『カーマ・スートラ』には色々な体位があるが、まずは「正常位」の派生である基本的な体位からご紹介していきたい。この体位は「The widely opened position(広げた姿勢)」と呼ばれる体位で、基本的な正常位から腰をずらすことで簡単に行える技だ。具体的には、正常位で挿入した時に女性がぐっと腰をあげ、ペニスの挿入角度と膣の角度が揃う様に調節すればOK。女性が仰向けで腰を浮かせた状態になったら、完成だ。
古代インドに学ぶ女性がイケる体位③:The position of the wife of Indra
「The position of the wife of Indra(Indraの妻の姿勢)」と言う体位は、『カーマ・スートラ』の中で最も重要な体位だ。なぜならこの体位は、「最も素晴らしい快感を感じられる体位」だとされているからである。ヒンズー教の神であるIndraniの美しい誘惑的な妻Indraの名が冠されていることからもそれが分かる。
さて、ここまでは正常位からの派生技をいくつかご紹介したが、ここからはそれ以外の体位を見て行こう。次に紹介するのは「The pair of tongs (対のはさみ)」と言う体位である。これは、女性が仰向けになった男性の上に跨がって挿入する体位で、日本では「騎乗位」と言われている。しかし、騎乗位とは違った点として、女性が激しく上下運動をせず、膣内でペニスを絞るような動きをすると言う部分があげられる。
「The pair of tongs (雄牛のセックス)」と呼ばれるこの体位は、女性が膝を伸ばして立ち、床に手をついた状態になり、そこに後ろから男性が挿入する形で完成する。所謂「立ちバック」と言うものである。りなみに48手にも全く同様の技があり、それは「仏壇がえし」と呼ばれている。インドでは「牛」、日本では「仏壇」…共通点は全くないが面白い。
最後にご紹介したいのは「Stimulating the perineum (会陰を刺激する)」と言うクンニの体位である。特になんの変哲もなく、女性が足を広げて仰向けに寝転び、そこに男性が顔をうずめて行うクンニなのだが、これが古代インドですでに行われていたと言う事が本当に素晴らしいと思うのでここに掲載したい。クンニは時を超えて存在する、人類の知恵なのである。