それって性病かも・・・亀頭が痛い原因をやさしく解説

亀頭が痛い、赤く腫れていたりブツブツがある、そんな時は「性病かも?」と不安になってしまいますよね。性病になってしまえば治療が終わるまでセックスも出来ない。それどころか痛くてセックスなんて無理だ…。ですが、落ち込む前に原因を知る事が先決。亀頭が痛い時に考えられる原因をやさしく解説していきます。

亀頭が痛い時に考えられる原因:亀頭包皮炎

亀頭が痛い時にまず疑われるのは「亀頭包皮炎」です。主には、痛みを伴って赤く腫れたり痒みなどがみられ、腫れがひどくなると水ぶくれのようになる事もあります。

どうしてこのようになるかと言うと、性行為などを行う際に亀頭や包皮に小さな傷が出来てしまうと、その傷口から細菌が侵入して感染してしまうためなんです。性行為後に症状が出たからと言ってヘルペスなどの性病を疑う方が多いのですが、性行為で感染する訳ではなく全く違う病気です。

大人が「亀頭包皮炎」になると治りにくくて、また再発しやすいと言われています。痛みや湿疹、白いカビのようなものに覆われているというような症状がある場合には、早めに治療を開始して、根気強く続けましょう。

治療には、主に抗真菌剤のぬり薬を使います。市販の「ロテュリミンAF」という軟膏も亀頭包皮炎治療に効果があると言われていますが、本当に亀頭包皮炎なのか、それとも違う病気なのかは病院で診断してもらう必要があります。思い込みで市販の薬を使うよりは、病院で処方される薬を使う方が安心ですね。

亀頭が痛い時に考えられる原因:尖圭コンジローム

亀頭が痛いという時に、次に原因として考えられるのは「尖圭コンジローム」です。性行為を通じて感染しますが、痛みを感じない場合もあるので、治療の放置などによって感染者が増えてきていると言われています。

尖圭コンジロームに感染すると、亀頭やその周辺に白色やピンク色のイボ状の突起物が出来、放置しておくとそのイボはニワトリのトサカ状になって数も増えてきます。イボが出来ない場合もありますが、そういった場合でも亀頭の痛みや痒みで異常を感じるようです。

感染が疑われる場合は早めに病院で診察してもらい、適切な治療を受けましょう。治療法としては、「外科手術」か「薬物治療」の2つに分かれます。イボが巨大化していたり複数ある、即効性を期待する、といった場合に手術を行う可能性があるようですが、症状によって主治医と相談し、最善の治療法を決します。

亀頭が痛い時に考えられる原因:カンジダ亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は、性行為や洗い過ぎ、下着のこすれなどから出来た傷に、黄色ブドウ球菌や大腸菌などの雑菌が侵入する事で感染しますが、カンジタが原因の場合はカンジタ亀頭包皮炎といって、亀頭から包皮にかけて付着したカンジタ菌が増殖して症状を悪化させます。

カンジタ亀頭包皮炎の症状としては、亀頭に斑点がでたり白っぽいカビのようなものが溜まり、ペニスでカンジタ菌が増殖する際に、痛みや痒みを感じるようになります。

カンジタ亀頭包皮炎は、原因が菌であるからといってキレイに洗っていても治りません。それどころか、洗えば洗うほど症状が悪化してしまう事もあります。何故かと言うと、他の細菌とカビ菌であるカンジタ菌は勢力を二分しているので、キレイに細菌を洗い流してしまう事でカンジタ菌の居場所がその分広がり、さらに増殖、症状の悪化に繋がってしまうからなんです。

まずは病院で診察してもらい、早めの治療を心掛けましょう。

亀頭が痛い時考えられる原因:真性包茎

真性包茎とは、正常時でも勃起時でも皮を剥く事が出来ない状態を言います。それを無理に剥こうとすると、皮が亀頭にくっついてしまい痛みを感じるでしょう。

この真性包茎は、垢などが溜まりやすいので不衛生な状態でいる事が多く、それが原因で炎症を起こしてしまう傾向があります。勃起した時も痛みがあって性行為も行えないという方もいます。その状態で痛いのは当然の事ですので慣れていくしかないのです。無理やり剥こうとするとトラブルの原因にもなってしまうので気を付けましょう。

刺激に慣れていなければ、痛みも過敏に感じてしまうでしょう。痛みを無くすにはどうしたらいいのかと言うと、慣れるしかありません。お風呂の時に、清潔な状態で剥くようにしていきます。ですが、シャワーの刺激が強くて痛みを感じるようでしたら、洗面器などにぬるめのお湯を溜めて、その中で包皮を剥きます。その際、亀頭を露出させて全体を痛くない程度に指で擦り洗いをしてみましょう。

性病などではないので、焦らず徐々に痛みに慣れていきましょうね。

亀頭が痛い時に考えられる原因:カントン包茎

カントン包茎とは、通常時には包皮を剥く事が出来るけれど勃起時に剥けないという状態の事を言います。先端が狭いために、亀頭を露出しようとすると締め付けられるので亀頭を全部露出する事が出来ません。

一気に剥こうとすると皮が戻らなくなってしまい、亀頭の下がドーナツ状に腫れあがり、元に戻せなくなる事があり非常に強い痛みを感じてしまいます。通常時に、焦らずにゆっくりと包皮を剥いてから勃起をさせて包皮口を広げるようにします。このように、毎日少しずつ皮を伸ばしていく事で、自分でも治す事が出来るんです。

自分で治す事が出来れば、病院で恥ずかしい思いをしなくてすみますし、お金も掛かりません。ですが、自分で治すのにはとても時間が掛かってしまうので、早く治したい場合には病院に行く事をおすすめします。そして、自分で治せるというのはあくまでカントン包茎が治るという事ですので、仮性包茎状態にはもっていかれる、いう事です。もし常時亀頭が露出する状態を望むのであれば、その場合も病院での治療をおすすめします。

亀頭が痛い時に考えられる原因:仮性包茎

仮性包茎の場合は亀頭を洗って清潔に保つ事も出来ますし、そんなに痛みのない場合には治療も必要ないと言われています。ですが、それでも皮を剥いた状態だと亀頭が痛い、という方は、まだ亀頭が刺激に慣れていないという事と、皮を剥く際に皮が切れたり裂けたりする事で痛みを伴ってしまうという事が考えられます。

真性包茎やカントン包茎の場合は痛みが強くありますが、仮性包茎では上に述べた事が原因が多いと思いますので、あまり気にして考え過ぎない方が良いでしょう。それでも痛みが消えない、気になるという場合には病院で診察してもらいましょう。

亀頭が痛い時に考えられる原因を6つご紹介しましたがいかがでしたか?ご自分の痛みや症状に当てはまる原因があったでしょうか?どのような場合も痛みというのは辛いものです。自力で治そうと無理をしたりせず、出来るだけ早めに病院を受診される事をおすすめします。