胎児にも感染する！梅毒トレポネーマ とは？

最近では治療すれば治る病気梅毒ですが、昔は怖い病気だったんです。そんな胎児にも感染する梅毒トレポネーマとは？を紹介します。

梅毒トレポネーマ とは①梅毒の感染経路

かつては不治の病だった梅毒ですが、そんな梅毒はトレポネーマ・バリドムという細菌が原因となります。>セックスによる性感染症です。梅毒感染者とセックスすると３０%〜４０%の確率で感染します。かなり多いですね。

実は、昔の病気だと思っていた梅毒が最近多くなっているようなんです。梅毒はノーマルなセックス以外にオーラルセックスやディープキスや男性同士のアナルセックスでも感染します。無理なセックスにより傷ができたり、口内に傷があったりすると細菌は目に見えない小さな傷から侵入し血液に入り込み体全体に広がるのです。

ノーマルセックスの場合コンドームの装着である程度は感染は予防できるのですが、キスやオーラルセックスでも感染するとなるとなかなか難しいですね……。

梅毒トレポネーマ とは②セックス以外の感染経路

梅毒はセックスやキスなどの性的な行為で感染しますが、それ以外で感染することがあります。それは梅毒感染者が妊娠したときにおこる先天梅毒という母子感染が原因です。妊娠初期（４週～１２週）のときまでに感染することが多いためこの時期に梅毒検査をします。先天梅毒の場合残念ですがほとんどが胎児のときに亡くなってしまいます。

もし、出産できたとしても先天梅毒症として生まれてくるため肝臓や脾臓疾患や紫斑、黄だんなどの症状がでてくるため、かなり危険な状態なのは覚悟しなければなりません。先天梅毒は妊娠中の検査でたいていがわかるため、もし梅毒検査が陽性だった場合治療効果の高い抗生物質の大量投与により治療することになります。

妊婦の場合、使える抗生物質の量などの調整があるため、長い期間の治療が必要となってきます。

梅毒トレポネーマ とは③梅毒の症状

梅毒は感染から１期（３週間）、２期（３ヶ月）、３期（３年以上）、４期（末期）とかなり長いスパンで症状が変わってきます。感染してすぐはし症状のないしこりができしばらくすると消失します。そして小豆大のぶつぶつができたり、ピンク色のあざができたりします。この時点でやっと気が付き受診し梅毒が判明することが多いのです。

さらに進むと結節性梅毒疹やゴム腫など大き目のしこりができたりします。見た目もあきらかに梅毒の症状が出だします。末期になると心臓や内臓にも症状がみられたり、歩行困難や認知症など最悪の場合死に至ることもありますが、最近はそこまで重症化することはありません。

梅毒トレポネーマ とは④梅毒の検査

梅毒は検査をして早期発見すれば治る病気です。梅毒の検査方法は病原体に血清を加え反応を見る「TP」テストと血清の中の抗体と反応するかを見る、ふるいわけ検査「STS」という方法が用いられます。

一般的な梅毒検査はこのふるいわけ検査「STS」が多く、この検査は梅毒だけでなく膠原病や肝臓病などでも反応がでることがあります。「STS」検査は梅毒感染から４週間前後で反応が出るため早い段階で見つけることができため「もしかしたら感染したかも？」と思ったらセックスした４週間後でも検査すれば梅毒かどうか確認できるわけです。

もし、梅毒が確認されたらペニシリンなどの梅毒に効果的な抗生物質を大量投与し長期間経過を観察することになります。それでも、治療によって完治するのですから、じっくり治療に専念したいですね。

いかがでしたか？梅毒はセックス以外に母子感染でもなってしまうんですね。予防は当然ですが感染したら早い段階で治療すれば怖い病気ではないんです。以上、panpan(パンパン）編集部よりお届けしました。

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