「中で出しちゃった。」事前に覚えておくべきアフターピルの効果

中で出しちゃった…どうしよう。なんて経験ありませんか？そんな時、オロオロするだけでは何も解決しません。そこで頼りになるのがアフターピルの存在です。いざという時のためにアフターピルの効果を知っておいて、速やかに対処できるようにしておきましょう。

アフターピルの効果

緊急避妊の方法として「アフターピル（モーニングアフターピル）」がもっとも効果的と言われています。アフターピルは避妊に失敗した際に速やかに処方することで、受精、着床を防ぐ率を大幅に下げてくれる避妊薬です。適切に服用すれば、7～9割は妊娠を防ぐことが可能とされています。しかし、アフターピルは必ず医師の診察と適切な診断・服用が必要です。自分で勝手に判断して服用方法を間違ってしまうと、その効果はほとんど期待できません。一度にたくさん飲んだり、他の薬と併用したりするのもNGです。高い効果を得るためにも、正しい服用の仕方を医者に教えてもらいましょう。

アフターピルを処方してもらうには

アフターピルは市販ではありませんので、薬局やドラッグストアでは売っていません。医師の診断が必ず必要になるので、婦人科やレディースクリニックに診察に行かなければなりません。保険証は必ず持っていくようにしましょう。診察費用は初診の場合だと検査や洗浄などとあわせて高くつくこともあります。ピル代は保険がききませんので、お財布に余裕を持って診察に行くようにしてください。また、アフターピルを必ず処方されるとも限りませんので、不安な人はあらかじめ病院に問い合わせをしてから行くようにするといいですよ。

アフターピルの効果的な飲み方①服用時間

アフターピルで一番重要なことは、服用するまでの時間です。避妊に失敗した時、アフターピルの服用が早ければ早いほど、その効果は期待できるとされています。一般的にセックスの72時間以内にアフターピルを服用すれば、高めの効果があると言われていますが、72時間以内でも飲むのが早ければ早い方が期待度は上がります。よって、避妊に失敗したらなるべく早く婦人科やクリニックへ行って、医師の診察を受けることが大切になってきます。

アフターピルの効果的な飲み方②ピルの種類と服用方法

アフターピルには2種類あります。一つ目が「ヤッペ法」と呼ばれる服用法で、中用量ピルの「プラノバール配合錠」を決まった時間に2回飲む方法です。72時間以内に一度目を服用し、その12時間後に同じ量を服用します。

もう一つが「LNG法」と呼ばれる服用法です。「レボノルゲストル」という黄体ホルモン剤で「ノルレボ錠」が一般的です。「LNG法」は1回につき2錠の服用で済むので、ヤッペ法に比べて飲み忘れなどがなく、副作用も低いです。

アフターピルの副作用について

「ヤッペ法」は中用量ピルを服用するので、吐き気や眠さ、だるさなどの副作用があります。個人差がありますが、気分が悪くなったり頭痛がする場合もあります。しんどく感じるかもしれませんが、2回目の飲み忘れがないように気を付けましょう。「LNG法」は「ヤッペ法」に比べて副作用が少なく、体への負担がかかりにくいと言われています。どちらを処方されるかは医師によりますが、不安な人はきちんと相談することをオススメします。

アフターピルはネットでも買える？ 効果は同じ？

アフターピルは原則、医師の診断と処方が必要ですが、インターネットで購入できる場合もあります。しかし、きちんとしたサイトから購入するならまだしも、安いからと言って、よくわからない海外サイトでの購入などは止めた方がいいでしょう。同じように見えても、実際は全く違った成分のものかもしれません。パッケージや記載に惑わされて間違った薬を服用し、結果的に妊娠してしまった、という例もあります。より安全、安心に避妊したいなら、必ず医師の診断と処方を受けてください。適切な飲み方も教えてもらえます。特に焦っている状態で、ネットで購入するのはおススメできません。

100%の避妊効果があるわけではない

アフターピルはセックス後、適切な量と時間を守って服用すればその効果はかなり高いです。しかし、100%妊娠を回避できるわけではありません。事実、アフターピルを服用しても妊娠した例はあります。アフターピルを服用すると、早い人で3日後くらいから生理が始まります。アフターピルを服用して3週間たっても生理（消退出血）がこなければ早めに婦人科やクリニックを受診しましょう。アフターピルを飲んだからといって安心するのではなく、確実に妊娠していない事がわかるまで体調の管理に気を配ってください。

アフターピルはあくまでも緊急時の応急処置です。次の生理が来るまではしっかり避妊をし、少しでも不安なことは医者に確認しておくといいでしょう。

避妊に失敗した時のことを考えておく

セックスのパートナーがいる人は、あらかじめ避妊に失敗した時のことを考えておくといいでしょう。咄嗟の場合だと慌ててしまうこともありますが、普段から失敗した時のことを頭に入れておけばスムーズに対処できます。手帳やスマホなど、普段よく目にするものに緊急時の対応やかかりつけの病院の診療時間などを書いておくと安心です。休日など病院が休みの場合もありますので、いくつか候補の病院を選んでおきましょう。72時間以内に対処できるように、日頃から対応策を考えておくのがベストです。

不安な人は低用量ピルの服用を習慣化する

避妊方法に自信がない人や不安な人は「低用量ピル」の服用をおススメします。「低用量ピル」はアフターピルと違って毎日服用する避妊薬です。種類も様々ありますが、生理痛がキツイ人や子宮内膜症を患っている人などにも処方されるお薬です。毎日飲むものなので、飲み忘れなどで効果が期待できなくなる場合もありますが、習慣化してしまえば高確率で妊娠を防ぐことができます。

「低用量ピル」も医師の診察と処方が必要です。普段から婦人科に通うクセもつきますので、避妊方法の一つとして検討するのもアリです。ただし、低用量ピルでは性病の感染を防ぐことはできません。信頼できるパートナー以外とのセックスではコンドームの併用を怠らないようにしましょう。

避妊に失敗した直後はかなり焦ってしまいますが、アフターピルの効果と服用方法を知っていれば慌てずに的確な判断と対応が可能です。女性も男性も緊急避妊の知識を蓄えておくことで、間違った対処をせずに済みます。事前にアフターピルの効果を覚えておき、いざという時は落ち着いて行動を起こすように心掛けてくださいね。