バッキー事件の全容|集団レイプされたモデルやAV女優の被害状況とは

バッキー事件の全容|集団レイプされたモデルやAV女優の被害状況とは

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新人AV女優大好き。
ヌキ山シコ太郎
横浜在住のアラフォー男子(バツイチ)。AVライター歴15年。20代前半からほぼ毎日、新作AVのチェックと風俗通いが欠かせない生粋のエロ男。新人AV女優の風俗在籍情報を特定するのに定評あり。最近では、新人AV女優の石原希望が大のお気に入り。

糞をぶっかけたり食わせたりする

「女優への事前説明もなく無理やりリアルな糞をぶっかけたり、糞入りのスパゲッティーを食わせたりするといった鬼畜な所業が行われました。女優が嫌がって泣き始めると、"お仕置き"と称して、水を張ったドラム缶の中に女優を頭から突っ込んでました」
引用:覚醒ナックルズ


バッキーは食糞などのスカトロプレイも撮影しており、スカトロ調教作品としてリリースしています。問題なのは、こちらも出演女性の同意がいっさい無かったことです。




他メーカーのスカトロ作品と比べて内容も過激であり、出演女性の局部に男優の糞を入れることもありました。確かに、そのような性癖を持つ女性はいるものの、同意ナシのプレイは暴行行為と言って良いでしょう。


脱法ドラッグでキメセクする

出演女性に脱法ドラッグを吸引させ、意識朦朧の状態のまま無理やり性行為を行なわせる、いわゆるキメセクです。当時は脱法ドラッグに関する規制も緩く、比較的手軽に入手できる時代でした。

最初にして最後の総集編発売です。複数の女の子が壊れて行く様を見比べてみてください。エロエロになった女ってなんでこんなに可愛いのでしょうか?快楽の向こう側へ飛んで行ってしまってます。
引用: バッキービジュアルプランニング作品の紹介文より


バッキーではキメセクをメインに扱った「セックス・オン・ザ・ドラッグ」シリーズを3作品リリースしています。作中では出演女性が意識を失ったり、奇声を上げながらセックスに及んでいる姿が映っています。これらが事前に同意を得た行為かどうかは定かではありません。


強姦致傷を犯した加害者の素顔とは

メーカー関係者が10名以上逮捕された「バッキー事件」。以下では、事件の主だった人物をピックアップして紹介します。


主犯・栗山龍(本名:栗山竜)




首謀者として逮捕された栗山龍は、事件当時40歳。自らが参加していた乱交サークルを発展させた形で、2002年にAVメーカー「バッキービジュアルプランニング(バッキー)」を立ち上げます。

当初はノーマルAVを販売しており、多額の制作費・広告費を投じるものの売上げは惨敗。その後は「売上げを気にせず、自分らが面白いことをすれば良い」という考えのもと、2003年からは栗山の趣味であるハード系作品の制作に特化するようになります。

この路線変更がマニアに大当たりし、2003年末からセルビデオの売上げが一気に右肩上がりに。栗山も「年商50億のカリスマ経営者」を自称し、会社の広告塔として週刊誌やスポーツ紙に頻繁に登場するようになります。

小規模メーカーながら破格の売上げを記録し「AV界の寵児」として注目を集めた栗山ですが、その後「バッキー事件」が起こり、2004年末に逮捕されます。またネットの情報では、栗山は無店舗型SMクラブや脱法ドラッグ販売サイトも運営していたとされています。


ハリケーン三郎(本名:濱田太平洋)




事件当時は26歳。ネット情報では元プロボクサー・キックボクサーであり、自ら設立した編集プロダクションで栗山を持ち上げる提灯記事を書いていたとされています。また、バッキーでは監督を担当していたほか、一時は社長も務めていました。

自らが監督を務めた、人通りの多い繁華街でAV女優の全裸撮影を行う「露出バカ一代」シリーズがヒット。しかし、2003年9月に東京・渋谷で路上露出した女性の撮影を行ったことで現行犯逮捕され、懲役6か月・執行猶予3年の判決を受けます。

2014年末には西池袋での直腸破裂事件で逮捕されますが、処分保留で釈放。その後も露出・凌辱モノのAV作品を制作し続けるも、2005年3月に水責めAV「水地獄」撮影時の傷害容疑で逮捕状が出ます。

自らのブログで「逃亡宣言」した後に4か月ほど逃亡するも、あえなく同年7月に逮捕。その後は自らが監督を務めた「強制子宮破壊」シリーズでの強姦致傷容疑で追起訴されました。


パンティー仮面(本名:中村件臣)

事件当時は32歳。2003年にバッキーの監禁モノに男優として出演したことがキッカケで同社の作品に関わるようになり、前出の濱田の(1度目の)逮捕後は、強姦モノAV「強制子宮破壊」シリーズの監督を務めるようになります。

2004年1月にはAV男優を拉致監禁・暴行したとして逮捕(同年12月に懲役2年・執行猶予4年の判決)。一度はバッキーを破門になりますが、会長の栗山の意向で監督に復帰し、再び露出モノ作品の撮影に参加します。




釈放後は別名義でSODクリエイトの作品も撮っていた中村ですが、2005年3月にAV「水地獄」撮影中の傷害容疑で逮捕(全面否認)。その後、自らが関わっていた「強制子宮破壊」シリーズ撮影時の強姦致傷容疑で追起訴されました。


ジャニーズ光太郎(本名:矢野光太郎)




元々は人気ホストとして働いていた矢野。中村(パンティー仮面)に誘われて撮影現場に出入りするようになり、2004年6月にバッキーに入社。AV作品では男優・制作スタッフとして関わっています。

2004年12月に直腸破裂事件の件で逮捕されるも、処分保留で釈放。その後「水地獄」の傷害容疑で逮捕・起訴されますが、初公判では中村らとは異なり容疑事実を認めています。

その後は、男優として出演していた「強制子宮破壊」シリーズ撮影時の強姦致傷容疑で2005年に追起訴されています。


サモハンチンポー(本名:神谷聡一)

2003年からバッキーの作品に男優として出演。その後、撮影スタッフとしても関わるようになります。

直腸破裂事件では起訴されていないものの、2005年(当時37歳)に「水地獄」撮影時の傷害容疑で起訴され、初公判で容疑を認めています。そして、濱田や中村らとともに「強制子宮破壊」シリーズ撮影時の強姦致傷容疑で追起訴されました。


板鼻(本名:板花基)

西池袋で起きた直腸破裂事件の実行犯とされている人物です。事件当時はコアマガジンの編集者として勤務する傍ら、バッキー作品に常連汁男優として出演していました。

2014年末に西池袋の事件で逮捕されるも、処分保留となり釈放(その後、道交法違反で起訴)。他の「強制子宮破壊」シリーズや「水地獄」には出演していなかったことから、板花はそれ以上の罪に問われることはありませんでした。

【ゲスト】
腐れ編集 岡崎雅史(娑婆にいたら)
(コアマガジン社の問題雑誌「別冊ブブカ」「裏ブブカ」の元編集長。現在は独立して編集プロダクションを営んでいる。)
尻拭い編集 板花基
(「別冊ブブカ」「裏ブブカ」の問題編集者。色々問題を起こしすぎてここには書けない。)
引用:2006年12月|ネイキッドロフト





<撮影>板花基(清談社)
引用:日刊SPA!


その後は「別冊ブブカ」「裏ブブカ」の編集者として勤務した後、編集長が独立して設立した編集プロダクション・株式会社清談社に移籍。その後の足取りはつかめていませんが、清談社は2019年現在も存続しています。


加害者たちに課された判決とは




西池袋の肛門裂傷事件は証拠不十分で不起訴に終わったものの、翌年、バッキー関係者は水責めAV「水地獄」撮影時の傷害容疑で起訴されます。さらに池袋署の尽力によって「強制子宮破壊」シリーズに出演した女性が被害届を出したことで、追起訴されました。

検察官は「被告は首謀者であるにもかかわらず反省の態度が見られないばかりか、経済的利益の追求や売名効果をももくろむという犯行動機は、自己中心的で身勝手。到底、酌量の余地はない」として、懲役20年を求刑した。が、被告は薄ら笑いを浮かべていた。検察官の言うように反省の態度は見られなかった。
引用:MSNニュース(アーカイブ)


2007年以降、バッキー関係者には次々と判決が下り、主犯とされた栗山龍は実刑18年の刑を受けて現在も服役しています。ちなみに、栗山は判決を受ける際も法廷でうすら笑いを浮かべていたそうです。

また、主犯格とされた濱田(監督・ハリケーン三郎)には懲役15年、中村(パンティ仮面)と矢野(ジャニーズ光太郎)には懲役14年、神谷(サモハンチンポ―)には懲役11年の刑が確定しています。

彼らを始め合計10名の関係者に実刑判決が下り、AV業界史上、まさに最悪レベルの事件となりました。なお、バッキー作品に一般参加した「監禁友の会」メンバーは、起訴もされずお咎めなしだったことを追記しておきます。


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被害者たちはどんな女性?現在は社会復帰できている?
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