精子の奇形率はなんと96%？恐ろしい奇形精子の実態

精子の奇形という言葉を聞いたことがありますか？実は成人の全く健康な男性から精子を採取した場合、何%かは必ず奇形の精子が存在しているのだとか。そして食事によって奇形精子の量も変化するようです。今回は奇形精子の実態をまとめました。

奇形精子とは？

奇形精子というのは、言葉の通り精子の奇形です。身体が悪いから奇形の精子が出来るとか、そういうことはなく、すべての人がある程度の精子の奇形を持っています。精子の奇形というのは、採取した精子のうち、精子の頭部の形がおかしかったり、小さすぎていたり、形が変だったり、精子のしっぽの部分がまるまってしまったりして、正常な理想の精子の形からずれているものを差します。

精液中の精子のうち、15%以上が正常であれば自然妊娠可能だと判断されます。それ以下の数値だったりすると、体外受精や人工授精による妊娠方法を進められることもあります。WHOが理想として定めているのは奇形率が4%以下ととても厳しいのですが、最近では奇形率が高い成人男性が増えてきてしまっています。

若者も奇形精子率が高まっている？

最近の食生活からか、20代の性欲も高まり、本来精子の動きが一番活発である時期の精子を採取して調べたところ、60人中精子が正常だったのは2人だけだという結果が出ています。この奇形精子率の高かった男性の食生活を調べてみると、安価で手軽にできるカップ麺や、ファストフードを食べていることが多かったことがわかりました。

脂肪などを過多に摂取する食生活になると、奇形精子率が高まっているのではないか、と言われています。現代の食事は楽に、安く取ることが可能になりましたが、不妊に繋がっている可能性があるわけです。

精子の奇形率は子供に影響がある？

奇形、とは言われていますが、その奇形の精子で受精してしまった場合、子供に影響があるのでしょうか。心配なところですが、答えは「ノー」です。奇形の精子というのは、精子としての能力も持っていないとされています。そのため、受精には関係がないのです。そのため妊娠しにくくなってしまうということなのですね。

もしも、奇形率が高いのに自然妊娠してしまったという場合には、心配することは何もありません。やはり、奇形精子と聞くと、子供に影響があるのではないかと心配する人が多いようです。そのため、最近では「形態不良精子」等と表現し、奇形児をイメージさせないように配慮する病院なども増えています。

精子が元々奇形でしか作り出せない人もいる

上記の若者の例で、96%もの男性が奇形精子率が高かったという話をしましたが、元々奇形精子率が高い人というのももちろん存在します。何かが原因で奇形精子率が高くなってしまったというわけではなく、元々精子を作る際に奇形の物しか作り出せなくなってしまうという身体の人もいます。

そうなってくるとパートナーと子供を作りたいと思っても、自然妊娠ではなかなか難しく、さらに人工授精も、元気な精子を見つけ出すのが困難なため、なかなか受精まで行きつくことが難しいです。そうなると、男性不妊になってしまうために、病院で不妊治療を受けることになります。この場合、どうしようもないですが、食事や生活習慣を改善することで改善が可能です。

精子の奇形率を下げるためには：食生活、喫煙、飲酒

元々精子の奇形率が高い人であっても、後天的に奇形率が高くなってしまった場合であっても、食生活や生活習慣を改善することで奇形率を下げることが可能です。昔と比べて食生活は欧米化して、ファストフード、そして喫煙、飲酒などの問題もあります。

ファストフード等の質の良くない油を摂取すると、食物に含まれている精子に悪影響を与える成分を一緒に体内に蓄積させ、精子の奇形率を高めてしまう可能性もあります。さらに、野菜などの摂取が減ってしまったり、化学調味料を摂りすぎるとこれまた奇形率を高めるのです。

また、飲酒しすぎると、お酒に酔った状態で精子の精製等を行ってしまうためにこれまた奇形率を高めてしまうのです。さらに、アルコールが亜鉛の吸収を妨げ、生殖能力を下げてしまいます。また、アルコールを分解するための酵素というのは精巣内で作られます。アルコールを分解した際の有害物質、アセトアルデヒドという物質が精巣内に溜まり、精子を作る力が下がってしまいます。

さらに、極めつけは喫煙です。喫煙者は非喫煙者に比べて、精子の量が９０％ほどしかないということがわかっています。さらに、精子の運動量が減少、奇形率も上がってしまうことがわかっています。さらに、妊娠できたとしても喫煙することで赤ちゃんにも副流煙などで影響が出てしまう可能性もあります。出来るだけ早く禁煙した方が賢明だといえるでしょう。

精子の奇形率を下げるためには：疲れ、ストレス、熱

男性が無理して働くことの多い昨今、特に精子の奇形率が高くなってきたということが言われています。疲れやストレスが過剰に体にかかることで、男性ホルモンである「テストステロン」の低下、それに伴って精子量の低下や奇形精子率の上昇などがみられることがあります。

男性器は女性器と比べてシンプルにできていますが、その分はたらきが精神的なものに左右されることが多いのです。妊娠へのストレスを感じてもそうなってしまうことが多いため、いかに運動や趣味などでストレスを発散することが出来るかというのも重要になってきます。適度な息抜きは必要なのです。

また、長時間足の上にノートパソコンなどを置いて睾丸などを温める行為も精子のためにはNGです。なぜ睾丸が身体のなかで女性の子宮や卵巣のように重要な物にもかかわらず、身体の外に存在しているか、知っていますか？それは、体内に睾丸があると精子が熱でやられてしまうからなのです。そのため、睾丸を無理に温める行為というのはNGです。温めることによって奇形の精子率、さらに運動率などの数字も悪くなってしまいます。

精子の奇形率を下げるためには：漢方、ビタミン

精子の奇形率がものすごい高いという人がまず試したいのは、漢方だといえるでしょう。薬と違い、昔から作られてきたものなので体への副作用はまず出ることはありませんし、効果が出やすい人には医者が驚くほどの効果をたたき出したという実例もあります。

さらに、ビタミンEも精巣の機能を高める働きがあることがわかっています。精子量が増えたり、正常な精子を作り出す能力を高めてくれるのです。

いかがでしたか？本当は怖い、奇形精子についてお伝えしました。しっかりと改善方法を理解して、出来るだけ奇形精子の確率を下げてくださいね。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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