泣きたい時にぜひ読んでほしい!思いっきり泣ける小説20選

泣きたい時にぜひ読んでほしい!思いっきり泣ける小説20選

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テクニックで愛される
ピースフルえりこ
大人の恋愛小説や映画に刺激され、実生活でもスリルと興奮を求める女子ライター。元々は小説家志望でネタ探しも兼ねて自分でいろんな恋愛やセックスを試してましたが、その経験はpanpanのコラム記事で活かされることに。最近は妄想を膨らませる一人エッチにもはまっており、女性向けラブグッズのレビュー記事も書いています。赤裸々な私の本音を届けます。

泣けるおすすめ小説(ランキング第15位):その日のまえに





重松清の「死」をテーマにした小説です。短編小説になっていますがどれも死が生々しくテーマとなっています。涙なしでは見られない、泣ける小説です。

母子家庭のトシと母ちゃんが主役な「ヒア・カムズ・ザ・サン」は母ちゃんが癌になってしまいます。でも母ちゃんは癌になったことをトシに直接伝えることができず、死に直面しながらも弱くなりきれないし、強くもなれない母ちゃんの人間らしさと、その先にある二人の別れが涙をさそいます。死んでしまう本人の過去と今、そしてやってこない明日や、その日を待つことしかできない家族、恋人、友達の視点から死を見つめ直せる小説です。

■作者:重松清

■年代:2006年

■amazonリンク:その日の前に


泣けるおすすめ小説(ランキング第16位):博士の愛した数式





主人公である「私」は事故の後遺症で記憶が80分しか留めることができない博士の家に派遣されることになりました。家政婦さん、ということで博士の身の回りの世話をするだけの「私」。博士は「私」に毎日同じ質問をします。食事も満足にできない博士は必死に数学雑誌の懸賞問題を説き続ける、そんな毎日でした。

数学を通じて会話をする私と博士の日々、増えていく博士のメモ、息子を抱きしめる博士など、少しずつ博士の記憶の中に「私」が確実に入り込んでいき微笑ましくなります。博士は最終的に記憶がまったく残らなくなってしまいます。しかし私とその息子は博士への惜しみない愛を伝え、大切に思いあう気持ちが伝わります。泣けます。もう記憶されないのに、数学を通じて、他人である人たちが愛しあう姿は、泣ける以外の何者でもありません。

■作者:小川洋子

■年代:2003年

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泣けるおすすめ小説(ランキング第17位):永遠の0





主人公は26歳のフリーター、健太郎。姉から祖父を調べてほしいと依頼を受けることになります。祖父は海軍航空兵で、神風で亡くなっています。神風に乗ったその祖父がどんな人だったかを調べて、母親に伝えることになりました。

特攻隊というものがどんな風に思われていたのか、戦争の実態、海軍の実態などが紐解かれていきます。戦争中の日本も権力争いが耐えなくて、足を引っ張り合い、多くの犠牲を出してしまったことなどが描かれており、無力さに泣ける思いがします。そんな中特攻隊として亡くなった祖父の思いも、泣けますね。

■作者:百田尚樹

■年代:2009年

■amazonリンク:永遠の0


泣けるおすすめ小説(ランキング第18位):夜と霧





第二次世界大戦、アウシュビッツ強制収容所の被収容者になったヴィクトール。志願して医師になり、発疹チフス患者のいる収容所で、生活をするという非常に重く見応えのある小説です。アウシュビッツ強制収容所の恐ろしさを生々しく体験談として綴っているので、興味がある方は一度読んでみると良いかもしれません。

やはりこの作品は「生きる」という意味について深く考えさせられます。収容されている多くの人はいずれ生きる意味を見失い、呼吸はしているけれど人間ではなくなっていく…そんな第二次世界大戦の許されない恐ろしさが、刻々と記されています。その悲惨な現状は、泣けるというよりも思わず苦しくなって涙がこぼれてしまうといったほうが正しいかもしれません。

■作者:ヴィクトール・E・フランクル

■年代:2002年

■amazonリンク:夜と霧


泣けるおすすめ小説(ランキング第19位):西の魔女が死んだ





主人公のまいはハーフの母親を持つ、クオーターの女の子です。ある日、西の魔女こと祖母が倒れました。まいは一時期西の魔女の家で過ごしていた記憶を思い出していきます。西の魔女である祖母はまいにとって優しく、自給自足の生活はまいにとって新鮮でした。多くの人が持っている祖母の思い出とリンクするかもしれません。畑でとった野菜を料理したり、そんな思い出だけでも泣けると思いませんか?

祖母はまいに「魔女になるための訓練」を始めるのですが、祖母の思いを知る読者たちはついつい涙が溢れてしまうはずです。まいに居場所を残してあげたいと思う祖母の気持ちや、残されたまいの気持ちがじんわりと染み込みます。

■作者:梨木香歩

■年代:2001年

■amazonリンク:西の魔女が死んだ


泣けるおすすめ小説(ランキング第20位):昨夜のカレー、明日のパン






主人公のテツコは義父の連太郎とふたりで暮らしています。少し奇妙ですが、夫の一樹は7年前に亡くなっており、テツコは今新しい恋人がいます。でも、やはりテツコは死んだ夫の一樹のことが忘れられず、新しい恋人のプロポーズを受けることができないでいました。テツコはかなり一樹に依存しており、こっそり一樹の骨を持ち歩いていたり、やりすぎなくらい忘れられていないのです。

死別してのこされた夫婦の片方の日常に戻りきれない悲しみの様子が、泣けるのです。実は木皿泉先生は脚本家の夫婦ユニット。なんだか作者の夫婦観も見えてくるようで、興味深く読める小説です。泣けるのですが、あたたかい気持ちになれるのも特徴。あったかい涙を流しながら読みたい作品です。

■作者:木皿泉

■年代:2013年

■amazonリンク:昨夜のカレー、明日のパン


いかがでしたでしょうか?泣ける小説と一言にいってもたくさんのジャンルがありますよね。恋愛から人生、友情、家族、病気などその時の気分で泣ける小説を今日から読み始めてはみませんか?以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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