ピルを使うメリットは実はたくさん!避妊以外のピルのメリットまとめ

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「低用量ピル(OC)」という言葉を知っていますか?近年ピルの認知度が上がってきています。しかし実際にピルを服用している日本女性はまだまだ少ないようです。ここでは避妊以外に女性の身体にメリットとなるピルの特徴をまとめました。ぜひ読んでピルという避妊方法について考えてみて下さいね。


ピルの服用で肌荒れが減るメリット


ピルの服用で肌荒れが減るメリット

ピルの多くは「低用量ピル(OC : oral contraceptives)」のことを指します。「経口避妊薬」と呼ばれることもあります。ピルの中には女性ホルモンが含まれており、毎日服用することで排卵を抑え、コンドームよりも高い避妊効果を発揮します。このピルが体内に含まれる「女性ホルモン」によって男性ホルモンの作用を抑えることが出来ます。昨今の女性の社会進出によって「女性の男性化」が指摘されていますが、ピルを服用することによってニキビや多毛症を抑えるメリットがあります。

また、ピルは毎日1錠服用する必要があるのですが、それによってホルモンの変動を抑えることも出来ます。「生理前後には必ずニキビが出来る…」と悩んでいる女性も多いと思います。そのようなホルモンの変動によって出来るニキビを無くすメリットもあるのです。


ピルは働く女性にもメリットがある:生理の軽減とコントロール


ピルは働く女性にもメリットがある:生理の軽減とコントロール<

通常、排卵に伴い子宮内膜は増殖します。妊娠の準備をしているのです。しかしそれによって子宮が収縮し、痛みが発生することがあります。また子宮内膜の増殖が過剰であれば出血量が増えることもあります。しかしピルを飲むことによって生理を軽くすることが可能です。なぜなら、ピルに含まれているホルモンは子宮内膜の増殖を抑える効果があるからです。出血量が減れば貧血やダルさからも解消されます。まれに出血そのものが無くなる女性もいるようです。

そしてピルを飲むことで、生理が不安定だった人も安定してきます。生理の日が予め分かっていれば予定も立てやすいですよね。また、排卵をコントロールすることも可能です。例えば月末は仕事が多くなりそうだから、生理は避けたい場合。月初めに生理を終わらせてしまえば良いのです。通常21日間ピルを服用し、7日間は休薬します。21錠タイプのシートであれば月初めに休薬期間を取れば良いです。28錠タイプのシートでは飲み忘れ防止のために7つが偽薬となっています。その偽薬を月初めに飲めば良いのです。簡単に生理がコントロールできるのもピルのメリットの一つです。


ピルは月経前症候群(PMS)に悩む女性にもメリットがある


生理前の頭痛、めまい、吐き気、腹痛、倦怠感、イライラ等、身体の不調に悩まされている女性の方は多いかもしれません。結婚や出産をしても働き続ける女性が増えています。ストレスを抱えている女性も多いことでしょう。ストレスはそのような生理前の不調を悪化させる原因の一つです。ひどい場合は月経前症候群(PMS)と診断されることもあります。しかしピルにはその月経前症候群(PMS)にも効果があると言われています。

ピルを服用することで、その中に含まれている女性ホルモンの作用によって脳が「妊娠した」と勘違いします。そのため卵巣は排卵する必要がありません。月経前症候群(PMS)は排卵後の女性ホルモンの変動によって起こります。しかし妊娠中は排卵は起こりません。ピルの服用で「妊娠した」と身体が錯覚しているので、排卵そのものがないのです。だから月経前症候群(PMS)にも効果があります。実際、月経前症候群(PMS)の治療にピルが使われることもあるそうです。生理前の身体の不調に悩まれている方にとってもピルの副効果はメリットがあります。


ピルは婦人科系のがんの予防になるメリットもある


現代の女性は出産年齢や出産回数が減少傾向にあります。そのため排卵期間や回数が多いので婦人科系の病気に罹患する確率が高まっていると言われています。ピルは服用することで、子宮体がんや卵巣がんを予防できるといわれています。日本産科婦人科学会の「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」には

子宮体癌について、症例対照研究で、OCの使用により子宮体癌リスクが50%低下することが示された
引用:日本産科婦人科学会編『低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン』(改訂版)


卵巣癌について、4件のコホート研究および21件の症例対照研究による系統的レビューによれば、 35 μgを超えるEEを含有するOC服用歴のある女性の上皮性卵巣癌発症リスクが40~50%低くなったとの報告がある
引用:日本産科婦人科学会編『低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン』(改訂版)


つまりピルの服用によって子宮体がんのリスクが50%、卵巣の表面に発生するといわれる卵巣がんである上皮性卵巣癌に関しては40~50%の減少が実際に認められているようです。ただし上皮性卵巣がんのリスクを低減するOCは、35 μgを超えるEEを含有するOC、例えば、オーソM21、エリオット21、オーソ772-28、ノリニーT28、シンフェーズT28といったOCである必要があります。医師に相談してみると良いでしょう。臨床レベルでピルの副効果としてのがん予防が認められているというのは、とても強いメリットだと思います。

しかし子宮頸がんに関してはガイドラインにもあるように、
OCの服用期間の長期化とともに浸潤性および非浸潤性の子宮頸部疾患リスクが増加したとの報告がある。
引用:日本産科婦人科学会編『低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン』(改訂版)
つまりピルを長期的に飲むと、子宮頸がんのリスクが上がってしまう可能性があるようです。ピルを長く飲む場合は子宮頸がん検査を定期的に受けるようにしましょう。


ピルは「子宮内膜症」にも効果的というメリット


2011年歌手の松浦亜弥さんが「子宮内膜症」という病気を公にし、世間に「子宮内膜症」という病気の存在を知らしめました。その潜在患者数は100~200万人にも上ると言われています。以前は出産後の女性に多く見られたそうですが、現在は20~30代の出産未経験の女性に増えているそうです。若い女性にとって他人事ではない病気です。

「子宮内膜症」とは子宮の中にしか存在しない子宮内膜が、子宮外で増殖してしまう病気です。通常の子宮内膜であれば月経血として体外に排出されますが、子宮外の子宮内膜はそのまま体内に残り炎症や痛み、癒着を引き起こします。しかもその原因は特定されていません。しかし臨床レベルでピルの「子宮内膜症」への効果が認められています。
7日間の休薬期間を取らずに3‐6周期連続して服用を続ける長期療法では、月経困難症や子宮内膜症に好影響を及ぼすとの報告がある。
引用:日本産科婦人科学会編『低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン』(改訂版)
つまり薬休期間を取らずに連続してピルを服用することが「子宮内膜症」の治療に効果があるようです。「子宮内膜症」に関しては長期間の使用が良い影響を与える場合もある、というのはピルの大きなメリットのひとつと言えるでしょう。


ピルの服用が35歳以上の妊娠確率を上げるメリットにもなる


卵子は生まれた時から存在し、老化します。年を取れば皺が増え白髪が出てきて、体力も減少していきます。それと同じように卵子も老化するのです。そのため30歳を過ぎると自然妊娠する確率が減少していきます。40歳を過ぎれば自然に妊娠するのは難しくなってきます。しかし、日本は未だに育児と仕事を両立する女性に理解がありません。出産か仕事か、どちらかの選択に迫られる女性が多いのが現状です。幸運と体力のある女性だけが、育児と仕事を両立できるのです。まだまだ仕事を頑張りたい、そう考える女性も多いことでしょう。

ピルは35歳以上の妊娠率を高めるメリットがあります。ピルの服用中は排卵しないので卵巣は休眠状態にあります。20代からピルを服用し、卵巣を休ませておけば妊娠しやすい身体をつくることが出来ます。仕事が落ち着きそろそろ妊娠したいと思ったら、ピルの服用を辞めれば良いだけです。1ヵ月以内に排卵する場合がほとんどのようです。

いかがでしたか。ピルは毎日飲み続けなければなりませんし、子宮頸がんリスクをわずかながら増加させてしまいます。しかし上手く付き合えば、現代女性のメリットになることが沢山あります。一考の余地はあるでしょう。

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