学芸員おすすめのエロティックな芸術・アート作品10選【永久保存版】

学芸員おすすめのエロティックな芸術・アート作品10選【永久保存版】

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⑥「漁夫とセイレーン」(レイトン 1864年)


続いて紹介するのは、イギリスの画家であるフレデリック・レイトンの代表作。漁師の若い男が、海に住む半魚人の女性に誘惑される場面を描いた作品です。

見てのとおり、艶めかしいボディラインが実にエロティック。加えて、横顔で顔つきがはっきり見えないところや、漁師の男性がうっとり恍惚としている表情からも、セイレーン(海の中に引きずり込む人魚)の怪しい美しいを際立たせています。

他にも、美女が登場する神話画を多く残したレイトン。現在、こちらの作品はイギリス西部のブリストル市立博物館・美術館にて展示されています。

ブリストル市立博物館・美術館の公式サイト


⑦「ローマの奴隷市場」(ジェローム 1884年)


こちらは、フランスの画家・ジャン=レオン・ジェロームの作品。古代ローマにおける奴隷売買の一場面を描いたものです。


大勢の男性の前で裸を晒されながら、腕で顔を隠す奴隷の女性。一方で品定めをするかのように、女性の肉体に好奇の視線を注いでいる男性たち……。女性の羞恥や男性側の滑稽さなど、いろいろと想像させられる一枚ですが、両足を閉じた姿勢で臀部に角度を付けたりと、ジェローム作品ならではのポージングも見どころです。


「ローマの奴隷市場」は、現在、アメリカ東部・ボルチモアのウォルターズ美術館に展示されています。ジェローム作品には。他にも「闘鶏」(1846年)や「奴隷市場」(1866年)など写実的かつ官能的な作品が多いので、合わせて見ておくのもオススメです。

ウォルターズ美術館の公式サイト


⑧「ゴダイヴァ夫人」(ジョン・コリアー 1898年)


こちらも19世紀末の作品。イギリスの画家であるジョン・コリアが、11世紀の美しい伯爵夫人・ゴダイヴァを描いた作品です。

まるで裸の女性が見世物にされているような作品ですが、これはゴダイヴァ夫人の伝説に由来している絵画です。彼女は重税で苦しむ町民を助けるよう、夫(伯爵)に嘆願したものの、逆に「裸のまま町内で馬を乗り回したら、要求を叶えてやる」と難癖を付けられてしまいます。

その要求を飲み、全裸のまま馬に跨って市場を駆けていくゴダイヴァ夫人。その堂々とした振る舞いに敬意を評して、町人達は皆、彼女の裸から目を背けたそうです。この逸話を知った上で作品を鑑賞すれば、夫人の高潔さや勇気など、裸体に違った見え方が生まれてきます。


ちなみに、このゴダイヴァ夫人の伝説と絵画から社名としたのが、世界的なチョコレートメーカー・ゴディバです。また、ピーピング・トム(英語で「覗き魔」の意味)という言葉も、この時にひとりだけ夫人の裸を覗いていた町人の名前に由来しているのだそうです。


⑨「歌満くら」(喜多川歌麿 1788年)


一方で、江戸時代のエロ本とも言われる春画も、日本が誇る立派なエロティック・アート。かつてはマイナーなジャンルでしたが、その色鮮やかで精巧な描写が再評価され、近年では海外から高い注目を集めています。

男女の性行為を直接的に描いている春画。上記はソフトめな作品を選びましたが、中には性器がデフォルメされて描かれているのが多いのも特徴です。また、当時の流行りの画法とあって、天才浮世絵師・葛飾北斎が描いた春画も残されています。

世界が春画を高く評価するのは、春画そのものの芸術性だけでなく、ゴッホ、モネら印象派からピカソまで、春画や浮世絵は世界の近代美術に大きな影響を与えていることも見過ごせない。
引用:NEWSポストセブン


あまり知られていませんが、春画は海外の作家にも多大な影響を与えており、あのピカソも春画をコレクションしていたという逸話もあるほどです(本人は日本文化の影響は否定)。国内でも定期的に「春画展」は行われていますので、春画をエロではなく美術作品として、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。


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