ヤオイとは？BLとの違い・代表作品・ヤオラーにしか分からない魅力など

ヤオイの魅力とは？ヤオラーから愛される、驚きの理由

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K-BOOKS なんば壱番館3F 女性向中古同人誌(@kbooks_nanba3)がシェアした投稿 - 2020年 8月月3日午後11時46分PDT

私の中でヤオイは「エロありの恋愛模様」です。しかし今現在は「男性同士の恋愛を描いたパロディ二次創作」となります。そのため後者の意味で、ヤオイにしかない魅力を語っていきましょう。ものすごく主観の強い内容になるかもしれませんが、その点はご了承くださいね。

現実世界で自分の周りでは絶対にない特殊な関係性

ありとあらゆる創作作品に焦点をあてる雑誌、「美術手帖」はご存知ですか？1948年に創刊された由緒ある雑誌です。

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@expo10_3がシェアした投稿 - 2020年 2月月8日午後3時39分PST

その「美術手帖」で、2014年にBL特集がされました。雑誌内でこう語られています。

「BLのどこに魅力を感じるかは十人十色だが、 特筆すべきは"関係性"の表現にあると言えるだろう。」「描き手／読み手の心を時に癒し、時に興奮させ、 ジェンダーやセクシュアリティーに対する固定観念を揺さぶり、 愛することや欲望の発露について思考をめぐらせるきっかけとなる。」
引用：Wikipedia

まさにその通りで、男性同士だからこその葛藤・悩み・苦悩・決断は、どれをとっても「尊い」の一言。男女の恋愛よりも遥かに障害が大きいからこそ、報われたときの感動は筆舌に尽くしがたいものがあります。

おいこらっ、BLをバカにするんじゃない！BLすべてが「やまなし、おちなし、意味なし」だと思ったら大間違いだぞ！いやそういう作品もたくさんあるけど、それはそこにしかないやおいの魅力もあるんだぞ。
恋愛だけでなく、世の中の真理や人間の心理を深く突く作品だってたくさんあるんだからなー！— こるこ;BLアカ (@bl_koluko) April 5, 2014

現実世界にもゲイの方々はいらっしゃいますが、その方々の関係性を根掘り葉掘り聞けることなどありません。しかしヤオイの作中ならばそれが知れます。自分の周りにはない尊い関係性、それこそがファンタジーであり理想郷なのです。

自分の好きな作品・キャラ・関係性・性癖が選べる

腐女子の間で言われる「地雷」という言葉を聞いた経験はあるでしょうか。「私は〇〇だけは読めない！受け付けない！」とする「拒否」を指す言葉です。専門的な単語にはなりますが、私はリバと女体化が地雷です。でも自CP以外のキャラと絡まれるくらいなら、リバの方が断ｯｯ然マシです。CP固定厨なんで。

私の話はさておき、このようにヤオイを好む趣向を持つツワモノ達は、とてもこだわりが強い傾向があります。しかし作品を手に入れる際、私たちはこれを選べる立場にあるんです。


例えば1つのアニメが好きだとします。そこにA・B・C・D4人のキャラがいたとしましょう。「A×B推し」「D×Cこそ至高」など、CP(カップリング)は多種多様になりますね。それにプラスして「メリバ最高」「ハピエン尊死」などの性癖が加わります。

私たちヤオラーは自分の好きなキャラでCPし、刺さる性癖の話のみを選り好みして、語彙力を失う神作品を探せるのです。「嫌なものは見なくて済む・自分の好きなものだけに浸れる」、これは一般人でも同じ「幸せ」なのでは？

同人誌はそれこそ星の数ほど存在します。選べるからこそ常に萌える供給が受け続けられるのです。こんな環境にいれば、そりゃ脱腐するタイミングなどありませんよ。

自分が理想とする男性が見られる

私は夢女子ではありません。自CPがいる部屋の壁でいたい派です。しかしヤオラーの中には、一定数夢女子がいるのも確かです。

夢女子とは、主に二次元（架空）の男性キャラクターとアバター(自分の分身)またはオリジナルキャラクターの恋愛作品を好む女性や、男性キャラクターに夢中になっている女性のことである
引用：ニコニコ大百科

そんな夢女子からしてみれば、ヤオイの中の男性キャラはまさに理想。言って欲しい言葉ややって欲しい行動など、ありとあらゆる欲求を満たす存在となります。いわゆる「スパダリ(スーパーダーリンの略)」ですね。

BLを読み始めたのは、男性同士の恋愛が特別好きだからじゃない。BL作家さんの描く男性がめちゃくちゃ魅力的だから。
同人誌でも、BLを描く人の男はなんでこうにも色っぽくてエロいのか…すてきぃ…— かかし (@kakashi_aot) February 12, 2019

私は夢女子じゃありませんが、読んでて「ふぉ～！こんなん言われたらヤバイ～！」「いいな～こんなんされてみた～い！」と悶えることはありますよ。現実世界にはいない女の理想でできている男性、これに魅力を感じないわけがないでしょう？

ヤオイは自分の理想がそのまま反映されています。自分が求めるものがたやすく手に入るのです。「”好き”しかない世界」、これがヤオイの世界で、何よりも好まれる魅力になります。