低用量ピルの服用が原因で食欲が増す？ピルを飲むと太る理由

「以前はこんなに食べるようなことはなかったのに・・・」ピルを飲み始めてから、このような現象が起きたことはありませんか？実はこれ、個人差があるもののピルが結果的に食欲の増進に作用するケースが少なからずあるのです。今回はそれについてお伝えします。

ピルで食欲は増すのか

ピルを服用の後、食欲が増してしまった方は大勢おられると思います。一応ピルの副作用として存在はしているもののその頻度的には非常に少なく、そうではなく体内に入ったピルが結果的に食欲を増進させてしまう状況を作り上げる作用があると考える方が自然だと言えるでしょう。なお、ピル服用後の食欲について、Yahoo!知恵袋で気になる意見がありました。

black_out19さん 2013/5/1100:24:09
医師です。

基本的に太ることはないといわれているのですが・・・

私の経験上では太ったという人はそれなりにいます。
とくに、マーベロン（ファボワール）に多い印象です。

おそらくピルそのものに体重増加の作用はないのでしょうが
食欲が強くなるという感じです。
生理前になると食欲が増す人もおられると思いますが
その状態がずっと続くわけです。
むくみも太った印象をもたらします。

しかし、このあたり個人差も大きく
なおかつ数ヶ月でおさまる人が多いです。
太ったといっても１～２ｋの範囲ですね。

冬に飲み始めれば太ったという印象にもなりやすいですし
あんまり気にすることはないですかね。

生理痛などの理由があって勧められているのなら
メリットの方が大きく始めることをお勧めします。

引用：yahoo!知恵袋

上記により、結論「だけ」で言えばピルは食欲を増進させてしまうことが伺えるでしょう。意見でも「食欲が強くなるという感じです。」とありますが、では一体どのような理由や仕組みで食欲が増進するのでしょうか？次項以降でそれを説明します。

食欲亢進・増進という副作用によるもの

まず前項にも記述のとおり、ピルの副作用に「食欲亢進・増進」があり、それにより食欲が増進している可能性があります。ですが、発生率としては最大でも0.5%程度であり、頻度としては決して高いものとは言えません。

これをご覧になった方でも、「え？そんな副作用あるんだ」と思われたことでしょう。そのくらい副作用としての知名度は低く、それだけ起こるケースの少ないものなのです。それだけに、いざこの副作用が現れてしまうと、それがピルの所為であるか否かの判断が非常に困難となります。

水分を体が溜め込みやすくなる

ピルを服用すると、一時的に体内に水分を溜めやすくなる傾向があります。これはピルの成分の内、卵胞ホルモンが摂取したナトリウムの備蓄上限を引き上げてしまい、本来ある自身の体の備蓄上限を上回ることで、「むくみ」という形で体重が増加してしまうのです。

これは厳密に言うと「体重増加の理由」であり、食欲増進の理由とはならないのですが、備蓄上限が引き上げられたことで「余分な摂取」をしてしまうという意味で、食欲増進の一種であると考えて良いでしょう。

疑似的な「妊娠」を作り出すため

ピルの具体的な効果のひとつで、黄体ホルモンを摂取することで疑似的な妊娠を作り出し、排卵を起こさせないというものがありますが、これはすなわち体が妊娠していると錯覚している訳で、それに伴い栄養を摂取しようと本能が働きます。

要は体を騙している訳なのですが、体は素直に反応してしまうため「生まれてくる子供のために！」と、あなたに栄養を十分に摂取するよう促し食欲が増進してしまうのです。

食欲が増す場合の改善方法

ピルを服用することで食欲が増進するならピルをやめれば済むだけの話ですが、そうとはいかない場合は別の方法を考える必要があります。

その場合、できるだけ作用の少ないピル（低容量等）を選ぶか、生活を一度見直して意識的に改革する必要があります。食事を小分けにしたり、野菜を多く摂取する等の基本的なことも大切です。要は、女性が行う基本的なダイエット方法だけで、その食欲は十分に抑えられます。


女性にとって、大食は点滴です。せっかくピルの効果を得たところで、太ってしまえばピルとは違うリスクを抱えてしまい、全く意味がありません。十分に気を付けましょう。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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