男性も知っておくべき避妊方法の一つ、避妊リングとは?

男性も知っておくべき避妊方法の一つ、避妊リングとは?

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MIYABI 編集チーム
陰キャだった学生時代を経て、新卒でなぜか証券会社に就職。営業ノルマが厳しい中で、少しでもコミュ力を鍛えなきゃと思って始めたのがナンパ。それがドハマリして以来、出会いやセックスを追求するようになりました。国内の主要なナンパスポットや、アプリ、オンゲでの出会いを網羅。今は本職のディレクターとして、みなさんにガチで使える情報を提供をしていきます。
男性でも名前くらいは聞いたことくらいはあると思いますが、避妊リングのことはご存知でしょうか?女性の体内に装着する避妊具のことだから、あまり関係がないと思っている男性も多いでしょうね。でも、本当に女性任せにしていてもいいでしょうか?避妊リングについて男性も知っておくべきだと思いますよ。


避妊リングとは


避妊リングとは

日本では避妊リングと呼ばれていますが、正式な名前は子宮内避妊器具(IUD)のことで、女性の子宮内に装着して、受精卵を着床させないようにするための器具です。昔はリング型だったため、避妊リングと呼ばれるようになりましたが、現在はT字型が多いそうです。一度留置すると2~5年継続して効果を発揮し、避妊効果も高いと言われています。ホルモンを放出するタイプもあり、月経困難症や月経過多の治療にも使われています。


避妊リングの使用方法とメカニズム


避妊リングの使用方法とメカニズム

IUDの装着は月経開始後、7日以内が適切な期間とされていて、婦人科で無麻酔で行われます。IUDのメカニズムは子宮の中の環境を変えることによって受精卵が子宮内膜に着床することを防ぎ、妊娠を防ぐというものです。このため従来のIUDは避妊効果を高めるために、子宮内膜に接触する面積を増加する方法が取られてきました。しかし銅が精子通過阻止作用を持っていることが分り、銅を使うことで避妊効果も高まりました。銅は人間にとっては重要な成分で、銅イオンはもともと人の血液中にも含まれているので、授乳中の女性にも安心だということです。


避妊リングのメリット・デメリット


避妊リングのメリットは、避妊効果が高いこと、一度装着すると数年効果があること、取り外せばすぐに妊娠可能なこと、副作用が少ないこと、性感を損なわないことなどが挙げられます。

デメリットとしては、経産婦が望ましく、出産の経験がない女性には装着が難しいこと、婦人科での定期的な検査が必要なこと、月経量が増えたり、月経期間が長くなる、ということが挙げられます。


避妊リングの費用


避妊リングは自分で装着ができないため、婦人科で装着してもらわなければなりません。費用はその婦人科によって、また種類によってもまちまちのようですが、だいたい3~7万円くらいです。

ホルモン付加型IUDの方が一般のものよりは割高になっていますが、その分一般のものより入れ替えまでの期間が長いので年間の割合にすれば割安かもしれません。また挿入だけと入れ替えでも費用が変わります。取り外しのみでだいたい1万円くらいです。


避妊リングの種類


避妊リングの種類は、現在どの婦人科でも使われているのは基本3種類で、従来のポリエチレン・酢酸ビニール等のプラスチック製品と、銅コイルが付いていて銅イオンを放出するもので、これは1968年に銅には高い避妊効果があることが報告され、従来のプラスチック製IUDに細い銅線を巻きつけたものが開発され、日本国内でも1999年に取り扱いが可能になりました。2005年からは銅を増やしたタイプも販売されています。

もうひとつは最新型の「ミレーナ」と呼ばれるものです。「ミレーナ」は従来のIUDの着床阻害効果にピルの効果まで持たせたものです。ですからより確実な避妊効果があります。「ミレーナ」の首の部分から放出される黄体ホルモンが直接局所で作用するので、飲むタイプのピルと違って、ピルの成分の血中濃度が上がらないため、副作用がありません。


避妊リングは痛い?


避妊リングは直接子宮に異物を入れるのですから、不安を感じるのは当然です。また痛みについても気になるところですね。この痛みについては個人差があるようです。痛みが酷い人と意外と平気だったという人がいます。この痛みは出産経験には関係ないそうですよ。しかし入れてしまえば痛みはなくなります。時間にして数分のことで入院の必要もありません。


避妊リングの副作用


避妊リングは副作用が少ないと言われていますが、体質によっては合わない人もいるようです。生理中の出血量が多くなった、生理痛が酷くなった、生理でもないのに出血することがある、疼痛がある、性交時に痛みがあるなど装着後に体調の変化を感じてしまう人もいます。

また中には匂いが酷くなったという人もいます。これはやはり異物を挿入することでそれぞれの体質により反応に違いがあるようなので、あまりに酷い場合は取り外した方がいいですね。稀にですが装着後にIDUが子宮から飛び出てくる滑脱、子宮や卵管の感染症を起こす人もいます。


新型IUD「ミレーナ」の特徴


1990年に黄体ホルモン放出型の避妊システムが開発され、2007年4月に日本でも承認されました。それが「ミレーナ」です。従来のIUDと同じ子宮内に装着しますが、子宮内に直接「ピル」を入れるという感覚です。5年間有効で、ピルのように飲み忘れの心配がありません。

このホルモンの作用のおかげで子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、子宮の入り口の粘液の粘調度を高めます。これは着床するためのベッドを薄っぺらくして着床を防ぐ効果と、精子を入りにくくし受精を防ぐ効果があります。普通のIUDに比べて避妊効果が一層確実になり、1年間「レミーナ」使用中の妊娠の確率は100人中0,14人だそうです。因みにピルの場合は100人中0,1人、コンドームでは何と、14~15人だそうです。

黄体ホルモンが子宮内膜に作用することで、内膜があまり分厚くならないので月経時の出血量が減り、月経痛も減ります。装着してから1年間で約3割の女性が無月経になるそうです。しかしこれは病的なものではなく、卵巣機能は正常に働いているので、装着をはずせばすぐに正常な月経に戻るので心配はないそうです。

男性といえどもこれだけのことを知っておけば万全ですね。避妊を女性だけに任しておかず男性も女性の身体を理解してあげることが大切だと思います。もし彼女や妻がIUDでの避妊を選択したら、体質によっては合わない場合があることや稀に副作用があることも注意してあげてくださいね。装着後には性交痛や生理痛の心配もあるので、彼女の様子をよく見て無理をしないようにしてあげてくださいね。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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