーズとは

会社名	ティーパワーズ株式会社
所在地	東京都品川区大崎5-4-3 ＯＮＯビル5F
設立年	2001年12月
電話番号	03-5434-7100
Mail	info@t-powers.co.jp
資本金	100,000,000円
所属モデル数	200名以上

⇒ティーパワーズ公式サイトはこちらから

成瀬心美やRION、小澤マリアなど、誰もが一度はお世話になったであろう超有名女優が多数在籍しています。業界最大手のプロダクションと言えるでしょう。

現在では映画やアイドル分野にも進出するなど、アダルト業界だけでなく活動の幅を広げていっている会社です。「女性第一主義」を掲げ、所属タレントだけでなく従業員女性に対しても働きやすい環境を作ろうとしている姿勢が、各メディアでも高く評価されています。

これまでの性産業のイメージアップに貢献したいという「熱く真面目な」企業なのです。

主な所属女優

ティーパワーズは業界最大手のプロダクションです。他社を圧倒する在籍女優・モデル数ですから、いわゆる売れっ子女優も多数抱えています。ここでは、ティーパワーズの中でも人気の高い女優さんを紹介しましょう。絶対に聞いたことがあるはずです。

成瀬心美

成瀬心美さん(@coco3ndazo)がシェアした投稿 - 2017年 9月月23日午前7時42分PDT

近年のトップ女優と言っても過言ではないでしょう。ここみんの愛称で親しまれていますね。残念ながらAVからは引退してしまいましたが、グラビアやイベントなどの活動は続けています。一時期体調不良で休養していましたが、今では少しずつ活動を再開しているようです。

女性ファンが多いのも特徴で、成瀬心美ファンの女性を特に「ここじょ」と呼んでいます。女性限定や年齢制限を取り払ったファンイベントを実施するなど、本当に老若男女問わず高い人気を誇っています。

RION

成瀬心美が業界入りを決めるほど憧れていると公言するのが、RIONです。かつては「安齋らら」や「宇都宮しをん」名義で活動していました。

神の乳の持ち主として、とにかく「おっぱいもの」のクイーンとして長く君臨している彼女。ですが、2018年8月に突如twitterやInstagramを削除されているのが明らかになり、一部では引退の噂もささやかれています。今後の動向が非常に気になるところです。

主な仕事内容は？

AV業界も、芸能の一種です。プロダクションの仕事も、みなさんがイメージする芸能事務所とさほど違いはありません。とはいえ、ホリプロや吉本興業などにはない（であろう）特殊な慣例も無きにしも非ず。

というわけで、やや特殊なAV女優のマネジメント会社の世界をご紹介いたしましょう。

所属モデルの主な仕事内容

よほどの超大御所か「本当の素人」でない限り、ほとんどのAV女優やセクシーモデルは、どこかのプロダクションに所属しています。女優は基本的に、事務所の指示のもとに仕事をこなしていくのです。

モデルや女優の仕事のメインは撮影ですが、それ以外にも各種イベントへの出演やSNS更新などの付随業務もこなさねばなりません。撮影前に打ち合わせを行ったり台本やシナリオを覚えたりする必要もあります。

また、定期的な性病検査を受けることが義務となっているプロダクションが圧倒的。あわせてピル（避妊薬）の服用を勧められるケースもあります。病気だけでなくプロポーションやお肌などの体調管理が求められるのは、一般的な芸能人と変わりませんね。

従業員の主な仕事内容

AV業界は女優さんなしでは成立しません。プロダクションの仕事は、女優さんたちのサポート業務全般にわたります。契約やギャラの管理、スケジュール調整などから、新人の面接やスカウト、プロモーション活動まで多岐にわたるのです。

なかでもマネージャー業務は非常にハード。この業界は残念ながら「社会人としてはちょっとルーズ」な娘が多い傾向にあります。また、メンタル面でも不安定になりがちです。

一般的なマネジメント業務以外にも、とりわけ女優のメンタルケアが大きな割合を占めてきます。特に新人や無名女優はどうしても立場が弱くなりがちです。彼女たちが不当な扱いを受けていないかの確認も、マネージャーとしての大切な仕事のひとつといえるでしょう。

マネージャーには、セールスマンとしての要素も求められます。女優さんのいいところを見つけて伸ばす「目」が求められるのです。メイクや髪型、イメージ路線を変更することで一気に売れっ子になることも珍しくありません。女の子の中に眠る原石を見つけて磨くスキルも必要になるのですね。

AV女優のギャラは？相場に比べて高い？

さて、かつては性産業の中でもトップクラスの高収入を誇っていたAV業界。ですが、今は昔ほどの高額ギャラをもらえる女優はほんの一握りとなっています。女優の数が増えたことやインディーズ物の台頭などによって、価格破壊状態です。

弱小事務所の無名女優となると、女優さんが手にするギャラは数万円ということも珍しくありません。私個人としては、非常に嘆かわしいことだと感じております。ほとんどの女優さんは、AVという仕事にプライドを持ってるからです。「やりがい搾取」にも似た現状が改善されることを切に願っております。

そうはいっても、やはり大手のプロダクションはギャラも高い傾向があります。特に最大手のティーパワーズに在籍する女優さんの場合、1本数百万円も珍しくありません。

男性スタッフはAV女優と仲良くなれる？

これは男性なら気になるところでしょう。一般の芸能人もマネージャーと結婚されるケースもありますからね。

ですが、そこは性産業として鉄の掟ともいえるルールが存在しています。マネージャーを含む従業員と女優との恋愛・性行為はご法度です。

もちろん、普通に友人レベルとして親しくなることは十分にあり得ますが、そこはおたがいにプロ。仕事として真剣に取り組んでいるので、「戦友」といった意識のほうが高くなりますね。

時には女優さんがマネージャーに依存的になり恋愛感情を覚えることもありますが、しっかり線引きをするのも仕事のひとつです。ティーパワーズでは女性マネージャーもいますから、女優さんの性格によってマネージャーの性別を変えることもあるようです。

AV女優を志望する女性には向いている？

これからAV業界への就職を志望している女性も多いことでしょう。なかにはタレントへのステップとしてAVを考えている人もいるかもしれませんね。

強制出演や暴行・傷害などで警察沙汰になった会社も存在していますから、どのプロダクションに在籍するかはと～～っても大切です。芸能プロダクションとしてみたとき、ティーパワーズは安全でおすすめできるのかをお答えしましょう。

ティーパワーズの評判や口コミ

ネット上では、「ティーパワーズは大手だから安心して応募できる」というような声が多く見られました。特にアダルト業界未経験の女性にとっては不安や心配なことが多いので、規模も大きく有名女優が在籍している点が安心材料となるようですね。

営業力も強く新人に対するサポート体制も整っているのは「大手ならでは」と言えるでしょう。ただしその分リクルートのハードルは高めです。ある程度のルックスを持っていないと採用してもらえない時代になってきています。

アダルト未経験な女性にはおすすめ

大手プロダクションならではの魅力として、高いサポート体制と営業力があります。業界未経験の女性でも、売り方のコツやノウハウを心得ているからです。万が一のトラブルの際も、メーカーサイドとの交渉も有利に運びやすくなります。

経験の浅い女性の場合、悪徳メーカーに「これが常識」と言いくるめられてしまう現実も存在しています。大切な人材である女優さんを守る力を持っているかどうかは、プロダクションの規模によるところが大きいのです。

マニア向け作品に出たい女性には不向き

一般的な売れ筋女優というものはありますが、なかには<マニア向けジャンルをメインにしているプロダクションも存在しています。そのようなプロダクションでは、大手ではコンプレックスだった要素が「ウリ」になる可能性が高くなります。極端な例でいえば、貧乳やデブス路線などです。

マニア向け作品は、少ないながらも確実なファン数が期待できるのが特徴。まして、いわゆる万人受けする美人女優ではこなせない分野です。女優数も一般モノと比べると少ないので、意外とねらい目かもしれませんよ。

マニア向け路線のプロダクションをいくつか紹介しておきましょう。

・ロリ・爆乳などに特化
⇒ファーストスター公式サイトはこちらから

・熟女系に特化
⇒イーモード公式サイトはこちらから

まとめ：AV業界は意外と真面目!?

元AV業界の住人からの内部事情、いかがでしたか？「女優=メンヘラ・ヤリマン」、「男性スタッフ＝チャラくて女とやり放題」と思っていた人もいるのではないでしょうか？

もちろん、なかにはそのような残念な人たちがいるのも事実でございます。が、そのような輩はハッキリ言って超短命。仕事としてエロに全力投球しなければ生き残っていけないシビアな世界なのでございます。

お互いをビジネスパートナーとして尊重しあう関係を築けなければ、1年と持たずに廃業。皆様が目にするエロ動画は、そんな「高いプロ意識」のもとに作られているのです。意外と真面目な業界なんですよ。

職業としてのアダルトに対して少しでも偏見がなくなればという思いから、筆をとらせていただいた次第です。それでは皆様、よきAVライフをお送りくださいませ。

以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

◯関連記事
・AVマニアが語る、AV業界事情｜90年代と今ではこんなに違う！
・知られざるAVの撮影現場の一日の流れを密着解説