障がい者向け風俗・セックスワーカーの知られざる実態とは

障がい者向け風俗・セックスワーカーの知られざる実態とは

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メンズエステで優勝する英傑
MAX明るい子
風俗歴14年・メンズエステ歴7年。風俗に勝ち負けはないが、この夜を最高に楽しめるかどうかは自分自身との戦いである。過去記事にて"初めての店でも絶対に優勝するノウハウ"を公開中。今日も優勝を果たすべく、爪の手入れは怠らない。
障がい者向けの風俗があるのをご存知ですか? メディアや小説などでも取り上げられるようにはなったが、未だタブー視されている障がい者の「性」問題。風評も多く、その実態を知っている人は多くありません。今回は、知られざる障がい者専用の、セックスワーカーについて紹介していきます。


理解されづらい障がい者の性事情



障がいを持たない一般男性が当たり前に風俗に行くことや、性サービスを利用することは何ら問題視されません。それは、性産業が社会的なものと理解され、認識されているからです。しかし、障がいを持った男性が性サービスを利用するのは難しいケースが多々あります。

例えば、身体の障がいで店舗に行くことができない、知的障がいでそのような方法があることを知らないなどで、本来であれば自然に利用できる性サービスを受けることが難しいのです。また、障がい者の中には「自分のような身体の人間が、そのようなサービスを利用できるのだろうか」と悩んでしまうこともしばしばあります。

そう思ってしまうのは、社会的に障がい者の「性」に対する意識が認知されていないという一面があるからです。障がい者であれど、性の欲求は普遍的なものです。


障がい者向けの風俗とは



上記のような問題で、障がい者の性に対する社会の認識の低さがしばしば誤解を招きます。結果、障がい者は「性」に対する欲求を表立って要求できない現状があるのです。しかし、障がい者も障がいを持たない人同様、人間である以上、性的欲求はあって当然のことです。そこで、障がいを持っている人でも普遍的な欲求を満たすことができるよう様々な活動が行われるようになりました。その一貫で、「障がい者専用風俗」と呼ばれるものが少しずつ進出し始めました。

この「障がい者専用の風俗」とは、一般的な「風俗」と認識が違います。いわゆる「娯楽」であったり「エロ」と直結するそれではなく、あくまでも「ケア」という観点で活動している団体がほとんどなのです。その活動はどのような取り組みなのでしょうか。


障がい者の性を「公共の性」に


タブー視されがちな障がい者の性を、「公共の性」にしようと活動している団体があります。2008年4月に設立された"ホワイトハンズ"は、障がい者の性問題を支援する団体です。代表の坂爪真吾さんは、年齢や性別、障害や病気の有無に関わらず、 全ての人が、生涯にわたって、 「性に関する尊厳と自立」を守ることができるようにこの団体を立ち上げられました。

ホワイトハンズでは「射精介助」というサービスを提供しています。この「射精介助」とは、「射精」という男性の生理現象を、あくまでも"介護のケア"の一貫で行うサービスとされています。自分で射精行為が難しい男性の介助をするという点で、「障がい者専用の風俗」「障がい者のソープ」などと呼ばれていますが、上記でも説明したように、あくまでも「射精介助」は生理現象の処理の介助の一つであり、介護の一貫であるということが位置づけられています。

このようなサービスは、社会的にはまだまだ認知度が低く、障がい者向けの風俗だと捉えられがちです。この射精介助を「風俗」ではなく、「ケア」とする線引きには、ある理由からも伺うことができます。


資格を有するケアスタッフ


まず、射精介助は誰にでもできる仕事ではありません。基本的には介護福祉・医療看護系の資格を所持している女性が登録対象です。この定義が、一般的な風俗のセックスワーカーと大きく違うところです。

このサービスは、単に利用者の性欲を満たすためではなく、「自尊心」をケアするという名目なので、遊び感覚や興味本位などの軽い気持ちでできる仕事ではありません。利用者の気持ちに最大限寄り添うことができ、秘密厳守やビジネスルールを尊守できる人物が望ましいとされています。

上記に加えて、ホワイトハンズのケアサービスは事実上、「訪問介護による陰部清拭&オムツ交換」とほぼ同じ内容とされています。よって、体位交換や衣服の着脱、専用リフトへのベッド移行などができることが前提です。これらの理由からホワイトハンズに登録しているスタッフのことを「セックスワーカー」ではなく「ケアスタッフ」と呼び、いわゆるエロ専門の「風俗」としっかり線引きをしています。

また、ホワイトハンズは射精介助だけでなく、介護職向けの性の介助の体験実習や、知的・発達障がい児者のための支援ガイドラインを制作、編集したり臨床性護士を育成するためのオンライン講座を開くなど、様々な障がい者の性を取り扱った活動をしています。 。有資格者のスキルアップや知識の開拓も積極的に行っているので、介護職を本職に持ち、空いた時間でホワイトハンズの仕事についている人もいるようです。


どのようなケアスタッフが働いているのか


実際にホワイトハンズに登録して、ケアスタッフとして働いている人にはどのような人がいるのでしょうか。

ホワイトハンズで働こう、と思ったのは、子供が保育園に行っている間に、
ちょこっと短時間働けるようなお仕事があればなぁ、と思って、ネットを探していた時に、ホームページを読んだのがきっかけです。もちろん、一人の介護職として、『障害者の性』にも関心はありました。
私の勤務しているデイケアでも、認知症の高齢者の方が、よく女性職員のお尻を触ったりするんですよね。
認知症になっても、やっぱり異性に対する関心は、ずっと残るんだなぁ、って、不思議に思いました。

引用:ホワイトハンズ

 

ホワイトハンズに登録する女性スタッフは、基本的に空いた時間で仕事をしています。上記の女性スタッフも、本職は介護職として働かれています。本職で男性の入浴介助をしている際も、よく勃起される人が多くいるそうです。そういう経験から、障がい者や要介護者の性について考えることが多かったと言います。


彼女は月に1,2度、利用者さんと予定を調整し、サービスの提供を行っています。自分の本職が休みの日に限定しているので、特に支障はないようです。実際にサービスを行う感想としても、「ほとんど訪問介護のオムツ交換と同じ。陰部洗浄の延長のよう」と、何ら抵抗はなさそうです。

一番大切にしていることは、利用者さんとのコミュニケーション。ただ単にサービスを提供して終了、ではなく、お喋りや悩みを聞いたりなどする時間を設けているんだそうです。


ホワイトハンズで働いていて思ったのが、『身体障害を持っている方って、ものすごくヘルパーやケアスタッフに気を遣ってくださっているんだなぁ』ということです。生活のあらゆる面でヘルパーの力を利用している障害者の方の場合、『ヘルパーとの関係がうまくいかない』というのは、即『生活の危機』に直結するわけですから、気を遣うのは当たり前なんでしょうけど、私個人としては、その気遣いが、すごく『じ~ん』ときましたね。

引用:ホワイトハンズ



このような感想を述べるスタッフは彼女だけではありません。多くのスタッフが利用者とのコミュニケーションを大切にし、お互いが気持ち良い関係でいられるように取り組んでいます。性を取り扱う分かなり難しい関係かと思いきや、実情はとてもシンプルで、互いに人として適切に気を使い合っています。


障がい者の性と向き合う

実際のスタッフの声を聞くと、とても「風俗」や「エロ」と結びつくことはありません。しかし、障がい者の性と向き合おうとした時、このような事実を知らずに偏見や間違った価値観を押し付けてしまうことが多くあります。障がい者の性も一般男性の性も同じ生理現象です。性は別け隔てなく存在する、という事実を社会がもっと認知し、拡散していく必要があると言えるでしょう。


障がい者の性問題は、まだまだ理解されづらい部分もあり、課題も山積みです。ですが、1人の人間として、自分の性と向き合うことは何らおかしくありません。今後もこのような団体活動が今以上に普及することで、より障がい者の性に寄り添ったサービスの提供が広まるのではないでしょうか。それに伴い、福祉活動の一環として、社会的な認知もさらに広がればいいですね。以上、PanPan編集部がお届けしました。

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