切ない物語だけど絶対に見るべき!おすすめ映画ランキング12選

切ない物語だけど絶対に見るべき!おすすめ映画ランキング12選

210 views

この記事を書いた人
元パパラッチ集団
マチクサ編集チーム
芸能系を主に執筆しているマチクサ(34歳)編集チームです。昔からテレビやエンタメが好きで、7年間、某週刊誌で芸能と裏社会の記者をしていました。しかし、30歳に政治部へ異動となり悶々としている中、panpan編集部にスカウトされ転職。現在はみんながあっと驚く情報を発信しようと、記者時代に研ぎ澄まされたアンテナを張り巡らして、昼夜ネタ探しに奔走中。
悲しい映画や切ない映画は、なるべく避けたいと思う男性多くありませんか。女性は、比較的情緒性のある映画を選ぶ事がありますが、男性には苦手な分野。しかし、じっくりと観てみると新たな発見や気持ちに変化をもたらすこともあります。そんな男性にオススメな、切ないけど素晴らしい映画をご紹介しちゃいます。


男性にオススメな切ない映画1:レオン (原題:LEON)




ニューヨークで孤独に生きる殺し屋レオンと、家族を皆殺しにされ弟の復讐のために生きるマチルダの二人の奇妙な生活。リュック・ベッソン制作の大ヒット映画レオン。人を信じず孤独に生きる二人が、次第にお互いを必要としていく。どこか年齢差の恋愛のようにも感じられる。マチルダが非常に頭がよく大人なのに対し、レオンは、大人の男に見えても、実は純粋な子供のようなところを持っている。

そんな奇妙なバランスが時にとっても滑稽で歯がゆくなるのは、ベッソン作品だからなのかもしれません。結末は切なく感じますが、レオンは初めて人を愛し、人の為に生きるという事をマチルダに教えられたのではないでしょうか。何度見ても切ない思いを感じる映画ですが、見る度にどんどん好きになる映画でもあります。

■国:フランス アメリカ

■作品公開時期:1994年

■監督:リュック・ベッソン

■主演:ジャン・レノ

■amazonリンク:レオン 完全版 [Blu-ray]


男性にオススメな切ない映画2:世界で一番不運で幸せな私 (原題:Jeux D'enfants)




子供時代のいたずらや、描写がちょっとアメリを思い出すような雰囲気で、コミカル感も感じる映画。いじめられっ子のソフィーと母親が病気のジュリアンが、お互いだけのゲームを始めるのが始まり。それは、出された条件には必ず従わなければいけないというルール。先生の前でお漏らしをするとか、服の上からブラジャーとパンツをつけて登校するとか。先生に怒られるような事ばかり。これは、彼らの家庭環境や移民としてのいじめを受けているなどの社会的な事への反抗とも取れるが描写的には大きくクローズアップしていかず、あくまでも彼らの物語として進んでいく。

大人になっても、このゲームは止まらず相変わらずだった。しかし、このゲームこそがお互いの気持ちを言い出すことが出来ない原因となってしまっていたに。ある時、二人は一年会わない、十年会わないと約束する。そして、その間二人は別の人と結婚しそれぞれの生活を送っていた。再び彼らは再会し、またゲームを始めるのだが……

結末をどう捉えるかはそれぞれの判断ですが。切なすぎると想う部分と同時に、これも形は歪んでいるかもしれませんが、初めて永遠の愛を安心する場所で貫けたということを感じるかもしれません。愛の形に決まりはないのです。

■国:フランス ベルギー

■作品公開時期:2003年

■監督:ヤン・サミュエル

■主演:ギヨーム・カネ

■amazonリンク:世界で一番不運で幸せな私


男性にオススメな切ない映画3:セント・オブ・ウーマン/夢の香り(原題:Scent of a Woman)




孤独で人間嫌いな盲目の退役軍人のフランツの元へ、苦学生のチャーリーが御世話のバイトにやってきた。簡単な事だと思っていたら、大間違い。フランツに暴言は吐かれるわ、振り回されるわでチャーリーは驚きの連続。そんな横暴なフランツだったが、彼には彼の心の傷があり、次第にチャーリーも彼の事が許せるようになってくる。そして、彼らは次第に歳の離れた親友のような存在になっていく。

色々な名シーンや名言が多い名作です。最後に学校へフランツが乗り込んでいき、熱く語るシーンは圧倒されてしまいます。そして、フランツが抱えていた心の深い傷を打ち明けるシーンが本当に切なく、アルパチーノの迫力の演技も素晴らしいので、息をするのも忘れそうな位入り込んでしまうのです。

ある意味道徳を問う部分が強い映画な気がしますが、一番のポイントはフランツの孤独さはチャーリーと出逢っても大きくは彼の人生に変化は起こさないこと。それは過去は変わらないから。でも、チャーリーと出逢った事で起きた変化、そしてチャーリーに与えた事というのが、彼にとってわずかながらも人を久しぶりに受け入れた喜びになったのではないでしょうか。色々な側面から考えさせられる映画です。

■国:アメリカ

■作品公開時期:1992年

■監督:マーティン・ブレスト

■主演:アル・パチーノ

■amazonリンク:セント・オブ・ウーマン/夢の香り [DVD]


男性にオススメな切ない映画4:めぐり逢わせのお弁当(原題:The Lunch Box)




踊ってばっかりのインド映画とは違って、非常に情緒的で繊細な大人の恋愛を描いた名作。旦那と娘の為に一生懸命なイラ。旦那にもう一度振り向いてもらうために、一生懸命お弁当を作る日々。そんなある日、お弁当配達員が間違えて別の人にお弁当を届けてしまうのです。それに気づいたのは、お弁当箱がすごく綺麗に食べられていたことと、旦那に今日のお弁当どうだったと聞いた時に、自分の作っていないものの感想を返されたこと。

そしてイラは、思い切ってお弁当と一緒に手紙を添える事にしました。返ってきた返事は、そっけないもの。しかし、何故かお互いに見知らぬ人とはいえ、ほのかな恋心を持つようになっていくのです。相手の男性、サージャンは定年退職直前の妻を亡くした孤独な男性。あまりぱっとせず、人ともコミュニケーションを取らないタイプだったが、イラとの手紙のやり取りが始まり、少しずつ彼も変化していく。

しかし、ここで彼らの恋が素直に進んでいくわけではなく、サージャンは自分の老いを気にし、イラも突き進めるまでにいかなかった。イラが家を出ると決意した頃には、サージャンは会社を去っていた。結末はインド映画では珍しく、それぞれの考え方で捉えられる作品になっている。お互いに思っているのに、簡単にはいかない大人の事情がもどかしい。やたら、不倫、セフレでいいじゃんと思う人にはお勧めしませんが、それぞれの持つ愛を、どう守っていくかという所がポイントなのではないでしょうか。大人な男性にぜひ見てほしい映画です。

■国:インド フランス ドイツ

■作品公開時期:2013年

■監督:リテーシュ・バトラ

■主演:イルファーン・カーン

■amazonリンク:めぐり逢わせのお弁当 DVD


男性にオススメな切ない映画5:ライフ・イズ・ビューティフル(原題:La vita è bella)




名作中の名作と言っても、間違いないでしょう。人生とは、この映画以上に伝えることの多さのある映画はないのではないか、もしくは巡りあえていないだけなのかはわかりませんが、他に類のない素晴らしい表現をした映画です。物語は、イタリアを舞台にして第2次世界大戦のユダヤ人迫害を描いたストーリー。

北イタリアに引っ越してきたグイドは、とっても陽気で前向きな青年だった。ある時、一人の女性に恋をし、猛アタックの末駆け落ち同然に結婚をする。この辺りの超イタリア人的な情熱は笑えて微笑ましいですね。そして、ジョズエという息子も出来、幸せな生活が続く。しかし、イタリアにも戦争の色が濃くなり始め、3人はユダヤ人収容所へと送られてしまう。常に前向きで楽しいのが好きなグイドでも、さすがにキツイ状況。しかし、彼はジョズエを不安がらせないように、この収容所生活をゲームなんだと言い聞かせ、そんな状況下でも笑いを忘れさせないようにする。

結末は涙腺緩む名シーンですが、彼は最後まで息子と妻を思い守り、人生に大切なものを体を張って教えたのではないでしょうか。生きるということは、平和が約束されたものでも、平等なものではありません。どんな事態になっても、大切な事は家族や仲間と笑って過ごせること、前向きに楽天的に取る事も時には大事だと言えるでしょう。イタリア的センスが強いですが、こんな男性には憧れてしまいます。

■国:イタリア

■作品公開時期:1997年

■監督:ロベルト・ベニーニ

■主演:ロベルト・ベニーニ

■amazonリンク:ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]


男性にオススメな切ない映画6:グラン・ブルー(原題:Le Grand Bleu)




リュック・ベッソンの名作、グラン・ブルー。素潜りの男の闘いを軸に、恋や人間関係を交えていくストーリー。色、サウンド、役者も最高の作品。ジャックとエンゾの友情、ジャックとジョアンナの恋。そして、美しいイタリアの海やペルーの映像なども見どころ。

素潜りとイルカに魅せられすぎたジャックの人生を中心に物語は繰り広げられていきます。途中で出てくるエンゾのママのパスタのシーンでは、ママが怖いイタリア南部の男が描かれていてクスッとしてしまいます。後半になると、ストーリーが重くなってくるのですが、前半はジャンレノ演じるエンゾがいい味を出していて笑えます。

ジャックを愛してしまったジョアンナの苦しみ、ジャックには海の中だけが居場所と言われ、自分はここにいるのよと叫ぶシーンは切なすぎます。エンゾにも忠告されたとおり、愛してはいけない男だったのです。しかし、そういうジャックだから愛したというのも事実。切ない恋愛になってしまうのは仕方がないのですね。

男性側からすれば、自分の趣味や仕事が優先という人もいるでしょう。ジャックは極端だとしても、そういう男性を彼氏に持った女性の気持ちを考えられる内容かもしれません。そして、ジャックとエンゾのようなライバルでありながら男同士の友情の絆を見せてくれるいい映画ではないでしょうか。

■国:フランス イタリア

■作品公開時期:1988年

■監督:リュック・ベッソン

■主演:ジャン=マルク・バール

■amazonリンク:グラン・ブルー 完全版&オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray BOX 【初回限定生産】


男性にオススメな切ない映画7:蝶の舌(原題:La lengua de las mariposas)




スペインの平和でのどかな村を舞台に、先生といじめられっ子だった少年が心を通わせていくストーリー。しかし、その背景にはスペイン市民戦争へと繋がっていくスペインの政治的な暗闇が近づいていました。定年間近のグレゴリオ先生は他の先生とは違い、教科書だけを詰め込むタイプではなく、子供たちを外に連れだして自然の中で学ばせるようなスタイルだった。

少年モンチョは、先生からティノリンコという鳥の事や、蝶の舌について教えてもらう。グレゴリオ先生のおかげでモンチョは学校に馴染んでいく事ができ、どんどん世界を広げていく。先生が教壇から去る日、「君たちは自由だ。はばたけ」という言葉を残していった。

その後、スペイン内戦へと入っていく。スペイン人民政府支持者だった先生は、頑なに寝返る事がなかったため、村人の前でひどい拷問を受ける。その様子をモンチョも目にする。しかし、モンチョにはどうすることも出来ず、母親の言う通り罵声を先生にあびせる事しか出来なかった。でも、最後にモンチョは先生にある言葉を言うのです。

終盤は本当に切なすぎる展開に。政治や戦争に巻き込まれたとはいえ、人はここまで出来るのだろうかと思ってしまいます。前半のほとんどが、美しくのどかな光景と、子供たちと先生の優しい日常が描かれているため、更に後半のダークな部分が辛くなってしまうのです。モンチョの最後の言葉にすべての思いがこもったこの映画。ぜひ、最後まで観て下さい。

■国:スペイン

■作品公開時期:1999年

■監督:ホセ・ルイス・クエルダ

■主演:マヌエル・ロサノ

■amazonリンク:蝶の舌 [DVD]


次のページ
男性にオススメな切ない映画9:風立ちぬ
  • 1
  • /
  • 2
1/2 ページ目

\ この記事をシェアする /



TOPに戻る