スローセックスを楽しむための６つのルール

心と身体を癒し、美容と健康を促進し、２人の愛を深める、本当に気持ちの良いセックス、それがスローセックスです。スローセックスを楽しむには、いくつかのルールがあります。あなたもスローセックスについて理解し、最高の快感を得てみませんか？

スローセックスとは

イタリアで『スローライフ』、『スローフード』の概念の広がりと共に、性生活においてもたっぷりと時間をかけて丁寧にセックスを楽しむ『スローセックス』が提唱されたといわれています。『射精』や『絶頂』を目的としたセックスに対し、ゆっくりと時間をかけ、男女がお互いをいたわりながら肌を重ねる性行為をさす『スローセックス』とは、『愛と性エネルギーを交流』させ『人生に悦びと幸福をもたらす』ものだといわれています。

イクこと、イカせることだけを目的とせず、セックスの行為そのものを満喫するスローセックスは、日本では《セックスセラピストのアダム徳永氏》の著書により広く知られるようになりました。

それでは、早速『スローセックス』を楽しむためのルールをお話ししていきましょう。

スローセックスを楽しむためのルール①：『射精』、『絶頂』を目的にしない

性欲に任せて女性の身体をまさぐり、短時間で稚拙な愛撫の後、挿入、射精に至るセックスは、『ジャンクセックス』や『ファーストセックス』とも呼ばれ『スローセックス』と対峙する性行為です。あくまでも、『射精』、『絶頂』は、男女がお互いに充分な快感を得た後の結果であり、決して目的ではないという考え方の『スローセックス』は、セックスの『行為そのもの』が目的であるといえます。

『スローセックス』を楽しむ為には、本能に任せた『生殖行為』や、マスターベーションのような『排泄行為』としての『射精』を一度、頭から消し去り、たとえ『射精』することがなかったとしても、感じることができればそれで充分だという思考をすることが必要なのです。

スローセックスを楽しむためのルール②：『イッたフリ』をしない

『男性本位のセックス』や、AVによって広まった間違った『女性のイカせかた』によって、セックスを苦痛に感じる女性の多くは、『早急に男性の射精を促す』為に、『イッたフリ』をすることがあります。『早く終わって欲しい』、そんな一心で『絶頂を迎えたフリ』をしたり、また、感じていないのにパートナーの男性に気を遣って、『感じたフリ』をすることもあります。

『スローセックス』を楽しむ為には、このような行為を全て拭い去ることが必要になります。『イッたフリ』はもちろん、『イッたフリ』や『感じたフリ』をしなくてはならないセックス自体を考え直すところから始めなくてはいけません。

スローセックスを楽しむためのルール③：女性を悦ばせる

相手の女性に『わたしのからだを使ってマスターベーションをされた』と思われてしまうようなセックスは、『スローセックス』には程遠いセックスだといえます。女性を充分に感じさせ、悦ばせることが『スローセックス』を楽しむことに繋がります。

女性を喜ばせるには、顔の表情や身体の動きをよく観察しながら、ゆっくりと丁寧に愛撫を続けることが重要になります。優しく耳元で愛の言葉を囁きながら、身体だけでなく、心を癒してあげるような気持ちで女性を感じさせることが必要なのです。

スローセックスを楽しむためのルール④：トレーニングをする

『スローセックス』の為のトレーニングというと、いまいちピンと来ないかもしれませんが、例えば、良い大学に合格したければ一生懸命勉強し、スポーツが上手になりたければ練習を積み重ねます。このように自分が向上させたいスキルに対しては、トレーニングに時間を費やしたり、効率の良いやり方を工夫するものです。しかし、ことセックスに関しては、『トレーニングする』という考え方をしていない人がほとんどなのです。

『スローセックス』を楽しむためには、その為の『トレーニング』が必要になります。男性の『射精コントロール』のトレーニングや、女性の身体を愛撫するための『アダムタッチ（スローセックスの代表的なフィンガーテクニック）』の習得など、『スローセックス』を上手に楽しむには、スキルを上げる努力をすることが大切なのです。

スローセックスを楽しむためのルール⑤：時間をかける

『スローセックス』というその名の通り、『スローセックス』を楽しむには時間が必要になります。前戯から挿入、射精までが２０分以内などという性行為は、『スローセックス』から最もかけ離れたものだといえるでしょう。１つの性感帯にかける愛撫の『所要時間』の目安は３分〜５分間ともいわれ、『あっちをチョコチョコ、こっちをチョコチョコ』と漫然と触っているだけでは、女性の性的快感を敏感にさせられず、また、リラックス効果も期待できないでしょう。

『スローセックス』の最頂点ともいえる『ポリネシアンセックス（性行為は５日に１回程度とし、残りの４日は性器を刺激しない愛撫だけに留めるという方法。さらに前戯に最低１時間をかけ、またペニスを膣へ挿入後３０分はピストン運動を行わないというもの。）』では、実に１回のセックスに５日を要することになります。セックスに充分な時間をかけることができる『心の余裕』が『スローセックス』を楽しむ為には必要なのかもしれません。

スローセックスを楽しむためのルール⑥：パートナーに愛情を持つ

『スローセックス』を楽しむ為に『時間』と共に必要不可欠なものが『愛情』です。『スローセックス』は、愛し合っている者同士のセックスでなければ成立しないのです。『大好きな人と、心も身体も深く交わり、ひとつになる』、『快感を求め合い、愛を確かめ合い、喜びを共有する』、これらのことは『愛』がなければ、絶対になし得る事のできないものなのです。

『スローセックス』とは、ただ単に身体に刺激を与えて快感を得るものとは違い、本当に心の奥底から湧き出る愛おしさを、お互いが全身全霊を使って表現し合う行為なのです。

いかがでしたか？女性はもちろん、男性も、今まで味わったことのない快感を得ることができるといわれている『スローセックス』。是非とも楽しんでみたいですね！

以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。