ピルをそろそろやめる時に知っておきたい副作用や対処法

低容量ピルは避妊に始まり月経痛の緩和など作用は多いものなのですが、飲むことを中断した時それらの効果はどうなるのでしょうか？今回は、ピルをそろそろやめる時に知っておきたい副作用や対処法をご紹介いたします！

ピルをやめるとどうなるの？その１:妊娠は最短１ヶ月！

低容量ピルの目的は生理を止める=排卵を抑制するということによって、妊娠をしないような身体にすることです。薬の中には女性ホルモンが含まれており、簡単に説明すると『妊娠した時の体質に近づける』んです。

妊娠中の女性は避妊をせずとも決して再度妊娠はしませんよね？妊娠中は、体内で自然と分泌されるさまざまなホルモンの効果によって促されるのですが、通常では低容量ピルでコントロールするしかありません。低容量ピルは、排卵を止めるだけであり、排卵機能の根本へは作用はしていないので服用を止めるとすぐに排卵は再開されます。おおよそ一ヶ月以内に排卵する女性が多いとのこと。

そのために最短で１ヶ月で妊娠をすることは可能なのですが、いつ排卵するかは定かではないため、一度目の月経を終えた後におおよその排卵日をチェックすることをお勧めします。

ピルをやめるとどうなるの？その2:ニキビが増える？！

低容量ピルに含まれる女性ホルモンの効果によってニキビが劇的に減る方も多く、避妊のみならず美肌のために飲む方もいるのが事実です。しかし、薬で半ば強引に女性ホルモンの量を増やしているために飲むことを中断した場合、体内のホルモンバランスが変化することは必至です。なので、低容量ピルを飲む以前よりもニキビが一時的に多くなってしまう恐れがあります。

これに対抗できる別のお薬があります。『スピロノラクトン』という利尿剤として使用されている薬なのですが、とりわけ女性はこの薬を服用することでニキビを劇的に減少させることが可能です。この薬は１ヶ月分で4000円程度なのですが、美容外科で処方してもらうことが一般的とされています。

ただし、妊娠を目的として低容量ピルを中断した場合には、胎児に影響があると考えられますのでスピロノラクトンの服用は避けてください。

ピルをやめるとどうなるの？その3:月経痛は復活するの！？

低容量ピルを飲んでいる間、女性が毎月悩まされる月経痛が緩和されたと実感する方は多いはずですが、服用を中断するとどうなってしまうのでしょうか？

答えは残念ながら『服用前に戻ってしまう』というケースが多いです。 これはピルに含まれる『黄体ホルモン』が原因とも考えられます。とりわけ服用を止めた直後の月経痛がとりわけ重いと感じる場合は仕方がないと捉えて様子を見る必要があります。

黄体ホルモンが体内にあると、脳下垂体がFSHという卵巣刺激ホルモンを分泌しなくなります。このFSHにより毎月排卵を起こしているということですね。このFSHは低容量ピルを止めてから数ヶ月しないと通常のような分泌をすることができません。この結果、上手く排卵においての工程が上手く作用しないために子宮の内膜が厚くなってしまう場合があるのです。

こうなると、経血の量は増えてしまいますし痛みも増えてしまうかもしれません。あまりにも辛い場合は無理せず病院へ行くようにしましょう。しかしながらピルの服用中は軽かっただけで以前の痛みや辛さを忘れてしまているために強い不快感を感じる場合もありますので、少し様子を見てみるということも大切です。

ピルをやめるとどうなるの？その4:性欲がアップします！

低容量ピルを飲むと男性ホルモンである【テストステロン】というホルモンが抑えられるので排卵をストップするのと同時に性欲も減退してしまうといわれています。実際にこの副作用で悩んでいる女性って多いんですよ。もしかすると低容量ピルを飲んでいる間性欲が減ってしまったと悩んでいる女性もいたかもしれませんが、ピルを止めることで恐らく性欲は復活することでしょう。

ただし性欲が増した反面避妊効果は皆無となっている状態ですので、コンドームなど別の避妊法を必ず用いることが大切です。しかし、ピルを飲んでいても性病予防などの観点から、ひとりのパートナーに相手を限定しない場合はコンドームを使用してくださいね。

ピルをやめるとどうなるの？その5:体重が減る

低容量ピルを服用している最中は、体内の水分量が多くなったり単純に食欲が増したりと多少なりとも体重の増減がある女性は少なくはありません。

服用を止めるということはよほど食事の量に変化の無い人は水分量は以前のように戻り自然と体重が落ちることが考えられます。これは嬉しい効果と錯覚する方もいますが、ただ単に貴方の適正体重へと戻ったと考えた方が無難かもしれません。

ピルをやめるとどうなるの？その６:胸が小さくなる

女性ホルモンや黄体ホルモンの作用に、妊娠に近い体質になるということは説明しましたが、妊娠中は常に胸が張り大きくなります。このような作用が低用量ピル服用中でも見られる方がいますが、悲しいことに服用を止めると胸も小さくなってしまいます…

胸はもとより女性ホルモンの作用で女性らしい身体だった体型も変化してしまうかもしれませんので、注意が必要です。

ピルをやめるとどうなるの？その７:おりものが増える

おりものとは子宮内の分泌液や古い細胞などの粘液などが混ざって出来ているものです。低容量ピルを中断しますとこれらの分泌液が多くなることは自然にあるとのことです。ピルの服用前よりも増えるということは無いのですが、不快だと思う場合はしっかりとケアをしてください。

とりわけ乳白色のようなおりものが分泌された場合は、最初の排卵が起きている可能性があります。ピルの後２～３週間程度で排卵がされるとは言われているものの人それぞれですので、おりものによって目安を把握することが出来ます。


いかがでしたでしょうか？低容量ピルを止めると女性にとっては少々悲しいことが多い気もしますが、妊娠を希望している場合はすぐに可能な点はとても素敵なメリットですよね。自分のライフプラン通りに日々を送るためにもピルを止めるタイミング、というものも予め計画をしておくと良いかもしれません。

以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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