筋トレを無意味にする、絶対NGな筋トレ後の行動４選

「ムキムキな体にしたい」「細マッチョにしたい」「体を少しでもいいから引き締めたい！」みなさんのトレーニングの目的はさまざまかと思います。実はそんな方でも、筋トレ後の何気ない行動によって筋トレを無意味にしていることがあるんです！今回は絶対NGな筋トレ後の行動４選をご紹介いたします。

1.筋トレ後の飲酒

どうしても運動した後って「一杯だけ…」といってお酒を飲みたくなってしますが、実はこの行動はNG！元々アルコールには"食欲増進効果"というものがあります。つまり食事量が増え、結果として体脂肪として蓄積されやすく、筋トレの効果も実感しにくくなってしまうということです。

また、お酒を飲むことで、タンパク質が分解され筋線維自体にも悪影響を与えてしまいます。アルコールを飲むと"コルチゾール"というホルモンの分泌量が増加します。このコルチゾールというのは精神的なストレスがかかっているときにも増加します。その中でトレーニングをしても中々効果は発揮されません。

つまり、筋トレ後にアルコールを摂取してしまうと、コルチゾールの分泌量が増加し、壊れた筋繊維が再生しにくくなってしまいます。したがって、運動後のお酒は控え、特に汗をかいたあとは薄めのスポーツドリンクやお水を補給しましょう。もちろん体は疲れていますので、もしどうしてもアルコールを飲みたいというのであれば、筋肉の分解を防ぐためにタンパク質を摂取する！ということをお忘れなく。

2.熱いお湯での入浴やサウナ

最近のフィットネスクラブにはお風呂やサウナが完備されています。家で筋トレされる方ももちろんお風呂はあるかと思います。「疲れた体を癒してあげるために」といって汗を出そうという思いで入浴される方は非常に多いです。実はそれは体に大きな危険を及ぼします。

ではなぜ危険なの？ということに移りますが、実は筋トレって身体に負担をかけているんですよね。筋線維だけではなくて実は血管にも。例えばすごく重い物を持ち上げた時って呼吸が乱れたり顔が赤くなったりしませんか？それと同じで重いものを扱う筋力トレーニング。血圧があがって心臓に負担がかかります。筋トレをすると、トレーニングで血液を押し出そうと心臓のポンプ作用がはたらき、さらに入浴やサウナに入るとさらに心臓に負担がかかってしまいます。

それでも汗をかいた後は入浴したいという方は37℃程度くらいのぬるま湯につかりましょう。副交感神経というリラックスを促す神経のはたらきが活発になります。もしくは湯船にはつからずシャワーだけ浴びるようにしましょう。

3.十分に筋トレをしたあとにさらにトレーニング

例えばフィットネスクラブで自分を追い込み、筋トレたくさん行ったとしましょう。家に帰ってシャワーを浴びて食事をとり「少し身体が回復したな。もっとトレーニングするか！！」これは男性がしてしまいがちな行動ですがNGです。筋トレというのは何度も書いたように筋線維を破壊しています。一度破壊された筋肉は修復をしようとはたらきます。

しかし体が回復に向かっている中で、さらにトレーニングをして筋肉を破壊してしまえば、筋線維は合成されるどころか破壊され、トレーニング効果が発揮されません。

筋トレというのはトレーニングを終えた後の「栄養」「休養」が非常に大切になっていきます。一度筋肉はトレーニングにより破壊され、筋線維が回復するのには24～72時間かかると言われています。この繰り返しによって筋線維は元あった太さからさらに太くなるという「超回復」といわれる現象が起こり、超回復こそが筋トレで筋力がアップする理由です。トレーニングは2～3日間隔を空けたほうがいいと言われるのは、この超回復が完了するまでにそれぐらいの日数を要するためです。

翌日もトレーニングをしたいならば違う部位などを選択したメニューを行いましょう。また、筋肉を休ませてあげる面ではストレッチも効果的です。ストレッチして縮んだ筋肉をしっかりと伸ばしてあげると筋肉の回復が早くなります。

4.筋トレ後に何も食べない

遅い時間に筋トレをした人は、「筋トレ後は食べない！」ということがありますが、これは絶対にやめましょう。なぜなら、運動していると血液が体全体に栄養素をめぐらそうと、糖質や脂質をもとに体内のエネルギーが消費されていきます。そして、血液中にある糖分が使われ、血糖値が下がってしまいます。

この状態で栄養素を摂取しなければ、血糖値が下がったことによるめまいやふらつきなどで倒れてしまうことさえあります。運動後に何も食べないのは、体に危険を及ぼしてしまうのです。満腹に食べることはありませんが、夜遅くても野菜スープやプロテインなど野菜・タンパク質をメインとした食材で脂質や炭水化物を避けた食事をとりましょう。

意外と知らなかった筋トレ後に無意識にやってしまっていたこんな行動がせっかくの筋トレを台無しにしてしまっていることがわかりましたね。今からでも遅くありません。ぜひこれから筋トレをする際には気をつけてみてくださいね。