セックスで感じない…女性の悩み、オーガズム不全とは?

セックスで感じない…女性の悩み、オーガズム不全とは?

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この記事を書いた人
テクニックで愛される
ピースフルえりこ
大人の恋愛小説や映画に刺激され、実生活でもスリルと興奮を求める女子ライター。元々は小説家志望でネタ探しも兼ねて自分でいろんな恋愛やセックスを試してましたが、その経験はpanpanのコラム記事で活かされることに。最近は妄想を膨らませる一人エッチにもはまっており、女性向けラブグッズのレビュー記事も書いています。赤裸々な私の本音を届けます。
『オーガズム不全』とは、性的な刺激に対して興奮を覚えることができない、または、性欲があるのに、セックス時に性的な快感が得られない状態のことをいいます。『不感症』と表現されることもあり、悩んでいる女性も少なくないようです。改善の糸口を見つけるお手伝いができれば幸いです。


オーガズム不全の主な症状


オーガズム不全の主な症状

『オーガズム不全』は、大きく次の4つに分類されます。

『性嫌悪症(せいけんおしょう)』

症状は、『セックスが嫌でしょうがない』、『性行為が嫌い』、『体に触れられるのも嫌』、『パートナーとの間はセックスレス』などです。

『性興奮障害(せいこうふんしょうがい)』

症状は、『挿入時に膣が濡れない』、『セックスの最中に膣が痛む』、『快感が得られない』などです。

『オーガズム障害』

不感症の代表的な症状で、『セックスをしても快感が高まらない』、『セックスで一度もオーガズムを感じたことがない』、『オナニーでは感じることができる』、『セックスなどの後に罪悪感などを覚える』、『パートナーに対して自分を委ねることを恐れる』などです。

『性的疼痛障害(せいてきとうつうしょうがい)』

症状は、『痛くてペニスが挿入できない』、『外陰部に触れるだけで激痛が走る』などです。


オーガズム不全の原因


オーガズム不全の原因

不感症の代表的な症状を持つ『オーガズム障害』には、『性交により一度もオーガズムを感じたことがない場合』と、『最初はオーガズムを感じていたものが、のちに感じなくなる場合』とがあります。また、相手によってや、オナニーではイクことのできる『状況性オーガズム障害』もあります。

これらのオーガズム不全の原因は、『幼児期の性的ないたずらの体験』、『性交の失敗への不安』、『性交に対する恐怖や罪悪感』、『妊娠の恐怖』、『疲労』、『精神的ストレス』、『ピル服用の副作用』などが考えられます。

精神的な原因であることも多く、それぞれの原因を探るためにカウンセリングが用いられます。


それぞれのオーガズム不全


『性行によりまだ一度もオーガズムを感じたことがない』オーガズム障害の場合は、まだ、充分な性の開発が進んでいないことも考えられます。パートナーの男性に気を使っていたり、恐怖や罪悪感があると、充分に感じることができないままセックスを繰り返すことになり、だんだんと苦痛を伴うようになってしまい、ますます快感から遠のいていってしまいます。この場合などは、パートナーの協力で充分に改善させていくことができます。2人でオーガズム不全について調べたり、ゆっくりと『どこが感じるか』などの会話をしながらセックスをしてみると効果的です。

『最初はオーガズムを感じていたものが、のちに感じなくなる』ケースでは、パートナーの浮気などが原因で、パートナーに対する不信感を抱いてしまったことなどが原因となることもあります。この場合は、身体よりも心のわだかまりが大きなウエイトを占めていることが多く、納得するまで話し合うことによって改善される場合もあります。

『状況性オーガズム障害』においては、『パートナーによってイクことができるなら心的要因』、『オナニーでならイクことができるなら身体の開発が進んでいない』ことが考えられます。

いずれの場合も快方に向かわすためには、パートナーの協力が不可欠になります。


オーガズム不全の対処法


婦人科を受診し、場合によってはホルモン剤の投与があったり、精神科、心療内科を受診してカウンセリングを受け、心理的な治療を進めるという選択肢がありますが、まずは、パートナーと良く話し合い、より深い信頼関係を築くことから始めてみることをお勧めします。

いずれの場合も、まずは、パートナーにオーガズム不全で悩んでいることを知ってもらうことが大切です。それと、どうしても気分が乗らないときには、無理にセックスしないことも大切です。セックスに応じないことが原因でパートナーが他の女性に走ってしまうのを懸念し、苦痛なセックスを続けていると症状は酷くなる一方です。また、膣内が充分に潤っていない状態で、セックスすると、本当に膣内に傷などの外傷ができてしまい、それが原因で『性的疼痛障害』などの重い症状に見舞われてしまうことも考えられます。


パートナーがオーガズム不全の女性にしてあげられること


『以前に比べてセックスに応じてくれる回数が減った』、『セックスに誘っても拒まれることが多くなった』、『以前より濡れなくなっているように感じる』、『セックスの途中で痛みを訴えることがある』など、もしも、なにか気が付くことがあれば、パートナーの女性に優しく「セックスで、あまり感じれないの?」と聞いてみてあげてください。極力、『不感症』という言葉は使わず、「女性がセックスで感じれなくなってしまうことって、よくある話みたいだね。良かったら、どんな感じか話してほしいな。」など話しやすい空気を作ってあげれると良いですね。

また、女性のほうから『セックスが苦痛』、『セックス時に痛みがある』などのカミングアウトがあれば、腹を立てたりせず、まずは、言いにくいことを勇気を持って話してくれたことに感謝の気持ちを述べ、このことについて2人で協力し合って改善していこうということを伝えます。不思議なもので、パートナーにオーガズム不全を打ち明けることができたという安堵感で、早速、快感を得ることのできる感覚がよみがえってくることすらあるのです。


2人でオーガズム不全に向き合う


大切なのは、『面倒くさがらないこと』、『焦らせないこと』、『諦めないこと』です。昔に比べ、随分とオープンになったとはいえ、誰にでも気軽に相談できるわけではないデリケートな悩みであり、また、女性が性について語ることを嫌う風潮が、まだ根強く残っているのも事実です。まずは、パートナーの男性が、ゆっくりと女性の話を聞いてあげる空気を作るのが大前提となります。

心的不安要素を取り除くことができ、再び2人が深い信頼関係を取り戻せても、まだ身体的なものが原因でオーガズム不全が改善されないこともあるでしょう。その場合は、迷わず、婦人科を受診するようにしましょう。ホルモンバランスの崩れや薬の副作用、甲状腺機能の低下、膀胱炎や膣炎が原因のこともあります。女性が、なかなか受診する勇気が出ず迷っているようであれば、パートナーの男性が、一緒に評判の良い婦人科を探したり、病院に付き添ったりしてあげることができれば理想的です。

いかがでしたか?パートナーのことを思いやる気持ちが、オーガズム不全の改善につながります。ステキなセックスライフが送れるよう、お祈りしています。

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