【更年期のセックス】閉経前後で性欲は高まる?40〜50代の性事情

【更年期のセックス】閉経前後で性欲は高まる?40〜50代の性事情

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この記事を書いた人
テクニックで愛される
ピースフルえりこ
大人の恋愛小説や映画に刺激され、実生活でもスリルと興奮を求める女子ライター。元々は小説家志望でネタ探しも兼ねて自分でいろんな恋愛やセックスを試してましたが、その経験はpanpanのコラム記事で活かされることに。最近は妄想を膨らませる一人エッチにもはまっており、女性向けラブグッズのレビュー記事も書いています。赤裸々な私の本音を届けます。
性欲が大きく変化するといわれている更年期。性欲が増えるという声もあれば、減ってしまうという声もあります。本当のところどちらなのか気になりますよね。そこで今回は更年期の性欲についてや実際のセックス事情について詳しく調査しましてみました。これから更年期を迎えようとしている方やすでに迎えた方、またパートナーが更年期を迎えている方はぜひチェックしてみてくださいね。


更年期(閉経5年前〜5年後の10年間)で性欲は高まる?それとも減る?

閉経5年前〜5年後の10年間のことを指す「更年期」。40~50代で更年期を迎える女性が多いといわれていますが、実は更年期になると、女性は性欲が大きく変化します。といっても「増える」もしくは「減る」と断言はできません。というのも、増えることも減ることもあるのです。

男女ともに、年齢が上がれば性ホルモンは減少していきます。医学的に見れば、更年期を迎えるくらいの年齢で性欲が増すことはなく、むしろ減っていくのが自然です。
引用:mi-mollet


上記は産婦人科医・性科学者である宋美玄の見解です。更年期を迎えるくらいの年齢では性欲は減っていくことが自然であると発言しています。

医学的には更年期に近づいてからのほうが、女性の性欲は顕著になってくるのです
引用:AERA dot.


そして上記は産婦人科医の北村邦夫先生の見解です。こちらでは一転、更年期に近づくにつれて女性は性欲が高まってくることが多いと発言しています。

このように、更年期の性欲については医者であってもそれぞれ意見が違います。ただこれだけ正反対のことを言われてしまうと、一体何を信じればいいのか分からなくなってしまいますよね。

そこで今回は、本当のところ更年期の性欲は増えるのが正しいのか減るのが正しいのか、はたまた変わらないのか、調査してみました。


医学的にはテストステロンが優位になるため、閉経前は性欲が高まる

性欲の元となるのは、男性ホルモンである「テストステロン」です。男性ホルモンという名前ではありますが女性の体にも分泌されており、このホルモンが増加すると性欲が増え、減少すると性欲も減ります。

男性の場合、このテストステロンは20代をピークに分泌されます。そのため20代の男性というのは性欲がとても強いのです。しかし女性の場合、どの年齢においてもそこまで多く分泌されるわけではありません。

しかしその一方で、女性は更年期になると女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が減少していきます。そうすると必然的にテストステロンのほうが多くなり、その結果、男性のように性欲が高まるのです。

ですので結論としては「更年期には女性の性欲は高まる」というのが正しい説ということになります。もちろん正反対の説を主張する医師もいますので、100%そうであると言い切れるわけではありません。しかし人間のホルモンの働きから考えるに、そうである可能性は高いでしょう。


妻に性欲があっても夫が勃起不全となりセックスレスになることも

女性が更年期を迎えて性欲が高まってきても、男性も同じように高まるわけではありません。むしろ男性は年齢を重ねるにつれて身体的な問題が出てくることがあり、その結果、セックスレスとなってしまうこともあるのです。

特に糖尿病や前立腺関係の手術をした男性は勃起不全になることが多く、仮に勃起できたとしても長い間その状態を保つことが困難になります。また年齢を重ねるとアルコールを好む人も増えますが、アルコールもまた、勃起不全の原因となってしまいます。

また勃起不全になるだけではなく、単に性欲が無くなってしまう男性もいます。先ほど「男性ホルモン・テストステロンは男性の場合、20代をピークに分泌される」とご紹介しました。しかしその後は分泌量が減ってしまう一方ですので、性欲も減少してしまうのです。

こういった要素が重なり合い、「妻には性欲があるのに、夫側の事情によりセックスができない」という状況となってしまい、セックスレスに突入するのです。


【更年期のセックス】40〜50代の性事情について調査

ここからは40〜50代の実際の性事情について調査していきます。月に何度くらいセックスするのか、そしてセックスレスの夫婦の割合はどれくらいいるのか、そういった事情について詳しく知っておきましょう。


40歳以降は月1回の性交頻度。55歳は半数以上がセックスレスに

年齢を重ねるとセックスの頻度は減るイメージを持っている方が多いかと思います。そのイメージ通り、40歳以上の人のセックス頻度は若い人に比べて極端に減ります。

年代別では20代が4.11回で最も多く、30代が2.68回、40代が1.77回、50代が1.38回、60代が0.97回となります。
引用:ニッポンのセックス


上記は「1か月に何度パートナーとセックスをするか」という調査結果です。20代は約4回とかなり多く、30代も2~3回とまだまだ頻度は高め。しかし40代になると1~2回になってしまい、60代になると月に1回も無くなります。

日本では、夫婦間の性交頻度は年を取るに従って減少し、45歳から月1回の人が増え、55歳からは性生活がないという人が半数以上になると言われています。
引用:兵庫県保険医協会


別の調査でも、45歳以上になるとセックスの頻度が月1回の人の割合が増えてくるという結果が出ています。55歳以上になると、約半数の人はセックス自体としなくなってしまうこともあるようです。


単調なセックスを繰り返し、男女ともに興味を失いやすくなる

更年期を迎えた人はほとんどの人が結婚して10~20年経っていることが多いです。やはりそのくらいの期間が経つと、お互いに興味が無くなってセックスレスになってしまいやすいです。

というのも、どうせセックスをしたところで、キス、いつもと同じ部分を攻める愛撫、そしていつもと同じ体位・・・というような流れ作業のようになってしまうことが目に見えているため、セックスを楽しみたいという欲求がどんどん減ってしまうのです。

このような状態になってしまうと、セックスレスから抜け出すことはとても難しくなります。一度性的な目で見られなくなってしまった相手を、再び性的な目で見られるようになるということはよほどのことが無い限りありません。

稀に話し合いをしたり、大きくイメチェンをしたことで再びセックスをするようになったという夫婦もいますが、そのようなパターンは多くはありませんし、再びセックスレスになってしまう可能性も十分にあるのです。


更年期のセックスは危険?性交痛や萎縮性膣炎のリスクと原因

実は更年期にセックスをすると性交痛が起こったり、萎縮性膣炎になる危険もあるんです。そこでここからはそのような症状が出てしまう原因について詳しくご紹介していきます。


更年期では約半数の女性が性交痛を訴えている

膣内にペニスを挿入された時に起こる「性交痛」。挿入に慣れていない女性に多く起こるこの症状ですが、実は更年期を迎えた女性でも性交痛を感じてしまうことがあるんです。

更年期には女性ホルモンの低下により、膣粘膜の萎縮を起こし、性交時に痛みを感じることが多い。
(中略)
性交痛を訴える女性は40代前半で5割、40代後半から50代前半では六割近くの女性が性交痛を訴えている。
引用:村口きよ女性クリニック


「村口きよ女性クリニック」の調査によると、40代前半の女性のうち5割、40代後半から50代前半では6割近くの女性がセックスの際に痛みを感じると答えています。半分以上の女性が痛みを感じるとは、かなりの割合ですよね。


性交痛になる原因は女性ホルモンの低下が影響している

では一体なぜ更年期になると性交痛が起こってしまうようになるのでしょうか。その原因は女性ホルモンが低下することにあります。

更年期になると女性ホルモンである「エストロゲン」が減少し、膣粘膜を萎縮させます。膣粘膜が萎縮するということは愛液が分泌されにくくなること、つまりアソコが濡れにくくなるということなのです。

アソコが濡れにくくなった状態でペニスを挿入されると、痛みを感じてしまうのは想像に難くありませんよね。痛みを感じるだけならまだしも、最悪の場合には摩擦が原因でデリケートゾーンが炎症を起こし、萎縮性膣炎になってしまうこともあります。萎縮性膣炎については次の項目で詳しくご紹介します。


閉経や更年期のセックスが原因で起こる萎縮性膣炎とは?

閉経や更年期のセックスが原因で萎縮性膣炎という症状が出てしまうことがあります。これは女性ホルモンが少なくなることによって膣内の潤いや柔軟性が無くなってしまい、その結果、膣全体が萎縮して雑菌に感染して炎症を起こすという症状です。

炎症を起こす症状の他に、痛みや痒みが出たり、おりものが過剰分泌されて悪臭を放ったりすることもあります。いずれにしてもとても厄介な症状ばかりで、痛みや臭いのせいで日常生活に支障が出てしまうことも。

この状態でペニスや指を膣内に挿入すると、炎症部分に傷がついて出血することもあり非常に危険です。もしもこの症状が出た方はすぐに病院へ行くようにしてください。


更年期でも安心してセックスをするための方法を解説

更年期でもセックスをしたいと思っている方も多いはず。そこでここからは、更年期のセックスレス解消方法と、安心してセックスをするためのコツをご紹介していきます。


セックスレス解消に有効なのはボディタッチを増やすこと

更年期のセックスレスを解消する方法として一番効果的なのは「ボディタッチを増やす」ということです。どうしても更年期くらいの年齢の夫婦になるとお互いに無関心になったりイチャイチャすることがなくなり、ボディタッチも減ってしまいます。

しかしボディタッチが無い状態から、いきなりセックスに発展することはなかなかありません。まずは普段のボディタッチを増やし、体と体が触れ合うという行為が日常的になるようにしていきましょう。

オススメなのは肩もみや背中のマッサージから始めることです。いきなりボディタッチというのは難易度が高いかもしれませんが、マッサージなどであれば自然にできます。それに慣れてきたら、ふざけながらでも構いませんので手を繋いだりハグをしたりしてみましょう。新婚時代のフレッシュな気分が思い出され、お互いにドキドキを感じられますよ。

そこまで実行できたら、パートナーも普段とは違った雰囲気を感じ取り、あなたのことを普段よりも性的な目で見られるようになっているはずです。その状態でセックスに誘えば、高い確率で応じてくれるでしょう。


安心してセックスするためのコツはペニスにゼリーを塗ること

いざセックスをしようと思っても、「性交痛になる原因は女性ホルモンの低下が影響している」の項目でご紹介したとおり、更年期の女性はアソコが濡れにくくなっているため、挿入に失敗してしまう可能性が十分にあります。

そうなるとせっかくの努力が水の泡。そうならないためにもスムーズに挿入ができるようしっかりと準備をしましょう。オススメなのはペニスにゼリーや潤滑油を塗ること。ヌルヌル感が出て、痛み無く挿入ができます。

amazonなどで「セックス ゼリー」「セックス 潤滑油」と検索すると、安いものであれば700円くらいから購入できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。


まとめ:何歳になってもパートナーを愛のあるセックスを!

更年期を迎えた40〜50代の性事情についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したように、更年期というのは「片方の性欲が増え、片方は減る」というような事態に陥ってしまったり、仮にセックスしたとしても濡れなくて痛みを感じるだけだったりと、なかなか上手くいかないものです。

しかし正しい対策をすれば、更年期でもラブラブなセックスができるようになりますし、痛みが出ることも避けられます。今回の記事を参考に、パートナーと愛のあるセックスを楽しんでみてくださいね。

以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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