射精したら透明だった！白くないけど健康状態は大丈夫？セルフチェックしてみよう

あなたの黄色や赤色の精液は、もしかしたら重大な病気のサインかも知れません。今回は精液の色ですぐにわかる、健康チェックの方法をご紹介。白くない透明な精液は精子の数が少なく、男性不妊の原因に。黄色の精子は、膿が溜まって強烈な匂いを発することも。さらに赤色の精子は、血液が混入したときに見られる不穏なサインかも！ノートパソコンを膝の上に置く癖のある人は、知らない間に精子を減らしている恐れも。安心してオナニーするためには、リスクを減らすことが大切です！

射精したら透明だった！健康状態は大丈夫？

オナニーして気持ちよく射精した後、出てきた精液を見ると透明だった！という経験をしたことはありませんか？普段は見慣れた白濁色なので、急に透明になるとビックリしますよね。健康状態に問題はないのか見ていきましょう。

精液が透明に近いほど精子が少ない可能性がある！

性欲が盛んだった思春期は、1日に多くて5,6回も射精したものです。最初ドロドロだった精液が、後半になるにつれて水っぽくなっていった思い出があります。ただ、1発めから透明で水っぽい場合は、含まれている精子の数が少ないかもしれません。

精液の量については、その日の体調や気分によっても変わってくるので、必ずしも精子の数に異常があるとはいえません。しかし、いつも見た目が透明な場合は、精子が少ない疑いがあります。

精子が少ないと不妊に繋がる場合も！

不妊で男性側に原因が考えられる場合は、男性不妊症と呼ばれています。精子の異常も、男性不妊症の症状の1つです。深刻なのが無精子症。無精子症は、精液検査で精子が観察できない状態を指します。一般的に100人に1人の男性は無精子症なので、決して珍しい病気ではありません。

また、精子の数が一般的な数値よりも少ない状態を乏精子症、運動性が悪い状態を精子無力症といいます。これらの症状は別々に起こったり、両方が併発して起こることもあります。

いずれにしても、赤ちゃんをつくることが難しくなるので、のんびりと放置しておけない問題ですね。

精子を濃くするためには亜鉛の摂取がおすすめ

それでは、濃い精子をつくるためには、どうすればいいのか。おすすめなのが、亜鉛を摂取する方法です。亜鉛は精子に大量に含まれている成分で、アメリカでは「性交に効果のあるミネラル」として知られています。

亜鉛が不足気味だったグループは、正常群に比べて、精液量と精液の亜鉛濃度、精子の前進運動率が、有意に低いことが分かった。
引用：日本経済新聞社

獨協医科大学埼玉医療センター男性不妊外来の研究によると、男性不妊の患者には亜鉛不足の傾向が見られる、という結果が示されています。やはり亜鉛は、精子の濃度や運動率に大きく関係していたんですね。

半透明から白色の見た目が正常な精子の状態

健康的な精子の状態は何色なのか？医学的には、どのような状態が正常なのか気になりますね。ちなみに昨晩筆者が出したときは、白く濁っていました。

一般的に白濁液などと呼ばれる通り、基本的に男性の精液は半透明から白っぽい色をしています。
引用：名古屋中央クリニック

クリニックによると、「半透明から白っぽい色」が正常とあります。AVでもよく見る色ですね。では粘度のほうはどうなっているのでしょうか。

粘張性：ピペットで精液を滴下すると、正常では水滴状に落下しますが、粘度が高いと糸を引くようになります。
引用：木場公園クリニック

ピペットを使ったときに、水滴状に落下するのが正常でした。糸を引くようになると、精子の異常が考えられます。イメージ的には、糸を引くような粘っこい精子が良さそうに思いますが、実際は反対でしたね。

また「WHOの精液検査の基準値」によると、以下の数値が正常と定められています。

・精液量　1.5ｍl以上
・精子濃度　1500万/ml以上
・総精子数　3900万以上

病院によっては、良好な精子濃度を2,000～3,000万以上としている場合もあります。

精子の色であなたの健康状態をセルフチェックしてみよう！

オナニーで勢いよく発射される精子。賢者タイムの余韻に浸る中、吐き出した精子はティッシュで受け止めるので、まじまじと見ないことがほとんどでしょう。オナホールを使う人も、わざわざ内部からかき出して、精子を観察することはありませんよね。

しかし、精子の色は、身体の健康状態を図るバロメーターになっています。半透明や白色以外だった場合は、身体に何らかの不調を抱えているサインの可能性も。そこでこの章では、精子の色別に分けて健康状態を解説していきます。

赤色の精子は血液が混入しているときに見られる

射精したときに赤みがかっていたら、大抵の人はビックリして腰を抜かしてしまうでしょう。この症状は、精液に血液が混じることで起こります。医学的には「血精液症」と呼ばれています。

原因として考えられるのは、病原体による前立腺や尿道の炎症です。しかし、多くのケースでは、検査をしてもはっきりと原因を特定することができない「特発性血精液症」と診断されます。

こんな時は大丈夫

一連の検査で尿や前立腺分泌液に異常のないことが確認できれば、たいてい2～3週間で自然治癒します。
引用：なしろハルンクリニック

とくに持病などがなければ、2～3週間ほど自宅で様子を見ても大丈夫です。ほとんどはそれまでに自然治癒するので、心配しなくてかまいません。血液の混ざった精子が膣内に射精されても、女性に悪影響はありません。

こんな時は病気の疑いも
1ヶ月以上経っても症状が治まらない場合は、泌尿器科を受診しましょう。痛みを伴う場合は炎症が考えられるので、生薬や抗菌剤で治療が行われます。検尿で血尿が確認された場合は、膀胱や腎臓に異常がないか超音波検査が行われます。

黄色の精子は何日も溜めたときに起きやすい

人によっては、射精したときの精子が黄色がかって見えることがあります。白色に見慣れているとドキッとしますが、ほとんどは体質によるものなので心配ありません。

こんな時は大丈夫

１週間に１度くらいしか射精をしないと初めだけは精液が黄色っぽくなります。 簡単に言うと、オナニーとかをしないで何日間も精液を体内にためておいて、何日かぶりに射精をすると、初めの１～２回目だけは黄色っぽい精液が出てきます。
引用：CARADA 健康相談

オナ禁していて何日も射精しなかった場合、はじめだけ黄色に見えることがあります。その後の射精で白色に戻るので、心配しなくて大丈夫です。単に濃縮されて、黄色に見える場合もあります。

こんな時は病気の疑いも

精嚢になんらかの細菌が侵入し、感染症を発症した状態で、その結果として精液に膿が混じるようになります。
引用：名古屋中央クリニック

黄色に加えて、腐ったような匂いがある場合は、「膿精液症」が考えられます。精嚢（せいのう）や尿道に細菌が侵入して炎症を起こし、膿が溜まることで発生します。自然治癒するケースがありますが、精嚢の機能低下により、不妊の原因にもなるので注意が必要です。

普段のパートナーとは違う相手との性行為を行ったなどの記憶があれば、性感染症を疑う必要があるでしょう。
引用：名古屋中央クリニック

もう1つは、淋病やクラミジアといった性感染症。風俗で遊んだ直後など、セックスの相手が変わったときは、すぐに性病を疑ったほうがいいでしょう。不妊の原因にもなる厄介な病気です。

茶色の精子は出血の時期が古いもの

赤やピンクの精液であれば出血が比較的新しく、濁った茶色や黒っぽい精液であれば出血してから時間が経過しているとみて間違いはないでしょう。
引用：名古屋中央クリニック

血液を放置しておくと、時間とともに茶色から黒っぽく変化していきます。精子が茶色に見えるのも同じ原理で、血精液症で出血の時期が古いものと考えられます。

こんな時は大丈夫
血精液症と同じく、2～3週間様子を見て症状が治まれば、自然治癒したと判断できます。最初は見た目にインパクトがありますが、問題はありません。

こんな時は病気の疑いも
1ヶ月以上経っても茶色の精子が出続けたり、痛みを伴う場合は、早めに検査を受けましょう。前立腺に結石ができた影響で、痛みが出てくる場合があります。重篤なケースでは、精嚢腺がんが見つかることも。前立腺や膀胱に異常がないか、CTやMRIを使って精密検査していきます。

正確な状況を知りたい人はクリニックを受診しよう

ここまで精子の色で健康チェックする方法を紹介してきましたが、正確な状況を知るには病院で検査を受けるのが一番です。泌尿器科や不妊治療を専門とするクリニックでは、精液検査を行っています。

「将来のことを考えて、自分の精子の状態を知っておきたい」
「妻の不妊治療の前に、自分にも原因があるか調べておきたい」
「風俗によく行くので、性病と合わせて検査しておきたい」

このような方は、是非一度精液検査を受けてみましょう。精液検査の費用は、安いクリニックで5,000円、高いところで10,000円程度です。保険はきかず自費診療となる点に注意です。

精液の採取は、クリニック内の採精室にて行います。リラックスできる防音仕様の部屋が用意されており、基本的にお気に入りのDVDやエロ本を持ち込んでもOKです。

容器をお持ち帰りいただけますので、ご自身の精液を、ご自宅等で採取していただいてから、当院にご持参していただきますので、リラックスして精液を採取できます。
引用：あおぞらクリニック

採精室では落ち着いてオナニーできない！という方は、自宅で精液を採取できるクリニックもあります。じっくりオナニーに時間をかけた後、渡された容器に入れて持参します。自宅で採取する場合、約1時間以内までに届けなければいけません。

精液検査でチェックするのは、精子の数だけではありません。
精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態などを検査機器および、目視にて測定し専門医が精液・精子の状態を見て評価をします。
引用：いまもと泌尿器科クリニック

精液検査では、精子の数だけでなく、精子濃度や運動率、形態まで詳しく明らかになります。男性不妊の疑いがある場合は、医師からアドバイスを受け、必要に応じて治療を検討していきます。

正常な精子にするために普段から気をつけておきたいこと4つ

最後に、健康的な精子をつくるためのヒントを紹介していきましょう。バランスの取れた食事や規則正しい生活はもちろん、他にも気をつけておきたいポイントがいくつかあります。ここでは陥りがちなミスを重点的に紹介します。

下着はブリーフよりトランクスが望ましい

伸縮性に優れたブリーフは、身体にフィットしやすいため一部の男性に人気です。しかし、ブリーフは玉を圧迫する可能性が高いので、締めつけ感のないトランクスがおすすめ。

フィットした下着を着用しているグループは、ゆったりとした下着を着用しているグループよりも、精子濃度、総精子数、総運動精子数が低い結果となりました。
引用：京野アートクリニック高輪

アメリカでは、下着のタイプと精巣機能の関係を研究したデータがあります。データによると、トランクス派は精子の密度が25パーセント高いという結果が示されました。ブリーフ派の方には残念ですが、精子のためにはトランクスに切り替えたほうがいいでしょう。

膝の上でノートパソコンを長時間操作するのはNG

カフェや新幹線の車内などで、ノートパソコンを膝の上に置いて操作している人をよく見かけます。ビジネスマンがキーボードを打つ姿は、デキる男に見えてカッコいいですね。しかし、膝の上での使用が、精子の質に影響することが判明しています。

これまでの研究で陰のうの温度が１度以上でも上昇すれば精子にダメージを与えることが分かっているが、冷却パッドを使用してもすぐに温度が上昇すぎることが分かった。
引用：ロイター

ニューヨーク州立大ストーニーブルック校の研究によると、冷却パッドを使用してもすぐに温度が上がり、精子にダメージを与えるという結果が示されました。金玉を温めすぎるとよくないとは聞きますが、たとえ冷却パッドを使用しても、効果は期待できません。

すぐに不妊につながるわけではありませんが、頻繁に膝の上に乗せたり、長時間そのままにしておくのは避けるべきでしょう。

長時間のサウナや風呂を避ける

股間を高熱にさらすことは、精子をつくる造精機能に悪影響を及ぼします。子どもを望むなら、高温のサウナは避け、長風呂はほどほどにしてください。
引用：NPO法人男性不妊ドクターズ

ノートパソコンの項目と同じで、精巣は熱に弱いため、とにかく高温にさらされる環境は避けましょう。久しぶりに健康ランドに行くと、ついサウナや風呂場に入り浸ってしまいますが、精子のことを考えると健康的とはいえません。湯船は短時間で引き上げるか、自宅での入浴はシャワーで済ますのがおすすめです。

長時間のサイクリングやツーリングは股間圧迫の原因に

バイクが趣味で、休日にはツーリングに出かける人や、健康のためにサイクリングを日課にしている人は注意してください。

長時間、前傾姿勢のライディングを頻繁にすると、サドルがあたって男性器付近の血流が悪くなり、ＥＤ（勃起不全）や精子の減少、運動率の低下を招くおそれがあります。
引用：NPO法人男性不妊ドクターズ

長時間のライディング姿勢は、股間が圧迫される原因になります。サイクリングの場合は、下半身にピッタリフィットするサイクルパンツも、血流を悪くさせる恐れがあります。長時間のライディングを避けるか、サドルやズボンを工夫することが重要です。

まとめ：精子の色であなたの健康度が一目瞭然！

普段あまり観察することのない精子ですが、色を見るだけで健康チェックができるなら簡単なものですね。今回の記事の要点は次の通りです。

・透明に近い色は精子の数が少ない可能性がある
・精子の数が少ないと、男性不妊を招く恐れも
・赤色や茶色の精子が1ヶ月以上見られ、痛みを伴う場合は泌尿器科へ
・黄色の精子は匂いが目立つ場合は膿んでいる可能性が
・股間を締め付けたり、温める状況は避ける

精子の色が赤色や黄色だからといって、すぐに不調というわけではありませんが、重要なサインの場合もあります。普段からチェックしておき、気になる症状があれば、泌尿器科を受診するのがいいですね。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

◯関連記事
・知らずに食べている！精子が減少する「ＮＧ食材」9選｜レバーもNG
・黄色い精液は病気のサイン？精子の色でセルフチェックしよう！