射精すると体力は消耗する？100m全力ダッシュと同じ説の真相とは

射精のあと、急激に襲ってくる倦怠感や眠気といった症状。

「あれ？自分ってこんなに体力なかったけ？」と不安になるほどの脱力感に、心当たりがある男性は多いはず。

実は、この「不思議なぐったり感」にはちゃんとしたメカニズムがあるのをご存じですか？

そこで今回の記事では「射精すると体力は消耗するのか？」という男性なら誰もが気になる疑問を徹底解説。

射精一回の消費カロリーなど具体的な数字を交えつつ、射精が男性の身体にどんな変化を起こすのかを、わかりやすく説明していきます！

「最近射精するとすごく疲れるから、控えようかな…」

そんな不安を抱えている人にとっては有益な情報が盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてくださいね。

射精すると体力はどれぐらい消耗するんだろう？

みなさんこんにちは！趣味は筋トレと自作のオナニーグッズ開発。panpanライターのエドモンドです。

今回はそんなわたしが「射精と体力」の関係性について、医学的な知見などもほどよくミックスしてお届けします。

さて、結論から言うと「射精は確かに体力を消耗するが、疲労感の主な原因はカロリー消費よりもホルモン変動と心理的反応にある」というのが真相です。

射精したあとに「妙にぐったりする…」とか「すぐに眠くなる」と感じるのは、単純にエネルギーを大量に使っているからだけではありません。

射精に使ったエネルギー以上に疲労感を左右するのは、じつは射精直後のホルモン変動や賢者タイムの存在なんです！

それでは、まずはじめに数字的な部分から。

一回の射精で消費されるカロリーから見ていきましょう！

1回の射精の際に消費されるカロリーは約60～100kcal

一般的に「1回の射精で消費されるカロリーは60〜100kcal程度」と言われています。

これは、ちょっとした軽い運動と同じぐらいの数字ですね。

ただし誤解しちゃいけないのが、射精そのものが100kcal燃やしているわけではないという点です。

つまり「ドピュ♪」の瞬間に100kcalが消費されるといったわけではなく、オナニーならオカズ探しに始まり、ペニスをシゴく動作や体勢。また、その時間。

パートナー相手のSEXなら前戯や挿入後の腰の動き、興奮状態やSEX全体にかける時間など！

「射精に至る行為全体のカロリー消費量」が、一般的に約60〜100kcalと言うわけです。

だからこそ射精後の疲労感は個人によって差が出るし、「全然疲れない人」もいれば「すごくバテる人」もいるわけです。

自分の体重によって使うカロリーは変わる

1回の射精に必要なカロリーの消費量は、実は体格でも大きく変わります。

一般的に体重が重いほど同じ動きでも高いエネルギーを消費するため、同じオナニー方法やSEXプレイだったとしても消費カロリーは変動します。

たとえば体重50kgの人と80kgの人が同じ強度で、同じ女性相手にピストン運動をしても、後者のほうがエネルギーを使うのは当然ですよね。

つまり「俺、射精するとやたら疲れるんだけど…」という人は、自分の体重や筋量が関係している場合もあるのです。

また、体重以外にも運動不足や睡眠不足、興奮のしやすさなどでも消費されるカロリーは変わってきます。

そのため「射精一回＝約60〜100kcal」という数字は、あくまで目安でしかない点を、まずは心に止めておきましょう！

よく言われるのは「100mを全力ダッシュしたぐらい」だが…

「1回射精すると100mを全力疾走したのと同じ位カロリー消費量がある」

と言う説を耳にしたことのある人も多いのでは？

しかし、これは完全に間違いです。

というのも、100mダッシュの消費カロリーは多くても 5〜6kcal程度しかありません。一方で1回の射精で消費されるカロリーは、約60〜100kcalなのは先に説明したとおり。

確かに「フィニッシュ直後の息切れ感」や「脱力感」は、100mを全力ダッシュした感じとそっくりです。

ただし実際のところ、射精で消耗しているのは、筋肉よりもホルモンと自律神経のほうなのです。

それでは、そのあたりについてもう少し詳しく見ていきましょう。

それ以上に疲れると感じる理由は賢者タイムの影響が大きい

「60〜100kcalなら大したことないのに、なぜこんなに疲れるのかな？」と疑問に思った人もいるかと思います。

では、なぜ男性は消費したカロリー以上に射精後にドッと疲れを感じてしまうのでしょうか？

その原因のひとつが「賢者タイム」という名の生理現象です。

賢者タイムというのは、SEXや自慰行為によって射精したあとに急激に性欲が減退し、あたかも「悟りを開いた賢者」のような気分になってしまうあの時間のことです。

男性ならば誰もが経験があるはずです。

それでは、この「賢者タイム」に陥っている時間、我々男性のカラダはどのような状態にあるのでしょうか？

賢者タイムの影響①：プロラクチンが急上昇し一気に性欲がなくなる

射精後は、性欲ブレーキホルモンとも呼ばれるプロラクチンが体内で急上昇します。

このホルモンが「眠気」や「性欲の急激な減退」「動く気が起きない」などの無気力症状を引き起こし、体感的な疲労度を大きくしているのです。

実際に消費したカロリーよりも、さらに疲れを感じてしまう大きな原因も、このプロラクチンが体内で急上昇することに起因しています。

賢者タイムの影響②：興奮神経が一気に落ちるカラダは休憩モードへ

射精前は心拍数が上がり、呼吸も浅く速くなり、身体は軽い「戦闘モード（交感神経）」へと突入しています。

しかし、射精後はこれが一気に「休息モード（副交感神経）」へと切り替わります。

この変化は、まるで車の急ブレーキを踏むようなものなので、興奮が一気に下がり、身体がだる〜く感じるのは当然なのです。

「気分はスッキリしたはずなのにカラダは疲れている」という矛盾は、この交感神経が優位な状態から、副交感神経が優位な状態へと移り、身体がリラックスモードになるからなのですね。

賢者タイムの影響③：ドーパミンが減少して幸福感が一時的にしぼむ

射精までの過程で脳内で大量に分泌されていたドーパミン（快楽ホルモン） は、射精後には急減少します。

これによる「幸福感の落差」がメンタル的な疲労感につながります。

よくオナニーの後にオナホを洗っているときになどに、「急な虚無感に襲われたり」「俺はさっきまで何であんなに興奮していたんだ」

と空しい気分になってしまうのは、このドーパミンの急減少が影響しています。

つまり、射精後の疲れの正体は身体だけじゃなく、脳のテンション落差にもあるわけです。

賢者タイムの影響④：脳が「もうエロい刺激はいらない」と生存本能が働く！

射精直後、男性の脳はまるで「女の裸なんかみたくもない！」と言わんばかりに、性的刺激に対する感度を一気にシャットアウトします。

さらに視覚・触覚・聴覚など、あらゆる感覚が一時的に鈍くなり、ペニスに対する刺激にはことさら鈍感になります。

この現象は、単なる脱力感以上に「性的な刺激に対する防御反応」と言えます。

「子孫繁栄の生殖行動から生存本能へ！」

賢者タイムはただ疲労感が強いばかりでなく、脳が自分の命を守るための自然なリセットタイムでもあるのです。

賢者タイムの影響⑤：自分の脳内で「最強の賢者」が一瞬だけ誕生する

射精直後、賢者タイムの時だけ、男性の脳内には「冷静すぎる賢者」 が生まれます。

・10分前に検索していた動画を突然反省し、ブラウザの履歴ごと消し去る
・急に仕事や勉強ことを考え始め、自分の将来が不安になる
・世界平和や貧困問題を憂う

など、射精前のエロい感情と興奮が一瞬で霧散するため、自分でも信じられないほど冷静になってしまいます。

一人の人間としてはきわめてまともな感覚といえますが、これこそが賢者タイムがもたらすまやかしの時間にすぎません…

賢者タイムが過ぎ去ってしまえば…

男性ならば、これ以上は言わなくてもわかりますよね。

射精後、極度に疲れる場合はPOIS(オーガズム後症候群)の可能性も

「射精の後に疲れを感じる仕組みはわかったけど、自分が感じる疲労感は酷い気がする」

そんなレベルの過度な不調が射精のたびに続く場合、POIS（Post-Orgasmic Illness Syndrome）＝オーガズム後症候群の可能性があります。

POISは、射精後に数時間〜数日間にわたり強い疲労感・倦怠感・集中力低下・頭痛・発熱感などが続く症状の総称です。

世界でも症例の報告が少なく、未だに原因が完全には解明されていない、非常に珍しい症状です。

「射精直後からまるで風邪を引いたような感覚が続く」

とか

「数日間にわたって極端に何もする気が起きない」

という人は、単なる賢者タイムではなく、POISの可能性もあるので、一度泌尿器科や男性専門クリニックなどで診察を受けてみることをおすすめします。

射精についての疑問はこちらの関連記事もオススメ！

「射精後に疲労感を覚えるのは普通なこと」

そのことについては、おわかりいただけましたね。

ただし！射精行為は、疲労感以外にも男性のカラダにざまざまな影響を及ぼす「性なる儀式」

下記の3つの記事では、今回とは違った方向から射精について詳しく説明しているので、気になる内容がある人は、是非チェックしてくださいね。

どの記事も、目からウロコの豆知識が詰まったお宝情報が満載ですよ。

射精だけでダイエットは出来る・出来ない？射精のダイエット効果を徹底検証

一回の射精で消費されるカロリーが約60〜100kcalなのは、この記事の中でもお伝えしたとおり。

「ならば、10発なら1000kca…100発ならば10000kcaになる計算、これってダイエットになるのでは？」

と思った人も少なくないはず。

そこで下記の記事では、射精のダイエット効果を徹底検証！SEXやオナニーだけで実際に痩せられるのかを詳しく考察しているので、「最近メタボ気味で…」なんて人は一度目を通してみてくださいね。

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「ドピュ♪ ふぅ…今日だけで5回もオナニーしちゃったよ、オレ絶好調だな…さて6回目と洒落こもうか…」

ちょっと待った！

それって少し多すぎませんか？オナニーはなにも回数が多ければ良いってものじゃありませんよ。

次の記事では、射精しすぎるとカラダにどんな影響があるのかを詳しく解説しています。

旺盛な性欲に自信満々な人も、そうでない人にも有益な情報が満載なのでぜひチェックしてくださいね。

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・射精しすぎは体に悪い？セックスやオナニーの回数が身体に与える影響とは

射精すると疲労感があるのは当然だった！メカニズムを知って不安をなくそう

「射精したあとに妙に疲れる気がする」

そんな人に向けて、射精と体力の関係性について詳しく紹介しました。最後にこの記事の要点をまとめましたので、おさらいの意味も込めて振り返っておきましょう。

【この記事のポイント】

射精すると体力はどれぐらい消耗するのか？
・1回の射精で消費するカロリーは約60～100kcal
・体重によっても消費するカロリーは違う
・100ｍダッシュしたくらい疲れるのは賢者タイムが原因

賢者タイムの主な症状
・性欲が一気に失せる
・副交感神経が優位になりカラダが休憩モードになる
・プロラクチンが急上昇し眠気や倦怠感が起こる

射精後、極度に疲れる場合はPOISの疑いあり
・POISの症状は極度の疲労感・倦怠感・集中力低下・頭痛・発熱感など
・賢者タイムが過ぎてもそのような症状が長時間続くのが特徴
・気になる人は専門医の診察を受ける

射精後にやってくる疲労感や賢者タイムは、男性ならば体と脳がしっかり働いている証拠！

その仕組みを知れば「なんでこんなに疲れるんだろう？」という不安もグッと軽くなったはずです。

ただし、もし射精後に極端な疲労が続く場合は、POISの疑いもあるので、無理せず専門家への相談も大切ですよ。

今回の記事が、あなたの射精ライフをより快適で楽しいものにするお役に立てたならば幸いです！

以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。


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