ピルの避妊効果が出るまでの期間を徹底解説！

確実な避妊を求める方からすれば、ピルは救世主と言っても良い存在です。ですがそのピル、飲み方でその避妊効果に変化があり、「飲めばOK」という代物ではないのです。今回は、ピルの効果が出るまでの期間を徹底解説しますので、適切な服用で十分な避妊効果が得られるように知識を付けましょう。

生理等を気にせずにピルを始めた場合

ピルも色々な飲み方がありますが、まずは世間的に最も割合の多い、生理等を気にせずに飲む「思い立ったときの服用」について解説します。最も飲み方の割合として多いこの飲み方ですが　実のところ飲んだその日の効果は期待できません。実際は完全な効果を得られるまで次回の生理まで掛かります。

上記により、生理が始まって2日目に飲んだ場合は、効果が現れるまで一ヶ月程掛かってしまうことになるのでは？と思われた方も居るでしょうが、2日以降でも完全ではないものの避妊効果はありますので、次の生理までそのまま飲み続けて下さい。しかし、生理初日から日が過ぎれば過ぎるほど避妊効果は落ちるので、それを踏まえて行動するようにしてください。

生理初日にピルを始めた場合

Day1スタートと呼ばれる方法で、単に避妊という目的を果たすなら最良の方法となります。Day1を意識していようがいまいが初日から避妊の効果がありますので、何が何でも避妊したい場合は是非参考にすると良いでしょう。勿論、初日「だけ」飲んでも意味はないので、毎日服用するようにしてください。

ただ、上手く服用開始が生理初日に重なる可能性は低いので、性行為の機会を生理手前にズラす等の配慮を行うことで、上手く初日から効果を得られるように采配できるでしょう。事前に生理予定日を算出しておくのが、手際よくDay1スタートを切れる方法となります。

日曜日からピルを始めた場合

サンデーピルと呼ばれる方法です。どちらかと言うとこれは避妊目的というより、生理周期を調整する目的で利用される方法です。これにより、土日の生理を避けることができるので、休日を思う存分楽しむことができます。勿論、ピルを服用している訳ですから避妊効果もあるのですが、これに関しては生理等を気にしない服用と同様、次回の生理初日からとなります。

もっとも、生理初日に照準を合わせるのではなく、日曜日に照準を合わせた飲み方なので、生理等を気にしない飲み方よりも、場合によっては効果が出るまで思う以上に期間が掛かってしまうこともありますので、避妊目的としてサンデーピルを行うのはあまり推奨できません。

生理○日で効果が出るまでの期間は変わる

ピル服用の理想は生理初日に飲むことなのですが、前述のとおり生理等を気にしない飲み方が大半であると記述しました。そのため、その部分の説明に重点を置きます。おおよそ、「ピルを飲まなければ」と思うような出来事がある時、それは生理初日から生理が終わるまでの期間は当てはまりません（生理中により性行為が不能であることが大半であるため）。

よって、生理が終わってから次の生理初日までの間にそのタイミングが集約され、その期間でピルを服用してもまず効果は期待できないのです。生理初日は避妊効果が十分に期待でき、2日3日までならある程度避妊できる、4日以降ではまず期待できないと考え、4日以降の場合は必ず他の避妊方法を併用するように心掛けてください。

飲み忘れてしまうと全て台無し

これまで、効果が出るまでの状況やタイミングについて記述しましたが、それらは全て毎日服用するのが前提となります。1日でも飲み忘れた場合、それらは全て台無しになると思ってください。ただし、最後に飲んだタイミングから、36時間以上経過するまではまだ避妊効果は失われないので、ここだけはしっかり覚えておいてください。

それを超えてしまった場合は、次回の生理初日からまたやり直さなくてはなりません。勿論、飲み忘れて36時間経過してから次の生理初日に再度ピルを開始するまで、避妊効果はありませんので普通に妊娠します。


もしかすると、ピルとは一般的な薬の中で、最もシビアなものなのではないでしょうか？ですが、「確実な避妊」を得るためにはそれ相応の努力をしなければならないのです。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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