フェラのせいで喉を痛める危険性や、喉が痛くなった時の対処法を解説

喉がイガイガして、腫れぼったい…。ふつう風邪を疑いますし、風邪薬を飲んで経過を見ようとするでしょう。しかし、もしもその症状の原因が、フェラでうつされた性病によるものだとしたら？挿入時にはコンドームで性病対策をしていても、フェラの際は無頓着に生で咥えていないでしょうか。粘膜が触れ合う以上、喉も性病に侵されます。今回は専門家の立場から、フェラのせいで喉を痛める危険性を解説。フェラでも性病はうつります！

フェラのせいで喉を痛める危険がある！代表的なのが咽頭淋病

エッチに病気はつきものですが、コンドームなしの挿入だけが問題なのではありません。前戯の中にも、性病に罹患するものがあるからです。とくにフェラの場合は、喉を痛める可能性があります。ハードなフェラチオでケガをするのではなく、原因は性病への感染です。

代表的なのは咽頭淋病(いんとうりんびょう)。近年罹患する女性が増えていて、背景にはオーラルセックス(口腔性交)に対するハードルが下がっている事が挙げられます。女性向けのAVも珍しくなくなり、若い世代ほどフェラに対する抵抗がなくなっているのでしょう。

挿入時のコンドームは当たり前でも、フェラは生でするのがふつう。ゴムフェラなんて、今どき風俗でしかお目にかかれません。喉から感染する性病がある事実に無知なままだと、思いがけない痛みや症状に苦しめられる事になります。

なぜフェラのせいで喉を痛めてしまうのか？

クラジミアや淋病の名前は知っていても、フェラでうつるとは思っていないかもしれません。しかし病気の感染経路はたいてい粘膜。傷口でもないのに常時露出している膣、肛門、それから口内といった部位は、あらゆる雑菌、病原菌の侵入ルートとなりうるわけです。

感染経路だけが喉で、症状は別の場所に現れるクラジミアのような例もあります。おしっこのときに痛みを覚えたり、おりものが増えたり。不正出血などの症状に見舞われる人もいますが、喉の症状は軽微。しかし自覚症状がないため、かえって病気が進行するケースも。

咽頭淋病の場合は、喉から感染しそのまま喉に症状が現れます。相手の男性が淋病に罹患していた場合、フェラを含むたった1回のオーラルセックスだけで、10～30％もの高確率で感染。挿入に限らず、粘膜の触れ合いはよほど慎重にしなければならない理由です。

咽頭淋病の場合、発熱や咳なども発症する恐れあり

喉で感染し、喉で発症する咽頭淋病。現れる症状としては、

・喉の痛み
・喉の腫れ
・せき
・発熱

といったもの。自覚症状としては「あれ、喉が変だな」くらいと軽く、のど飴でも舐めてやり過ごしてしまえそうなレベル。しかし実際には性病で、治療せず放置すると咽頭炎や扁桃腺炎を発症する事にもつながりかねません。

2～7日間程度の潜伏期間がありますから、それぐらいの時期に性交渉がなかったか、オーラルセックスはどうだったかを必ず振り返りましょう。感染を疑うような事実があれば、たんなる喉の違和感として見過ごしてはダメです。

風邪の症状と見分けにくいので、専用の検査を受けよう

喉をのぞき込んでも外見上はとくに変化がなく、風邪との見分けは素人にはほぼ不可能です。喉が痛く微熱があれば、風邪だろうと思うのは当たり前。ただ風邪薬を服用するだけで、あとは様子見となりがちです。

もちろん風邪薬は全く効きませんし、放置すればやがて深刻な症状にも。それに咽頭淋病の自覚がないままだと、場合によっては、うつされたのとは別の男性に新たに病気を感染させる事にもなりかねません。

自分だけで判断せず、専門病院で専用の検査を受診するのが何よりです。感染から24時間以上経過していれば、うがいだけで罹患の有無を判定できます。コロナで一躍有名になったPCR検査のほか、TMA検査など即日～翌日には結果がわかる精密検査の受診が可能です。

性病が原因で喉を痛めた時の対処法

性病にかかったために喉を痛めたら、どんな対処法が望ましいのでしょうか？性病による痛みとわかった時点で何をすべきか、いくつか取るべき方策をご紹介します。

病院に行くのが一番！専用の治療を受けましょう

性病は、風邪や腹痛とはまるで違います。市販の薬で自己治癒する手立てはほぼないと思って下さい。専門医院での治療と聞くと尻込みする人もいますが、合併症などの発症に至るほど重症化さえしていなければ、1回30分で治療は完了します。通院の必要すらありません。

治療方法は抗生剤の点滴です(抗菌薬を注射するクリニックも)。痛みもほぼなく、点滴されながら診療用ベッドに寝て過ごすだけ。他の性病への感染が疑われる場合は、飲み薬を処方されるケースもあります。点滴および服薬の効果を調べるため、ひと月以上経過後に再検査を行なえば全工程が完了です。

専門医にかかる以外に道はなし！

検査キットなら市販のものがなくはありません。しかし性病による喉の痛みとわかった時点で、ドラッグストアの品揃えは役立たずに。誤魔化して放置すれば悪化するだけですし、喉痛みを和らげる市販薬は、全て性病の治療には一切効果がありません。

性病による症状とわかった時点で、選択肢は通院のみと覚悟しましょう。我流であれこれ手段を講じても、状況は良くなるどころか時間経過とともに悪くなるばかり。重症化すれば、病院での治療も大がかりなものとなりかねません。

フェラで喉を痛めないための予防策

そもそもどうすれば、フェラで喉を痛めずに済むでしょうか？これはとりもなおさず、オーラルセックスでの性病対策という事になります。いくつか予防策をご紹介しましょう。

不特定多数との性交渉は控える

最近ではセフレまで行かないフェラフレがいる女性も。セックスの解放は良い事ですが、そのぶん性病にかかるリスクが高まる事は忘れるべきではありません。特定のパートナーがいる場合は、自分1人の健康問題だけでは済まされなくなりますから。

不特定多数との奔放な性交渉は、たとえ「フェラだけ」「キスだけ」であっても慎重に行なうべきです。粘膜の接触は、つねに性病に感染するリスクを伴います。

フェラのときにもコンドームを

一番いいのはこのやり方。挿入のときだけでなく、フェラの際にもコンドーム着用で行なう事です。男性からは不評かもしれませんが、事情をよく話して受け入れてもらいましょう。

風俗でゴムフェラを経験済みの男性もいますし、体験はなくとも衛生面を考えたそのようなプレイがある事はよく知られています。よって「ゴム付きなら、フェラしなくていいよ」とは、男性ならおそらく言わないはず。ゴムありでも快感を伝えれるフェラテクを身につけるのも有効な手ですね。

逆にフェラすることで、喉から性感染症を引き起こす危険性もあるので要注意

咽頭淋病は男性の性器からフェラを通じて女性の喉に感染するケースがほとんど。でも逆に女性の喉の淋菌が男性にうつる事もあります。性病は放っておいても自然治癒する事がなく、気づかぬうちに大切なパートナーを感染させてしまう不幸なケースが珍しくありません。

男性の淋病(性器淋菌感染症)は、80％が無症状の女性の咽頭淋病とは違い、黄白色の膿や排尿時の痛みなど明確な症状を呈します。重症化すると歩行困難に陥るほど、その病状は深刻かつ激烈です。さらに進行すると精巣上体炎や男性不妊症にもつながりかねず、そのリスクは極めて高いと言えます。

彼を気持ち良くさせるためのフェラで、重い症状に陥れてしまうなんて不本意もいいところ。喉のイガイガなど違和感を覚えたら、「淋菌では？」と最近の性交渉を振り返ってみる心がけが必要でしょう。

フェラ以外でも、前戯の時点で性病には注意する必要あり！

ウィルスの感染ルートになるのは、体の開口部。傷口の事もありますが、口や性器、肛門は常に外に向けて開かれ、粘膜が剥き出しです。だからコロナでマスクをするわけですし、人間がパンツを履く理由の1つは、不用な雑菌を体内に取り込まないためであるはずです。

ところがセックスは、衣服をすべて脱ぎ捨てて無防備になった上、さらに粘膜どうしの接触による喜びを分かち合おうとするもの。挿入やフェラだけでなく、前戯もまた性病に対しては同じようにノーガードである事を忘れてはいけません。

多くの人は「コンドームをすれば大丈夫でしょ」と考えていますが、これは、

性病＝挿入時に感染するもの

との思い込みを裏書きするものです。でもこれは、一部の真実でしかありません。キスやクンニ、アナル舐めなど、あらゆる前戯で性病は感染します。病原菌のすみかが、

唾液
精液
腟分泌液
血液

である事を考えれば、それは自明の事と言えるでしょう。

まとめ：性病はフェラでもうつる！オーラルセックスでもコンドームを

喉のイガイガは風邪が原因とは限りません。風邪と非常に良く似た症状の性病、咽頭淋病を紹介してきました。フェラで男性器と口内の粘膜が触れ合う事で、高確率で感染します。

オーラルセックスの心理的ハードルが下がり、エッチでフェラは当たり前に。性病へのリスクを度外視せず、あなた自身とパートナーを性病から守る姿勢が必要です。

フェラでもコンドームを使い、安全にオーラルセックスを楽しみましょう。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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