年始セックスのことではない?「姫始め」の本当の意味とは

年始セックスのことではない?「姫始め」の本当の意味とは

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この記事を書いた人
テクニックで愛される
ピースフルえりこ
大人の恋愛小説や映画に刺激され、実生活でもスリルと興奮を求める女子ライター。元々は小説家志望でネタ探しも兼ねて自分でいろんな恋愛やセックスを試してましたが、その経験はpanpanのコラム記事で活かされることに。最近は妄想を膨らませる一人エッチにもはまっており、女性向けラブグッズのレビュー記事も書いています。赤裸々な私の本音を届けます。
姫始めとは年始にセックスをすることだと思っていませんか?元々は1月2日の行事であり、エロい意味も持ってはいなかったのです。なぜこうなったのでしょうか…。そんな姫始めのエトセトラについて紹介します。


「姫始め」の本当の意味とは?


「姫始め」の本当の意味とは?

姫始めの元来の意味は諸説あります。この「ひめ」という表現に色んな漢字が当てはまるためです。たとえば…、

・飛馬始め(乗馬する日)
・火水始め(火や水を使い始める日)
・女伎始め(裁縫を始める日)
・姫糊始め(洗濯・張物をする日)

など、これらは全て「ひめはじめ」と読みます。また「秘め始め」などとそれっぽい当て字をするものもあるので、なおさらややこしいですね。現在、有力とされているものは、正月の強飯(こわいい)から初めて姫飯(ひめいい)を食べる日というもの。これは蒸した固い飯に対して柔らかい飯を食べる日ということです。平安時代中期に作られた辞書である『和名抄』にその記述が見られ、飯のことではないかとする説の根拠になっているようです。


「姫始め」がエロいの意味を持つようになったのはいつ?


「姫始め」がエロいの意味を持つようになったのはいつ?

しかし、上記の儀式も、もはや暦の上でのみ確認ができるものであり、元々の実態は何であったのかさっぱりわからなくなっています。一体、姫始めはいつからエロい意味を持つようになったのでしょうか。江戸時代に礼法に精通した伊勢貞丈という人物が、「男女交合の始なり」と述べている点を踏まえると、当時すでに「姫始め=セックス」が事実上成り立っていたのでしょう。そう考えると、この「姫始め」は大変伝統のあるセックスだということですね。

誰がこのような解釈をして、いつごろからこの考えが広まっていったのか、もはや知る術はないのかもしれませんが、今も昔も、エロに人を動かす力があるのは確かではないでしょうか。誰かが言い出したことが、今でいう「バズる」という状態になり、一気に広まったのでしょうね!そんな想像をすると、なんだか楽しい気分になります。


「姫始め」の反対語は…?



「姫始め」があるのなら、その反対語もあるのでは…と考えるのは自然な考え方ですよね。(本来は1月2日ですが)年始にセックスするなら、年末にセックスしてもいいよねと言わんばかりに、「姫始め」の反対語として「姫納め」があります。姫始めは、元々は年中行事を示すものであったことを考えると、姫納めが古くからあったものとは少々考えにくいですね。推測ですが、姫始めがエロい意味を持つようになったときに、その反対語として作られたものなのかもしれません。

なんにせよ、「姫始め」と「姫納め」をうまく使えば、年末それから年始と2日間セックスをする口実ができるわけです。これを使わない手はないでしょう。1年の締めくくりも、ぜひともパートナーといっしょに過ごしたいものです。


「姫始め」ではこんなセックスがしたい!


元々の意味はどうあれ、現在ではセックスをするきっかけに持ち込みやすくなったわけですから、利用しないのはもったいないです。また、少なくとも江戸時代には「姫始め=セックス」として通用していたのですから、当時は一体どのような体位でしていたのか気になるところです。当時の服装と言えば、女性はもちろん着物でしょう。ということは、着物でも可能な体位こそ伝統ある(?)姫始めの体位としてふさわしいのではないでしょうか。その体位とは「腰降ろし正座バック」です。

まず、男性は爪先を立てた状態で正座をして両脚を開いて隙間を作りましょう。そこに女性がすっぽり収まるように正座をします。バックの体勢なので、女性は両手をついて上半身を前に倒して行います。これが「腰降ろし正座バック」です。イメージしてみて下さい。上半身はしっかり着物を着ているため艶やかな印象があるのに、下半身は裾をめくっているのでおしりも大事なところも丸出しなわけです。このギャップを見せられてはもう何回だってイケちゃうのではないでしょうか!


「姫始め」で運勢アップ!?


姫始めで、運勢は本当に上がるのでしょうか。鰯の頭も信心からというように、はっきりとした裏付けがあって運勢が上がるわけではないでしょう。しかし、これはあることに対して防止策になるという点では、運勢が上がると考えて差し支えないかもしれません。それはセックスレスです。日本人はセックスについては何かと奥手な民族であるため、ともすればセックスレスになりがちであるといえます。姫始めを利用すれば、自然と誘うこともできるかもしれません。心のつながりは重要ですが、身体の結合が疎かになってしまわないようにしたいものです。


「姫始め」を詠んだ俳句がある?


俳句の世界にも「姫始め」は季語としてきちんと登場しています。れっきとした1月2日という意味で用いられるものかと思いきや、現代風にセックスを匂わせる意味で使われていたりします。

姫始 闇美しと いひにけり   矢島 渚男
対のもの いつしか欠くる ひめ始  上田五千石

これらの俳句は最近の作品ですが、こういった文学の分野でエロスを前面に押し出すものは決して珍しいものではありません。内容が内容だけに、あまり表立って公表されていないのでしょう。歴史上の有名な人物が愛妻との夜の生活を記録に残してみたり、愛人との性生活を句にしてみたりするなど、様々なところで表現されています。そういった点を踏まえると、エロい意味で「姫始め」を詠んだ句が存在したとしても不思議なことではありません。セックスはやはり並々ならぬ関心を集めるものなのではないでしょうか。


いかがでしたか。姫始めも、考え方によっては数少ない着物姿でエッチするチャンスであるといえます。現代では、女性が着物を着る機会がめっきり減っていますから、姫始めを使って存分に拝みたいものですね。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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