ピルを2日飲み忘れ＝仕切り直し! ピルの処方マニュアル

避妊以外にも、生理に関する悩みの軽減や婦人科系の疾患予防などにも効果が期待できるピル。服薬している方も多くいます。ですが、習慣化するまでは飲み忘れてしまう事も。そんな時の為に知っておきたい事、ピルを2日飲み忘れ＝仕切り直し! ピルの処方マニュアルをチェックしておきましょう。

ピルを2日飲み忘れた時の仕切り直しって?

ピルを続けて2日(2錠)飲み忘れてしまったという場合、いったん服薬を休止してしまいます。リセットするという事ですね。飲み忘れた日を休薬の1日目として、～7日間以内の休薬期間をとり、出血がみられたら新たなシートの服薬を開始します。

ピルの服薬を始めて何日目(何錠目)の飲み忘れだったのか、飲み忘れに気づいてから何時間経過していたかによって対処の仕方も違ってきますし、サイトによっては、他の避妊と併用しつつ1シート飲み切ると説明されている場合もありますが、2日以上の飲み忘れの場合はいったん仕切り直しをした方が分かりやすいのではないでしょうか。

1～7日(錠)目のピルを2日飲み忘れた時の対処法

ピルには卵巣を眠らせて排卵を起こさないようにする作用があります。服用したピルの数が多くなるほど眠りは深くなっていき、7錠服薬した時点で、卵巣の眠りは半分ほどと言われています。ですので、避妊効果はピルを飲み始めて7日以上経たないと期待出来ない、という事なんです。

1～7錠目のピルを、決めた服薬時間から48時間、つまり2日続けて飲み忘れてしまったという場合は、服薬を休止して次の月経を待って再開する「仕切り直し」をします。この期間に飲み忘れをしていると避妊効果は期待出来ませんので、他の避妊と併用する必要があります。

8～14日(錠)目のピルを2日飲み忘れた時の対処法

ピルを服薬し始めてから7日は経過しています。ですので、前の週に比べると卵巣の眠りも更に深くなってきています。避妊効果も持続されているので、すぐに排卵が起きるという事は考えにくいでしょう。飲み忘れが、決めた服薬時間から24時間以内なら、気づいた時にすぐ服用し、また服薬時間に通常通り服用すれば問題ありません。

ですが、決めた服薬時間から2日以上続けて飲み忘れてしまった場合は、今までのシートは捨てて、やはり「仕切り直し」なります。2日以上飲み忘れると、ピルの作用によって上昇していた血中ホルモン濃度が低下し、子宮内膜が剥がれて出血(消体出血)がみられます。出血を確認してから、新たなシートの服薬を開始しましょう。

15～21(錠)目のピルを2日飲み忘れた時の対処法

ピルの服用を始めてから14日が経過していますので、卵巣の眠りは更に深く、完全に眠っていると言っても良い状態です。避妊効果も持続されていますので、すぐに排卵、妊娠、という可能性は殆どないと言っても良いでしょう。この週に2日以上の飲み忘れがあった場合は、飲み忘れた日を休薬期間の1日目と計算して、7日以内に次のシートの服用を新たに始めます。

うっかり忘れて、休薬期間を延長してしまいそう。という心配がある場合は、すぐに新しいシートの服用を始めても構いませんし、服用開始後の不正出血などが心配という場合は休薬期間を設けても良いです。どちらにしても、基本的には効果に違いはありません。

ピルを2日飲み忘れ＝仕切り直し! その「仕切り直し」とは? ピルを服薬する際に知っておきたい処方マニュアルをご紹介しましたがいかがでしたか? 飲み忘れに気づいてから24時間以内であるのか、それともそれ以上経ってしまっているのかで、「仕切り直し」になってしまうかが分かれます。是非飲み忘れを防いで、高い避妊効果を得たいものです。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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