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今月は『センセイの鞄』。高校の恩師と十数年ぶりに再会したツキコさんとセンセイとの日々。センセイとツキコさんの関係がとても素敵でした。作中の時間の流れがなんとも心地よかった。— さぶ (@kaitoumio) 2016年3月25日
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「私」と「センセイ」の物語が,丁寧に丁寧に,季節に沿って緩やかに流れていきます。ストイックなほどの二人の駆け引きは,それでも,おたがいに,決して無理しているようには見せません。これを単純に「大人の恋愛」と表現していいのかどうかは分かりませんけれど,時間をかけて美しく積み上がった「センセイ」の存在は,「私」にとって永遠の財産になったように思います。世間に恋愛の模様は限りなく溢れていますが,今の時代に,この物語を読めることは素敵なことです。
引用:Amazonカスタマーレビュー
— ✩⃛ೄささき✩⃛ೄ@固定ツイポチッ!! (@AkariBumbumbump) 2016年3月29日
数々のレビューのとおり、確かに好みは分かれる作品かとも思う。
私は、この作品に触れて心が震えた。
作品に込められた強い強い意志、想い。
時に激しい痛みを伴い伝わる本文が、いわんとするもの。その重さや情熱が、どこか心地よくもある。
これだけの強い筆致で、もし自分が書き手だったら何かを書けるだろうか?
突き抜けるような想い、本文すべてが、気高く輝いて見えてしまった。
引用:Amazonカスタマーレビュー
泣かないように2週間に分けて読んだのに普通に泣いた短編が7つあって一つ一つ感動するのに最後全部繋がるし最後の3作品の「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」の破壊力スゴイめっちゃ考えさせられましたまた楽しみ減った pic.twitter.com/Os7eQNfnXG— 尾形 拓真 (@tamatogi_03) 2016年3月28日
泣けるとのレビューを見て、話の中に浸かってみたいと思って購入しました。
内容紹介には「生と死と、幸せの意味を見つめる最新連作短編集」とあり、前半の4章は生と死をうっすらと感じるようなお話です。しかし後半の3章は続き物で、序盤から涙腺が緩み始めるのがわかりました。明るい雰囲気で物語は始まりますが、すぐにあれ?という気持ちとともに、死に向かって準備をする"妻"の例えようのない無力感が伝わってきて、読んでいる私の心を曇り空に変えていきます。最初は晴れだったのにどんどん心の天気が崩れていく。。。
読み進めると一挙に湧き出る涙ではなく、とろとろと頬を伝って涙がたくさんあふれ出しました。自分の妻が同じ状態になったらどうなるんだろう、そして子供はどうなるんだろう、そんなことが頭を駆け巡りティッシュを何枚使ってしまったことか。おまけに鼻まで痛い。
幸せはある日を境に失われる可能性があること、そして身近な人の大切さを改めて考える良書と思います。ただし、公共の場で読むには凶器に近いです。後半は決して公共の場で読んではいけません。顔から水分が流れ出してぐちゃぐちゃになってしまうので。
人生を考えるきっかけとして、とてもお勧めです。
引用:Amazonカスタマーレビュー
書き出しの様子で、途中の展開がある程度予測できたのですが、読み進めていくと、二人の様子が実にほほえましくて、悲しい展開よ来るな来るなと思っていました。ついにその時が来た時は本当に悲しくて、胸が痛くなるほどでした。ハッピーエンドを期待しつつ読み続けていくのがまた楽しかったです。
引用:Amazonカスタマーレビュー
『博士の愛した数式』小川洋子★★★★☆何か切ないのに暖かい不思議な話だった。 pic.twitter.com/Z7WaXrncuZ— グレーチフ (@gurechifu) 2016年3月24日
子連れ家政婦と交通事故記憶障害の博士の人情話だろうくらいの思いで読み始めました。暫くぶりに感動しました。何だろう、頭の中で映像が溢れるほど出て止まりません。生活していれば起こる事件は発生しますが、突飛な事は何も起きません。家政婦さんが離婚した背景も書かれていません。母子家庭のルートの学校生活も詳細な描かれていません。でも、そんな細かい事を超越し、物語を昇華させ感動の涙を引き寄せ、ストーリーとは関係なく大切な人を失いたくない気持ちにしてくれました。
引用:Amazonカスタマーレビュー
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」読了。2回読みました。いや、2回よまないともったいないですね。新しかったし、泣けました。 pic.twitter.com/R1stnUkXRZ— じゃん (@jansan5296) 2016年3月27日
「運命」。
このありきたりな、時に陳腐と感じられる単語がこれほど似合う作品はないと思えた。
それほど引き寄せられる2人の不思議な関係を喩える言葉は思いつかない。
この最高のカップルが過ごす時間は人々がすれ違う電車の中で、行き交う交差点で遭遇する奇跡。
読み進めるにつれて、彼女の行動、言動の本当の意味が分かる。
「あぁ。そういう伏線だから、おそらくこんな結末なのかな」と思ったけれども読んでみると…。
奇跡とも思える出逢いの中に、驚く仕掛けが隠されていた。最後までぜひ読み進めてみてほしい。
私も残された日々を大切に過ごそう、そう思った。
そして本書を「きっと最初から読み返したくなる」。帯に書かれたこの言葉がすべてを表現していた。
切なさの涙が止まらない。こんなにも「運命」は切なくも美しいのか。
私にとって、恋愛小説ジャンルの中でも、大好きで大切な作品のひとつとなった。
引用:Amazonカスタマーレビュー
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