腹筋の仕組みを理解するだけで、超効率的に腹筋が割れる件

男なら割れた腹筋に憧れを持っているもの。鏡で自分の体を見るたびに、丸く出てしまったお腹を見てはガッカリし、今度こそと思って腹筋運動を始めるものの、いつも途中で投げ出してしまうというのを繰り返している人も多いはず。でも、実は腹筋の仕組みを正しく理解すれば効率的に腹筋を割ることが出来るんです。

腹筋を割るというのがそもそも間違い

筋トレを始めたばかりの人は、腹筋を割るために必死に腹筋運動を頑張っていますが、そもそも腹筋を割るという考えが間違っています。実は腹筋は誰でも割れているものなのです。一見するとお腹が出ている太った体型の人であってもすでに腹筋は割れています。ではなぜ太っていると腹筋が割れていないように見えるのかと言うと、これは単純に腹筋が脂肪の下に隠れてしまっているためです。その脂肪さえ落とせば誰だって腹筋は割れて見えるものなのです。逆に、痩せすぎている人はお腹に脂肪がないため何もしなくても割れて見えます。だからといって鍛えているのかというとそうとは限らず、ただご飯を食べていないだけという場合もあります。

力士やプロレスラーなど格闘技を生業にしている人でも腹筋が割れていない人を数多く見かけると思います。腹筋が割れてないからといって、このような人たちが筋トレをしていないなんてことをいう人はいないでしょう。彼らは毎日のようにハードなトレーニングを繰り返しているにも関わらず、体を守るためにわざと脂肪をつけているために腹筋が割れて見えないのです。

腹筋が割れて見えるためには体脂肪率が１０％を下回る必要があると言われています。そのため、ただ闇雲に腹筋運動をしても腹筋は割れて見えないというわけです。

腹筋運動はお腹の脂肪を燃やしづらい

腹筋運動を毎日何回も繰り返しているのに腹筋が割れていないと言う人は多いはずです。どれだけ努力をしても一向に割れた腹筋が現れずに断念してしまった人もいるでしょう。でも、その腹筋の下にはとても逞しい腹筋が隠れているのかもしれないのです。上記で説明したように、お腹に脂肪が付いている限り腹筋が割れて見えるということはありません。だからといって脂肪を落とすために筋トレを数多くこなしても、そもそも筋トレは脂肪を落とすのに向いていないと言われているのです。

腹筋運動などハードな筋トレで消費されるのは脂肪ではなくグリコーゲンです（糖分）です。脂肪が燃焼する前にグリコーゲンが消費されるので体脂肪が落ちるということは少ないのです。だからといって筋トレで脂肪が落ちないかというとそうではありません。筋トレで消費するエネルギーよりも摂取カロリーを抑えれば当然ですが脂肪は燃焼していきます。しかし、カロリーを抑えすぎると今度は筋トレ中にスタミナ切れを起こしてしまいしっかりと筋肉を追い込むことができなくなってしまいます。そういう意味で、筋トレは脂肪燃焼に向いていないと言われているのです。

脂肪を効率的に落としたいのであればマラソンなどの有酸素運動をオススメします。有酸素運動は糖分と脂肪を消費して行う運動なので、効率的に脂肪を落とすことができると言われているのです。

筋トレと有酸素運動を行うのが重要

筋トレで脂肪が落ちないのであれば、腹筋運動をする意味がないかと言われたらそんなはずはありません。腹筋運動をすることで脂肪の下の腹筋が厚くなり、逞しい腹筋を作ることができます。もし腹筋運動をしなければ痩せ細ったみすぼらしい腹筋になってしまうでしょう。腹筋が割れているからといって自分は細マッチョと勘違いしているのがこのパターンです。

また、腹筋運動をすることで筋肉がつき基礎代謝も上がります。基礎代謝は人間が何もしていない状態でも消費されるエネルギーのことです。例えば筋トレをしていない男性が食べている食事量を、筋トレをして筋肉がついた男性が食べたとしたら消費されるエネルギー量に差があるため、筋肉をつけている男性の方が太りづらいというわけです。

さらに、有酸素運動だけをしていると筋肉のグリコーゲンを消費することになるためどんどん筋肉が痩せていってしまいます。そのため割れた腹筋を維持しつつ脂肪を燃焼させたいのであれば、有酸素運動と腹筋トレーニングの両方を行う必要があります。

効果的に腹筋を割る筋トレ

まずはこちらの動画をご覧ください↑↑

学生の体育の時間に散々やらされた腹筋運動といえば、腰を支点にして上半身をギッコンバッタンと持ち上げるのを繰り返すシットアップが真っ先に浮かぶと思います。しかし、腹筋をしっかりと鍛えたいのであればシットアップだけでは足りません。上記で紹介している動画のように、腹直筋、腹斜筋、腹筋下部を満遍なく鍛えてあげることで逞しくバランスの取れた腹筋を作ることができるのです。

また、腹筋を１日に１００回も２００回もやる人がいますが、それでは筋肉を作るのには効果的とは言えません。何百回も腹筋ができるということはその人にとって負荷が足りていない証拠です。ダンベルの代わりに木の枝を使って筋トレしても筋肉にならないのと同じことです。筋トレをする時は、自分にとって限界と思えるくらいの負荷をかけながら、少ない回数を行うことで効率的に鍛えられるはずです。

休息と食事はしっかりと摂りましょう

腹筋はなかなか筋肉痛になり辛い筋肉と言われています。そのせいで毎日のように腹筋運動をしてしまう人もいますが、それでは筋肉が修復する暇がありません。筋肉は運動で損傷し、それを修復することで大きくなります。また、筋トレで損なわれた炭水化物、タンパク質を補給することを忘れてはいけません。筋トレでエネルギーが使われたあとにそれを補給しないと、筋肉の中にあるグリコーゲンなどを使いきってしまい、筋肉が大きくなれなくなってしまうためです。筋トレで筋肉を酷使した後はしっかりと休息と、低カロリー高タンパクな食事を摂るようにしましょう。


筋トレをしようと心に決めたら、時間がかかることを覚悟し、ゆっくりと筋トレに取り組むようにしましょう。筋トレ初心者が陥りがちなのですが、しっかり鍛えているのになかなか筋肉がつかずそれに焦ったり、すぐに腹筋を割りたいと考えるあまり無茶な食事制限をしたり、１ヶ月かそこらしか筋トレしてないのに腹筋がつかないと投げ出す人がいますが、そんなに急に体が変化したら逆に怖いと思います。筋トレをするなら急いで結果を求めないように、ドッシリと腰を据えてやるという気持ちを持ちましょう。