女子高生の10人に一人が感染！性病「クラミジア」とは？

性病と聞いてぱっと思い出される病名といえば、淋病、梅毒、クラミジアなどなど。高校の保健体育でそれぞれの病気と症状について学んだはずなのに、忘れてしまった大人のために、今回の筆者シシドは保健の先生！病気の一つに的を絞りました！女子高生の10人に一人が感染！性病「クラミジア」とは？学ぼうぜ、アミーゴス！

クラミジアとは、なんですか？

まず初めに、クラミジアについての基礎知識からお話します。

クラミジアは、性感染症の中でも感染率が最も高く、年々上昇傾向にあります。クラミジアの感染率は、一度の性行為で約50％。性器による接触のみならず、オーラルセックスによる喉への感染も広がっております。クラミジアの感染率が高い要因は、感染していても自覚症状が出にくいことが挙げられます。知らず知らずのうちに、病気が広がってしまうのです。

女子高生とクラミジア

クラミジアは、特に若い世代で急速に広がっております。とある研究報告を読むと、女子高生の感染率は10％を超えていると示されております。20代以降になると、性感染症への知識が増え、リスクを回避するために検診を受けるのですが、10代の人々は性感染症の知識が足りず、また恥ずかしいからという理由で、検診を怠るがために、その世代の感染率が高いと考えられます。

参考：セルフドクターネット

クラミジアの感染ルート

クラミジアは、最近の仲間で、膣や子宮、男性の尿道、咽頭に住み着き、直接接触の性行為で感染します。

普通のキスやコップの回し飲みなどでは感染しませんが、コンドームをつけないセックスや、分泌液の粘膜への接触が感染ルートとして挙げられます。また、ディープキスでも感染する場合があります。

クラミジアの症状

クラミジアに感染した場合の、男性と女性の症状を紹介します。

男性がクラミジアに感染すると、排尿時の軽度な痛み、尿道の痒み、不快感などが挙げられますが、症状が全く出ないという場合もあります。また、ごく稀に『精巣上体炎』を起こします。精巣そのものの痛みから、徐々に鼠径部や下腹部に炎症が広がり痛みを感じます。高熱を伴い、最悪の場合、うみが溜まることもあります。

女性がクラミジアに感染すると、おりものが増えたり、不正出血などを起こしますが、半数以上の人は症状が全くでないようです。感染したまま放置してしまうと、卵管炎を引き起こし、子宮外妊娠や不妊症の原因となります。

咽頭クラミジアの症状

性器クラミジアに対して、オーラルセックスにより、咽頭にクラミジアを発症する場合もあります。

咽頭に感染すると、喉の腫れ、発熱、首のリンパ節の腫れなどの症状が現れます。咽頭クラミジアの場合、症状は比較的軽くすむ場合が多く、よく風邪と勘違いされるため、感染に気づかない場合がほとんどです。

咽頭クラミジアは普通のキスでは感染することは少ないですが、ディープキスでは感染率が高くなります。また、咽頭クラミジアは相手の性器へも感染してしまいますので、発症している口で相手性器と接触してしまうのは危険と言えます。

クラミジアの予防

クラミジアの感染予防のためには、性行為の際のコンドーム着用が必須です。しかし、咽頭クラミジアを感染している相手とのディープキスでは、予防方法はありません。これが、クラミジアの高感染率の原因です。直接性器にクラミジアが感染していなくとも、咽頭に感染していれば、コンドームを使用していてもセックス中のディープキスやフェラチオで感染してしまうのです。

また、クラミジアの感染を防ぐためには不特定多数の相手との性行為を控えることが有効になります。菌の感染ルートを減らすことにより、自分が感染するリスクを少なくすることが大切です。

クラミジアの発見

自分がクラミジアによる病気にならないため、相手に感染させないためには早期発見が鍵になります。

最も簡単な検査方法は、病院検査です。泌尿器科、産婦人科、小児科、皮膚科などで「性病の検査をしてほしい」と告げれば検査をしてくれます。症状が出ていない段階での検査の場合、保険治療の適用外の場合が多いです。病院で検査をした場合、感染していることがわかればその日から治療を受けることができます。

各都道府県の保健所でも性病検査を受けることができます。保健所での検査は１～２週間に1回、平日の日中に行われることが多く、人数にも限りがあります。しかし、様々な性感染症、HIVなどの検診をまとめて受けることができる上に、基本的には無料で行われております。

最近では、検査キットを使用し、自宅でクラミジアの感染を確認することができます。検査に必要な器具のセットが販売されており、血液や粘膜を採取して自分で検診することができます。わざわざ時間を設けることなく、匿名性、秘密性が非常に高い検査方法といえます。

参考：ふじメディカル

クラミジアの治療

クラミジアの治療は、抗生物質と抗菌剤を服用します。2週間程度で治療することができます。症状自体は数日でおさまることが多く、そこで薬の服用を止めてしまう患者が多いようですが、菌が完全に死んでいない場合がほとんどで、そこから再感染するケースもあります。服用された薬は、必ず飲みきるようにしましょう。また、最近では薬に耐性を持った菌も発見されているようなので、医師が完治と判断するまでしっかりと治療に専念しましょう。

クラミジアの再感染

クラミジアは完治さえすれば再発することはありません。ですが、クラミジアに対する免疫はつかないので、『再感染』は起こりえます。自身が完治しても相手が感染したままの状態では、再度うつされることもあります。クラミジアの再感染を防ぐためには、自分だけでなく相手も一緒にクラミジアを完治させる必要があります。


さて、ここまで長々とクラミジアについてまとめてみました。筆者シシドも自分で勉強になりました！若者に多い性病で、自分は30歳オーバーだからといって、それが感染しない理由にはなりません。いつもとなにか違うな、ちょっと違和感があるな、新しく恋人ができたな、など、自分で検診のタイミング、きっかけを作り、事前の予防、感染の有無を確かめる必要がありそうですね。性病になっていては、せっかくの楽しいセックスも台無し！セックスするなら検診して、検診しないならセックスするな。ってことで、シシドは受診してきます！！

以上、panpan（パンパン）編集部シシドリョウヘイのお届けでした。