ピル使用者がタバコ（煙草）を決して吸ってはいけない理由

妊娠をしないために彼女がピルを飲んでいるという人は少なくはないと思います。しかしピルは薬ですので、ピルを飲んでいる間にしてはいけないことなどの条件があるのは当然です。その条件の中にピルを使用している間はタバコを吸ってはいけないというものがあります。なぜでしょうか。今回はその理由を解明していきます！

ピル使用者がタバコを吸うとリスクが高まる？

中出しをしても妊娠しないようにピルを彼女に飲ませているという男性も少なくはないでしょう。他にも彼女が女性ホルモンを正常に保つために飲んでいるという人も中に入るかもしれませんね。生理が不規則あるいは生理痛が重い人が使用するケースもあります。

しかしそんな多方面で活躍してくれるピルですが、実はメリットだけではないということをご存じですか？ピルを使用している女性がタバコを吸ってしまうと、様々な副作用が起きてしまうというように、デメリットが生じてしまう可能性が非常に高くなってしまうのです！

ピル使用者がタバコを吸うと死亡リスクが何倍も高くなる

ピルを飲むと飲んでいない人に比べて血栓ができやすくなってしまい、酸素や栄養素が体中に行き渡らなくなってしまう可能性が上がると言われています。しかしその中でもタバコを吸っている女性は、吸っていないピル使用者に比べると、より血栓ができやすいと言われているのです！

また血栓ができてしまうことによって死に至ってしまうというケースも少なくはありません。タバコを吸っていないピル使用者に比べると、煙草を吸っている人は167倍ものリスクを背負ってしまうのです。

これは10万人の女性が1年間に死亡してしまうリスクを調査したもので、結果としてしっかりと残されている物なので信用性は高いでしょう。

参考：低用量ピルとタバコの関係

さらにタバコを吸うピル使用者は心筋梗塞の恐れも！

そして上記でご紹介した血栓もとても怖いですが、ピル使用者でタバコを吸ってしまうと高まるリスクはそれだけでは収まりません。心筋梗塞になってしまうリスクも高くなってしまうと言われているのです。

高血圧である女性が主に心筋梗塞になりやすいと言われており、普通の女性に比べて高血圧であるピル使用者は心筋梗塞になってしまうリスクが3倍ほどになります。しかしタバコを吸っている喫煙者はそれよりも高く、なんと10倍にも跳ね上がってしまうのです。

それだけじゃない！脳に関わる病気のリスクも高くなる

そしてまだリスクが高くなってしまう病気はあります。脳に関する病気の数々もリスクが高くなってしまうと言われているのです。例えば脳梗塞や脳出血という病名はみなさんもよく耳にすると思いますが、こちらもピル使用をしている非喫煙者に比べると2倍から3倍ほど上がってしまうのです。

喫煙をするということで脳に悪影響を及ぼすという話はよく聞きますが、そこに血栓を作ってしまいやすいピルを飲むことで、脳まで酸素が行き渡りにくくなり、よりリスクが高まってしまうのですね。

しかしピル使用に当たりタバコのガイドラインが設けられている

ここまで3つほど吸ってはいけない理由をご紹介してきましたが、ピルの服用をするためのガイドラインが設けられているのです。そのガイドラインにはこのように述べられています。

35歳以上で1日に15本以上の喫煙者はピルを服用してはいけない、15本未満の喫煙者も通常は使用を推奨できない、35歳未満の喫煙者は一般に使用できる

引用：低用量ピルとタバコの関係

20代の女性よりも30代、35歳を超えた女性の方がピルを飲むに当たってリスクが伴いやすいことが見受けられます。またリスクを伴いやすくなるラインとして、1日15本以上、つまり１箱以上のヘビースモーカーの方がリスクを伴いやすいということになります。

しかしもちろん「15本も吸わないから大丈夫」というわけではありませんし、「私はまだ20代だから大丈夫」と彼女が思っていてもそれは確実な安全が保証されたわけではありません。ぜひピルを飲もうと決めたのであれば、一度お医者様に相談をするようにしましょう。


いかがでしたでしょうか。タバコを吸っている人と吸っていない人では、ピルを使用した際の死亡リスクがこんなにも大きく違ってしまうとは驚きでしたね！最後にご紹介したガイドラインもありましたが、ピルを飲む人はタバコを吸うという選択肢を無くしてしまった方が安全でしょう。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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