【射精介護】障害者専用の風俗、「ホワイトハンズ」の活動とは?

【射精介護】障害者専用の風俗、「ホワイトハンズ」の活動とは?

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この記事を書いた人
匿名風俗調査集団
アキD編集チーム
箱ヘル大好き45歳。横浜の箱ヘルが入居している某ビルを8階から全店舗を制覇。私自身が経験した過去の苦い体験から「風俗で絶対に失敗してほしくない」という思いで、読者の皆さまに全国の優良店を紹介する仕事をしています。「風俗行くならpanpan読む」と言われるよう日々ライターさんたちと一緒に精進していきます。
女の子と仲良くなりたい、いちゃいちゃしたい、あわよくばエッチな事もしてしまいたい。これは古今東西、男の願望です。その男の願望を手っ取り早く叶える為に風俗があります。そして、現代では障害者専用の風俗、「ホワイトハンズ」というものがあるのです。今回はこのホワイトハンズについてまとめてみました。


ホワイトハンズは「障害者の性の問題」に向き合っている


ホワイトハンズは「障害者の性の問題」に向き合っている

健常者はキャバクラやスナックなどの歓楽街に気軽に行けて、そこで女の子を口説き落としてセックスに持ち込む事もできます。でも、キャバ嬢達を口説いてセックスに持ち込むには時間もお金もかかります。それより恋人やセックスフレンドを作ってセックスをした方が、キャバ嬢を口説く手間もキャバクラに行くお金もかかりません。

でも、障害者は人目を気にして、なかなか歓楽街に足を運ぶ事はできません。障害者の入店を嫌がる店もあります。そして、障害者を偏見の目で見るキャバ嬢もいますので、障害者は健常者よりもキャバ嬢達を口説き落とせる確率は低いといえるでしょう。普通の恋がしたいのに恋人ができなかったり、女性を口説き落とせなかったり......。つまり、性の問題の解決場所において健常者と障害者の間には大きな格差が存在しています。

その問題を解決する1つがセックスボランティアというものです。セックスボランティアとは、障害が重く自分では性欲を解消できない人達の補助を行うヘルパー、およびその組織のことです。そして今回取り上げるホワイトハンズという組織もセックスボランティアを行っている団体の一つです。セックスボランティアについては下記のサイトも参考にしてみてください。


ホワイトハンズは障害者へのケアが目的である


ホワイトハンズは障害者へのケアが目的である

ホワイトハンズとは英語で罪がないという事を意味します。つまり、社会的偏見が多い性のサービスが罪がないものになるように、何の偏見も受けていいようにしようという願いが込められています。現代社会はまだまだ風俗店や風俗店で働く人に対する偏見が強いです。風俗店で性サービスを提供する女性を風俗嬢といいます。

しかし、風俗嬢達は自分の仕事を胸を張って言えるでしょうか?自分の家族や友人や近所の人達に「自分は風俗嬢である」と打ち明けている人は少ないと思います。そして、風俗店を利用する人達を偏見の目で見る人もいます。そんな風俗を利用している人でも風俗嬢に対して偏見を持っている人も少なからずいるのです。

つまり、現在の性のサービスは、性のサービスを提供する方も、性のサービスを受ける方も傷つけてしまっているのです。これは障害者のおかれた状況に酷似しています。障害者も社会的偏見が多い状態で生きる事を余儀なくされています。そして、障害者は偏見の中で性の問題の解決を迫られているのです。

ホワイトハンズは一般の性風俗産業の主目的である顧客の性的好奇心や性欲の処理を満たす為の組織ではありません。 障害者の性のケアを目的として活動しているのです。金儲けを主とした営利目的の為に存在している訳でも、娯楽としての性を提供する為に活動している訳でもないのです。だから、性風俗産業とは違いホワイトハンズの利用条件にも厳格なルールがあります。ソープランドやファッションヘルスのように18歳以上であれば利用可能というようなものではありません。

1.二次障害の進行により、自力での射精が困難になった脳性まひの男性

2.難病による筋萎縮・拘縮・麻痺のために、自力での射精が困難になった男性 (ALS、SCD、SMA、髄膜炎、関節リウマチ、筋ジストロフィー、パーキンソン病など)。
引用:whitehands


上記のように、ホワイトハンズは健常者が利用できないようになっています。つまり、障害者のケアを体験してみたいなどという興味本位や自らの性的趣向を満たそうという考えでは決して利用できないようになっています。ホワイトハンズの性のケアとは、障害者の人の自尊心を守る為のケアであるのです。障害を持った人が性の悩みを解決する為だけに、ホワイトハンズを利用する事ができるのです。


ホワイトハンズは従業員の採用条件も厳しい


アルバイト情報誌やネットの求人欄にある応募条件や採用条件は18歳以上の男女のみであったりと年齢をクリアしてさえすればアルバイトに応募できる所がほとんどです。キャバクラなどの飲食店やソープランドなどの性風俗店においても年齢を満たしていれば採用されるかどうかはともかくとして応募できる所がほとんどです。しかし、ホワイトハンズは年齢の他に理念への賛同やコミュニケーション能力など従業員への応募にも厳しい条件がもうけられています。

以下の条件を全て満たすケアスタッフ希望者の方を募集しております。

1.性のケアの理念に、「冷静かつ客観的」な視点を持って、賛同していただける方

2.一般常識とコミュニケーション能力があり、心身ともに健康な方

3.メールの使用、及びインターネットの閲覧ができる方

4.コミュニケーションの「24時間ルール」が守れる方
引用:whitehands


上記1にもある通り、ホワイトハンズは冷静な態度と客観的な判断ができる人を採用しています。金銭のみが目的の人や自分のみの幸せを考える人を従業員として求めてはいません。ホワイトハンズの従業員としてその仕事に誇りを持てる人を求めているのです。

一般的な常識や礼儀作法を兼ね備えていない人も採用されないようになっています。ホワイトハンズは利用者の方だけでなく周囲のスタッフともうまく馴染んでいけるようなコミュニケーション能力を持っている人を採用基準にしています。また、不健康な人や精神的に悩みを抱える人の採用も断るなど、一般的に見ても従業員になれる基準は厳しいものになっています。

ホワイトハンズの「24時間ルール」についてですが、これは24時間以内に電話やメールなどを返信するというものです。ホワイトハンズの事務局から事務手続きやケアの日程などで連絡があれば24時間以内に必ず返信をしなければならないという厳格なコミュニケーションルールです。人間的にもしっかりした人のみがケアスタッフとして採用されるのですね。


射精介助とは性の介護である


男の性の欲望の目的は一言で言ってしまえば射精にあります。男は射精という目的を達成する為に、女とセックスをします。そして、女に射精できない男は自らの手によって射精という目的を達成します。これがマスターベーションです。しかし自らの手で射精という目的をかなえられないという障害者に対して射精を介助してあげるというのがホワイトハンズの射精介助なのです。

ホワイトハンズの射精介助のケアの手順ですが、

・ケアに使用する用品は、基本的に訪問介護の陰部清拭と同じです。(介護用手袋、タオル2枚、洗面器、お湯、ローション、コンドーム、ティッシュ、バスタオル)

・はじめに、ケアスタッフがお湯で絞ったタオルで陰部清拭を行い、陰部を清潔にします。

・その後、ローションを用いて陰部周辺のマッサージを行います。

陰部周辺の血行が良くなって、勃起が確認され次第、コンドームを装着して、射精の介助に移ります。

・利用者の方の羞恥心を減らすため、そして腹部が冷えるのを防止するために、 射精介助は陰部をバスタオルで覆った状態で行います。

・射精に至るまでの平均所要時間は、個人差もありますが、おおむね、10~15分程度です。 身体障害や関節痛等で、ズボンを全て脱ぐことが難しい方には、ズボンのチャックのみを開けた状態で、ケアを行うことも可能です。
引用:whitehands


射精介助は、利用者の性欲を煽らないように配慮されています。一般的な風俗のように快楽を追及する事が目的ではないので、ホワイトハンズの従業員は自分の体に触れさせたり、自分の裸やAVやアダルト雑誌を見せたりする事はありません。ホワイトハンズの従業員も素手で利用者の体に触れたり、性感マッサージなど過度の性的刺激を与えたりするような事はありません。

もちろん、射精介助においてバイブレーターやピンクローターやオナホールといったアダルトグッズの使用なども一切認められていません。射精介助は性の快感が目的なのではなく、性のケアが目的なのです。

障害者の人権問題について議論される事はありますが、障害者の性の問題については長らくタブーとされており議論すらなかなかできませんでした。しかし、人と性の問題が切っても切り離せない問題であるように、障害者にとっても性の問題を切り離す事はできません。ホワイトハンズは障害者の性の問題と真摯に向き合ってます。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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